忍者ブログ

                                          堕天使のコロッセオ

<< | 2017/06 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 | >>

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

過去ログ HEROSその6

『Dynamite!!』に求められるもの。競技性とお茶の間受けの狭間で。 

少々早いが、大晦日の話題である。カードが発表されてしまう前でなければ、言えないこともあるので、今の内に書いてしまおう。
昨年も生観戦したのだが、正直言って勝負論的にもテーマ的にも、ひどい内容だったと思う。雑な一回限りのルールが頻発し、人工的かつ粗雑な一本勝ちが連発された。良かったのは魔裟斗VSKIDと、セフォーVSグッドリッジだけだった。それも、戦前には魔裟斗有利と言われながら、KIDの予想外の健闘で内容的に救われたのと、セフォーの対パンチャー相手の相性の良さが光った結果であり、これらも一つ間違えば凡戦になる可能性を多分に孕んでいた。
今年も視聴率を取れるかが話題になっているが、これははっきり言ってしまって取れるだろう。他の番組にはもう勢いがない。KID対須藤だけで、ある程度保証されたようなものだ。
競合のPRIDE男祭りも、視聴率では今年も問題にならないだろう。あの1年のダイジェスト満載の冗長な構成は嫌いだし、クオリティは保証済みだが新味はない。五味対マッハなど、コアなファン向けのカードは我々は楽しみだが、地上波しか見ない層には何らアピールにならないだろう。あとは王者級をいつもどおり揃えてくるだろうから、それなりの内容に期待したい。

 

あとの興味は、『Dynamite!!』がどれだけテーマ性のある見る価値のあるイベントに仕上がるか、という点に集中される。
まず、大晦日、という日にちの設定には、それなりに意味合いがなくてはならない。それは、1年の総決算というテーマである。現在、主催のFEGは、K-1WGP、K-1MAX、HEROSという、三つのイベントを開催している。それらの興行の総決算的な意味合いのある試合をまず組むべきである。これに異種格闘技戦……お祭りカードを加え、まず四本の柱として確立すべきだ。

四本の柱……
Kー1ヘビー級……ワンマッチ最強は誰?
Kー1ミドル級……カリスマは誰?
HERO'S決勝……70キロ級最強決定戦
異種格闘技……大物参戦・視聴率

まず、この中でHEROSはすでに形が出来上がっている。一年間やってきたトーナメントの決勝が、ここで行われる。上手い具合に須藤とKIDという二大カリスマの激突が実現した。人気も話題性も十分であり、それぞれのスタイルの違いなども勝負として十分にテーマになり得る。放っておいてもいい部分だ。
これに加え、秋山対ホイスが組まれた。現在は未開催だが来年あるかもしれない80キロ級のトーナメントにつながる試合として、秋山の実力査定を兼ねたマッチメイクであり、来年以降のHEROSの展開を占う重要な試合になる。仮に秋山が大晦日男ホイスに惨敗すれば、来年は総合も70キロ級とヘビーが主体になってくるであろうことは想像に難くない。

問題は、残りのカードということになる。

今年のMAXはアンディ・サワーが制した。そして、負傷棄権でそのサワーとの対戦が実現しなかった魔裟斗が対戦を熱望している。よって、MAXの今年の総決算としてサワー対魔裟斗……正直、なんの問題もないと思う。昨年のKID戦ほどの話題にはならないだろうが、そちらはすでにHEROSがあるのだからいいだろう。運にも恵まれて勝ち上がったサワーの王者としての実力査定と、欠場によって実力を試す機会を失った魔裟斗の査定、「王者」と「カリスマ」というMAXの二つの軸の激突だ。
だが、谷川Pはこのカードに乗り気ではないということ。魔裟斗の怪我の具合もあるだろうが、「MAXでも組めるカード」という発言には頷けない。普通にMAXの日程や魔裟斗の近年の試合数を考えれば、決勝大会の準決勝以降にしか実現の可能性のないのは明白である。開幕戦で王者同士をぶつけるのもまずありえないだろう。
そして、魔裟斗の相手、という観点で見れば、もはや誰もいない。先だってのワンマッチ大会では存在感を示せた選手はいなかった。単純に勝ったからと言って、佐藤やHAYATOが入ってくることなどあり得ない。逆にサワーの相手、という意味ではクラウスやザンビディスなどでも面白いと思うが、それこそ「MAXでも組めるカード」だろう。
ここはやはり今年の総決算として、サワー対魔裟斗という必然性のある試合を実現してほしいのだが……。

続いてK−1ヘビー級である。飛び抜けた強さや幻想を持っている選手がいない現在、こちらもお祭り的カードが組めない状況になっている。
本来なら、2003年までのK-1で3月に行われていたワンマッチ最強決定戦を、この大晦日に投入することを提言したいところだ。だが、昨年のバンナ対サップは、実はこれに相当するカードのはずであったのに、低迷していたサップの救済策としてミックスルールを導入した結果、緊張感の感じられないぐだぐだの試合になってしまった。
かつてのバンナ対フィリオ、ミルコ対サップなどに匹敵するカードが組める状況ではなくなってしまっている。ホーストがワンマッチ専念を宣言しているため、これに強豪をぶつけるのがベターな選択だろうか。ただ、GP優勝者がようやく勝ち得た栄冠の重みに酔う間もなく、ホーストと対戦したがるかというと……。
そうなると、やはり去年のセフォー対グッドリッジのような、派手な殴り合いの期待できるカードを組むしかないだろう。これに関してはGP決勝を待たねばなんとも言えないところではある。今後の発表を待ちたい。

最後に、大物参戦による異種格闘技路線である。これに関しては、上記の今年の総決算的カードがうまく組めていれば、競技性は確保できる。あとは添え物感覚で何をやってもいいのである。問題は、これらの本来ゲスト的な存在であるべき単発のカードが、メインに祭り上げられてしまっていることなのだ。ただ、曙、サップにはもはや話題を勝ち得る力はなく、昨年は視聴率においても魔裟斗対KIDが上回った。ヒクソンやタイソンが出るならいざ知らず、今年こそは分をわきまえておまけの座に甘んじてほしいものだ。

これらの四本の柱となるカードを「重し」としてどんと据えれば、あとは少々お遊びカードを組んでもよくなるはずである。本来、立ち技、組技、それぞれのスペシャリストである選手たちを、無理に畑違いの分野に参戦させて話題づくりをしてきたわけだが、ヘビー級の立て直し、MAXの成熟、HEROSの開催と、それぞれに軸がはっきりしてきた今こそ、腰を据えて「お祭り」という言葉に「何でもあり」という安直なイメージを求めない、真に1年の総決算となるイベント作りをすべきである。
これだけの視聴率を取っている現在、「大晦日しか格闘技を見ない」層も数多く存在しているはずで、そういった人々にそれまでの一年間のイベントに目を向けてもらうためにも、「流れ」を実感できる試合を組んでほしい。
コアなファンに見放されて久しいK−1だが、それならばこそ現在のお茶の間層をコア化するぐらいの気概を持つべきだろう。

……おまけで、今年まじに心配していること。「プロレスラー」曙の参戦により、とうとう「プロレス」の試合が組まれてしまったりしないだろうか。男祭りで小川対高田総統が組まれたらえらいことだが……。

2005/12/31『Dynamite!!』2カード発表 

ホイス・グレイシー(ブラジル/グレイシー柔術)
秋山成勲(日本/フリー)

<ミドル級世界最強王者決定トーナメント決勝戦/5分3R延長1R>
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)

すでに対戦が決定していたHEROS決勝に加え、秋山とホイスの対戦が発表。うーん、これはいいんじゃないですか? 体格も合うし、秋山は同体格の強豪とはまったくやってないし、ホイスは打撃でぶざまにやられる心配のない相手(いや、バンナ戦は殺されるんじゃないかと思ったよ)。
しかし道着を脱ぎ捨てた、大晦日限定スーパー・ホイスは強いですよ。PRIDE男祭りで秋山なんかとは柔道の実績でも総合への適応でも格の違う吉田秀彦を、完封してプライドをズタズタに引き裂いたのは未だ鮮烈に記憶に留められているし、昨年のDynamite!!では格闘技ファンの期待どおり横綱狩りに成功。ラーマ戦、ボクサーに対するマウントポジションという安全圏を確保した上で、パウンドに対する「こだわり」とやらを見せてくれた格闘家の面汚しを、言い訳できない真剣勝負で掃除するには、完璧な選手ですよ。
当日は会場で、力の限りホイスを応援します。

Dynamite!!に関しては色々と思うところがあるので、次回以降に改めて。

2005/10/25

2005/11/5 HERO'Sソウル大会 カード決定 

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20051025-00000025-spnavi-spo.html

おおお、すげえ、ほんとに韓国人ファイターがズラリですよ。なんだかんだ言って、プレデターとサップを倒せたら普通に強い選手として認知されると思うので、まあがんばって下さい。
あとは……イ・ミョンジュってキックボクサーじゃなかったか? せっかくK−1もやってるのに、棲み分けが出来てないなあ。金原対ハリッドも、中堅選手同士のやけに地味なカードという印象。まあがんばって下さい。
11月は、3日にPRIDE30の地上派、そして5日にこの大会。豪華ですねえ……(笑)。一応どっちも見るんだろうな……。後者はカードがしょぼい分、印象の悪かったPRIDEを内容で上回るチャンスである。まあがんばって下さい。

2005/10/07

K-1MAX&HEROS、韓国上陸 

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/column/200510/at00006244.html

東京ドーム、大晦日を外した面子だが、総ざらえの大量投入といった印象。ただ、クラウスやザンビディスなど、MAXとはいえ海外の強豪の参戦が定着すれば、来年も開催されるであろうヘビー級のソウル大会にも、実力者投入の道が開けるのではないかと、勝手に期待。来年はプロテクトせねばならない曙もいないし、ホンマンもワンマッチだろうし。

ただ、これはこっちのテレビではやらないのか? カードが決まらないことには何とも言えないが、普通に見たいんだが……。

2005/09/08

2005/9/7 HEROS 試合感想 

さて、今回はスカパー加入者にコンプレックスを感じることもなく(冗談ですよ)地上波放送。終わってみたら……トーナメント以外、一切放送なし! うーん、まあいいんじゃないですか、他の試合は生で見た人とDVD買う人のボーナスということで。大山はグレコに膝で蹴り殺されたそうですが……かわいそ……。
気になるトーナメントの結果は……。

 

ミドル級トーナメント準々決勝Aブロック(1) 5分2R(延長1R)
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
宮田和幸(日本/フリー)

なんか今回は入場シーンも煽りもちゃっちゃと済ませた感じで、非常に放送の進行が早い。なぜこのタイミングでこんなことを強調するかというと、それはいつも須藤の入場が長いせいなのだが。
序盤から、やけに宮田の動きがいい。今までは無駄が多くて速くてももたもたした印象があったのだが、対戦相手の須藤を軸にした動きがえらくスムーズ。で、組んだら強い! 組み合ったら筋肉がめこっと盛り上がって、僕はぎょっとしましたね。なかなか有利なポジションが取れない須藤は、そのまま1ラウンドのゴングを聴く!
上になった時の宮田のパウンドがなかなか豪快で、このまま膠着してしまったら判定は微妙、もしかしたら須藤は危ないんじゃないかとこの時点で思った。果たして2ラウンドも同じような展開が続き、須藤は持ち味のトリッキーな動きも出ない。地味〜に延長かと思った終了間際、バックを取った須藤が、首を狙うと見せて腕十字につなげ、一気に極めてしまった!
おおおおお〜。いや、終わってみれば下馬評通りだったんだが、それほど簡単な内容でもなかったなあ。


ミドル級トーナメント準々決勝Aブロック(2) 5分2R(延長1R)
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングス・リトアニア)
高谷裕之(日本/フリー)

大打撃戦との前評判を覆し、立ち状態から組んでレミーガに回転のいい打撃を出させない高谷。テイクダウンからマウントを狙う。うんうん、いいんじゃないの。こういう勝ちに行く作戦って、好きだよ。そしてあっけなくマウントを許すレミーガ! うーんうーん、前評判通りこやつの寝技は全然ダメなのか?
2ラウンドに入り、レミーガの打撃に高谷が付き合いかける場面もあり。が、すでに消耗したか、それとも組まれて倒されるイメージが染み付いたか、わずかにレミーガの打撃が浅い。またもマウントを取った高谷が冷徹に拳を落とし、パウンド葬。
総合らしく総合力の高谷が勝ったなあと言う感じ。こういう固い戦いが出来るというのはいいんじゃないか。


ミドル級トーナメント準々決勝Bブロック(1) 5分2R(延長1R)
ホイラー・グレイシー(ブラジル/グレイシー・ウマイタ)
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)

入場から明らかに前回と目つきが違うKID。自信満々で、しかも集中している。そうとう調子がいいのだろうか。対するホイラーも、グレイシーらしく闘争心溢れる佇まい。下馬評は不利だが、39のオッサンとしてはすごいものだ。
ホイラーのプレッシャーに、打撃をしかけきれないKID。ホイラーはたまに軽い打撃を出して誘うが、KIDはタックルは狙わない。あくまでスタンド勝負だが、引き込むホイラーを警戒してか攻められない。このまま膠着してしまったら判定は微妙、もしかしたらKIDは危ないんじゃないかとこの時点で思った。果たして2ラウンドも同じような展開で始まり……待てよ、須藤の時もこんなこと考えてたっけ……と思った瞬間、飛び膝で出たホイラーの顎を神の子の拳が打ち抜いた! 出た! ナラントンガラグを粉砕したあの右が今夜も炸裂! じっくりじっくり試合のペースを握ろうとしていたと思しきホイラーだが、一発で決まってしまった。倒れるホイラーに、手ごたえを感じたかKIDは追い討ちさえかけない。
いやしかし、終わってみれば下馬評通りだったんだが、それほど簡単な内容でもなかったなあ。


ミドル級トーナメント準々決勝Bブロック(2) 5分2R(延長1R)
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
所 英男(日本/STAND)

開始早々、スタンド合戦に臨む両者! うーむ、やはりHEROSは打撃か? 上になっても宇野は仕掛けず、一発狙いのパウンドと下半身への蹴りを中心に攻める。やはり勝ちに行こうという固い攻めか。しかし対する所はKO狙いのフックを振り、下から猛然と腕、脚を取りに行く! やるやん、フリーター。
最後まで一本取りに行こうとした所と、それをことごとく外しいいポジションをキープし続けた宇野。判定は宇野だったが、なかなかいい試合だった。敗れはしたが、所の株は決して下がるまい。
終わってみれば下馬評通りだったんだが、それほど簡単な内容でもなかったなあ。


須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
高谷裕之(日本/フリー)

宮田のパワーに手を焼いた須藤は、ちょっと消耗した感あり。対する高谷も疲れてはいるんだろうが、一試合目とペースを変えず、プレッシャーを賭けて打撃を狙う固い攻めを展開。須藤はバックブローも不発で、トリッキーな動きにも乗ってこないため、ペースをつかめない。なかなか有利なポジションが取れない須藤は、そのまま1ラウンドのゴングを聴く!
プレッシャーをかけている高谷のパンチがなかなか正確で、このまま膠着してしまったら判定は微妙、もしかしたら須藤は危ないんじゃないかとこの時点で思った。果たして2ラウンドも同じような展開が続き……ん? 地味〜に延長かと思ったその時、バックを取った須藤が、首を狙うと見せて腕十字につなげ、一気に極め……られない! さすが高谷、宮田なんかと違って防御もしっかりしてるよ……二試合続けて同じ展開はさすがに無理だよね……と思った直後、今度は三角絞め! これが入って高谷タップ。
おおおおお〜。いや、終わってみれば下馬評通りだったんだが、それほど簡単な内容でもなかったなあ。高谷はプレッシャーをかけていたはずが、次第に後手に周り、精神的に守りに入っていたのかもしれない。
これで須藤が大みそか進出。もしかすると万全の出来ではなかったのかもしれないが、勝負勘の違いか? 二試合連続の一本勝ちはお見事。


山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)

下馬評どおりのスター対決。向き合ってみると体重差通り、宇野が一回り大きい。牽制で打撃を出し合う静かな展開宇野のディフェンスは固く、KIDの打撃は直撃なし。KIDも体重さをものともしない腰の強さを見せつけ、差し合いになってもテイクダウンを許さない。
互角の展開で迎えた第二ラウンド、顔面にようやくまともに入ったKIDのパンチが、宇野のまぶたの上を切り裂いた。ドクターチェックがコールされた時、「え? オレ?」と怪訝そうな顔をした宇野が印象的。再開直前にまたもドクターが呼ばれるという事態が、傷の深さをうかがわせた。
再開後、勝負を賭けにいく両者だが、直後の三度目の、この日一番の大流血に、ついにレフェリーが試合を止めた。
宇野もKIDも絶好調で、本当に互角の試合だっただけに、この結果は残念。だが、また再戦の機会はあるだろう。

前回気になったストップの速さもブレイクの速さも、今回はまったく関係なし。立ち技オタとしては、立ってのコーナー際の差し合いで「ブレイク、ブレイク!」と呟いていたのだが、他はほとんど意識しなかった。膠着しないだけの実力者が揃った結果と言えばそれまでだが、ストレスのない進行は評価してかまうまい。六試合中、判定はわずかに一試合。大変盛り上がった大会だった。
大みそかに進んだ須藤とKID、そしてアクシデントで敗れはしたものの宇野の強さは、やはり光った。HEROSは今のところ、この三人のイベントであると言っていいだろう。年内に韓国大会も噂されているが、ぜひとも進化し続ける姿を見せてほしいものである。
しかし、終わってみれば下馬評通りだったんだが、それほど簡単な内容でもなかったなあ(こればっか言ってるよ)。さらなるスターが殴り込みをかけるのにも期待だ。

2005/09/07

大みそか「Dynamite!! 2005」は大阪ドームで開催 

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/headlines/20050906-00000023-spnavi-spo.html

おいおい、またかよ〜。今年は絶対名古屋ドームだと思ってたよ〜。また行かなければ……。
前回RS席で見たら、まわりが試合順さえ把握してない奴ばかりでいらついたので、今度はSRS席。

 
posted at 2005/09/07 00:17 | ルシフ |
permalink/全文表示 |コメントをつける/見る (0) | トラックバックを送る/見る (0) |

2005/09/05

2005/9/7 HEROS 予想というほどのこともなく、うだうだと考えてみる 

うわあ、気がつけば明後日だよ。トーナメントの組み合わせが早々と決定されたので、油断していた。ワンマッチに注目カードが出る可能性が皆無(オモシロカードか地味カード、あるいは借り物カード)なのはわかっていたので、ついつい先送りにしてしまっていた。
今回の興行は、完全にこのトーナメントがすべてなのだ。大晦日へとつながるこの準決勝を制する二名は、果たして誰なのか?

 

ミドル級トーナメント準々決勝Aブロック(1) 5分2R(延長1R)
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
宮田和幸(日本/フリー)

ミドル級トーナメント準々決勝Aブロック(2) 5分2R(延長1R)
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングス・リトアニア)
高谷裕之(日本/フリー)

ミドル級トーナメント準々決勝Bブロック(1) 5分2R(延長1R)
ホイラー・グレイシー(ブラジル/グレイシー・ウマイタ)
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)

ミドル級トーナメント準々決勝Bブロック(2) 5分2R(延長1R)
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
所 英男(日本/STAND)

ミドル級トーナメント・リザーブファイト 5分2R(延長1R)
エルメス・フランカ(ブラジル/FIGHT.CO)

朴 光哲(日本/KILLER BEE/修斗環太平洋ウェルター級王者)
スーパーファイト 5分3R
菊地 昭(日本/KILLER BEE/修斗世界ミドル級王者)
國奥麒樹真(日本/フリー)

スーパーファイト 5分3R
サム・グレコ(オーストラリア/チーム・グレコ)
大山峻護(日本/フリー)

スーパーファイト 5分3R
中尾芳広(日本/フリー)
ファイ・ファラモエ(ニュージーランド/極真会館・一撃アカデミー)

宇野を倒したハンセンが出場しないまま、ベスト8が出揃ってしまったトーナメント。正直、軸となるストーリーがない。強いてあげるなら、三大人気選手、KID、宇野、須藤が下馬評通りに勝ち上がるのか、ということだろう。それを他の不人気選手が打ち砕くかという下克上の要素。ミーハーと判官びいきの混在する日本的価値観の中では、それなりにテーマになるような気もするが、物足りないことは物足りない。
各々の選手、他団体での実績はあるわけだが、一口に総合と言ってもルールも細かく違うし、武士道にも同階級の選手が多くいる。団体別、選手別の最強を決める舞台にはなっていない。いかに今後、HEROSならではの魅力的な価値観を呈示し、その枠内で強さを競っていけるのかがポイントになると思う。
大会三度目の今現在は、ある意味まっさらの状態であると定義づけたい。早いブレイク、スタンド重視、早めのストップなど、前大会で危険性を廃したテレビ向けの方向性は見えた。その方向性に乗る事を選んだ8人が、いかにその枠内で実力を発揮するか。その縛りに適応した選手が生き残る。格闘技マニアはこれまでの戦績で興行を語りがちになるが、生まれたての大会かつ新ルールにおいて、そこでの勝負を決するのは最終的に「適応性」であると思う。
今まで経験して来た試合、培ってきたスタイルがこのHEROSに合っているならば好成績を収めるだろうし、そうでなければ練習してスタイルを合わせていかねばならない。
誤解を恐れずに言ってしまうと、過去の「実績」は意味がない。この舞台に出てきた以上は、選手はスタイルを合わせていかねばならないし、選手を出した団体は自団体のアイデンティティが通用しないことも覚悟せねばならないだろう。「うちのリングなら最強」は、選手を出してしまったらみっともない言い訳になってしまう。
所VSペケーニョがそれを象徴した試合であった、というと言い過ぎかなあ(笑)。

MAXなどは方向性も決まり、よくも悪くもこういうのがいける、という形が出来つつある。HEROSにはまだそれがない故に、逆に今大会の勝者は一気にイベントを自分のカラーに染められる可能性がある。例えばKIDやレミーガが打撃で圧勝を重ねれば、HEROS=打撃というムーブメントはしばらく止まるまい。得意の展開を興行側が助長してくれるなら、選手には願ってもない展開になる。
今後のHEROSはどうなるか? この大会の結果が全てを決める。故に、予想はあまり意味がない。もしかしたら、敗れた選手がそのムードを作ってしまうかもしれない。流れを作る「勝利者」は誰か? 注目していきたい。


2005/9/7HERO'Sミドル級トーナメント カード決定 

先の大会で8名が出揃っていたHERO'Sのトーナメント。組み合わせが決定した。
須藤と宇野が加わり、準決勝も含めて計六試合となる。

[Aブロック(1)] 須藤元気 vs. 宮田和幸
[Aブロック(2)] レミギウス・モリカビュチス vs. 高谷裕之
[Bブロック(1)] ホイラー・グレイシー vs. 山本“KID”徳郁
[Bブロック(2)] 宇野 薫 vs. 所 英男

ワンマッチ四試合でこれなら、正直まあまあというところだが、この後に準決勝もやるというのが泣かせる。

須藤は宮田を完封するだろうが、その後にレミーガないし高谷の強打を捌けるのか?
KIDは打撃でホイラーを圧倒するだろうが、その後にはまた強敵だ。
ヒーローになりそこねた宇野と、ニューヒーロー所の技術戦、制すのはどちらか?
年末の『Dynamaite!!』の決勝で対戦するのは果たして誰か……? これはどういう組み合わせでも面白そうだ。世界一とか言って盛り上げるのには役者不足だが、一年目の興行としてはこんなものだろう。最初から8人制でこのメンバーを集めていれば、ファンの反感を買う事もなかっただろうに(そうなると所の出番もなかったかもしれないが……)。
何にせよ、日本人対決というのは残酷なまでに序列がついてしまい、世界がどうとか言い訳が効かない。団体の面子やら勝ち組負け組の構図やら、実にリアリズムに満ち溢れ、泥臭い。そういったちんけなイメージから脱却できるのは、勝者となったただ一人だけ。勝者の快感、敗者の屈辱感、そういったものを想像するだけで、ゾクゾクしてしまうのだよ、私は。

 
2005/7/6HERO'S 試合感想 

一昨日の時点ではグダグダなテンションだったが、当日放送開始を待っていたら段々と楽しみになってきた。
さて各試合はというと……。

◆スーパーファイト(全て5分3R)
山本“KID”徳郁 vs. イアン・シャファー(オーストラリア)

これがメインイベント。どうも最近のKIDからは、「楽しんでる」雰囲気が感じられない。今回の試合も、正直「勝ちたい」のか「派手にやりたい」のか、いま一つ不明瞭だった。
それはやはり、メインを任されイベントの顔となり、9月の大会にもシードされた故の責任感なのだろうか。魔裟斗の発言を紐解くと、徹底的に勝ちにこだわる姿勢が見える。それはやはり興行の顔として不様な試合はできない責任感ゆえなのだろうが、そこで逆にKOや判定にこだわらぬ勝利という一つの目的を設定して戦うことで、その責任感とも上手く付き合っている感がある。
王者となった魔裟斗はともかく、現在はトーナメント優勝を狙う一選手の立場であるKIDに、あまり試合での勝利以外の期待を押し付けるのは過酷だろう。KID本人も自分がファンに求められているであろうことはわかっているだろうが、正直「あまり気にすんな」と言いたい。特に、ファンの期待と主催者の期待を取り違えてはならない。
KID個人のファンはぶっちゃけ負けても「惜しかった! 次頑張れ!」と思うだろう。それはミーハー故の見方の甘さゆえでなく、KID本人が真摯に努力し試合に取り組めば、自然とついてくる評価なのだ。
格闘技ファンも、本来勝負に絶対はないことをわかっているはずの者。試合の内容、選手同士の駆け引き、フィニッシュへの一連の流れや判定を考察し、結果を一つの結果として受け止められる者だ。全力で戦って敗れたなら、それは相手が強かっただけの話だ。シャファーを評価すれば良い。
それらのファンの期待を裏切らないためにすることはただ一つ、試合のために最高のコンディションを作り、その試合での目標を設定し、それに邁進することだけだ。それがプロの格闘技選手であるということであり、それ以外は余技である。

フィニッシュの前奏曲になった、かすっただけの大振りのアッパーは見ごたえがあった。ザンビディスには通じなかった技だが、オープンフィンガーで思いきってあれを振られては、やられる側はたまったものではなかろう。シャファーも悪い選手ではなかったが、得意の立ち技で攻め込み切れなかったところを見ると、こんなものが限界なのだろうか。
とにかく勝った事で、主催者からの期待を満たしたKID。だが、このまま過剰な期待を受け続けては先は長くないような気がする。魔裟斗のように発言権を得るためにも、ベルトは必要だろうが……。

ボブ・サップ(アメリカ) vs. アラン・カラエフ(ロシア)

とにかくでかい! そして大味。マウントを取ったポジションでのブレイクが話題になっているが、この試合に関して言えば、と言うかこのレベルに関して言えば、マウントを取られた側が抱きついただけで取った側も攻め手がなくなっている状態。軽量級でここでブレイクなら大問題だが、正直これはマウントを取っても膠着するのは目に見えているのだから、立たせてしまった方がいいのではないか。お互いスイープし放題なのも、その隙を捉えられない技術のなさゆえ。
スタンド勝負では、曲がりなりにもストレートを撃てるサップの、わずかなパンチの精度の差が明暗を分けた。これをスタンドの状態を長くすることでK-1出身者に有利なルールを設定している、と捉えてももちろんいいのだが、打撃偏重のルール自体はテレビ的にも見栄えがするし、総合のちゃんとしたストライカーならサップ程度のパンチは問題にしないだろう。


レイ・セフォー(ニュージーランド) vs. キム・ミンス(韓国)

緊張の面持ちかと思いきや、意外にも余裕の表情で入場したセフォー。いや、もちろんファンとしてはびくついているセフォーなど見たくないのだが、これが別に負けてもいいやと思っているが故の余裕の現れなら、ちょっと嫌なところだった。
が、3分1ラウンドというルール設定故の余裕か、組まれてもそれほど危ないシーンは見られない。得意のノーモーションのローキックも充分通用しているし、パンチのディフェンスにも自信があるせいか、ショートレンジでのパンチも思い切りがいい。そしてオープンフィンガーブーメランが、ミンスのテンプルを直撃! あ〜あ、KOだなと思ったのだが、10カウントは聞かれず試合続行! やばい! 止めろ! と思っていたら案の定、ハイキック直撃で再度失神。画面では見えないほどの、凄まじい速さのハイキックだった。気がついたらミンスが倒れていたからな(単にカメラの切り替えが遅れただけ)。 しかしこの続行は危なかった。他は早く止める試合が目立っただけに……。


ピーター・アーツ(オランダ) vs. 若翔洋

前二試合と共に、Kー1ファイターがここでも激勝。Kー1ファイターは総合では雑魚、恐るに足りず、一般人以下と言った論調を、よく見るのだが、それはきっちり打撃対策を練って準備して来た総合の選手だから勝てるのであって、適正もない柔道家やお相撲さんが楽勝できるはずがない。
アーツは腰に爆弾を抱えてるだけに、組まれたシーンではヒヤヒヤした。もっとスムーズに膝が出ればもう少しは強くなりそうだが、まあこういうお遊びマッチが順当だろうか。
それに、あまりKー1選手に勝たれてはまたイグナショフ総合挑戦の話が出てしまうので嫌なのだ。今年試合のないホースト先生は、セフォーが勝ったシーンなどではご満悦の表情だった。まさか自分もとか考えてないだろうか。そして、「Kー1ファイター」曙は、いったいどっちを応援していたのか。


秋山成勲 vs. カール・トゥーミィー(オーストラリア)

前回、GAGA配給で公開された映画『マスク2』の広告を、柔道着に入れて出て来た秋山。バンナに惨敗しただけに『マスク2』も大コケかと思われたが、映画はヒットしてしまった。そして現在GAGAは『皇帝ペンギン』を宣伝キャンペーン中。きっと今回も秋山の柔道着に『皇帝ペンギン』のロゴが入るに違いない……と思っていたら別になかった。残念。試合は相手が強いのか弱いのかわからんままに終了。下になった時にスイープしようと思いっきり腕を伸ばしてたから、たぶん弱いんだろう。


ホドリゴ・グレイシー(ブラジル) vs. 國奥麒樹真
菊地昭(修斗ミドル級世界王者) vs. 井上克也(パンクラスウェルター級暫定王者)

観たかったなあ……。


◆ミドル級(70kg)トーナメント(全て5分2R+延長1R)
村浜武洋 vs. レミギウス・モリカビュチス(リトアニア)

は、速い! 村浜が一瞬で撲殺! レミーガ強い。このスピードはKID以上か? 打撃偏重の『HERO'S』では、これは恐るべき猛威を奮うやもしれませんな。村浜はMAXでもここでも雑魚扱いにされ、いよいよ第一線から消えていくのでしょうか。


高谷裕之 vs. ヤニ・ラックス(スウェーデン)

おーい、ダイジェストかよ〜。スタンドでのパンチ一閃、倒れたラックスに高谷がのしかかって連打したところでストップ。ラックスがまだやれるといいたげにしていたが、これは今後議論になりそうだ。ワンダウン=負けになってはいかんところだし、最近の『PRIDE』のストップ遅すぎのような事態になってもいかんし……。


宮田和幸 vs. アースラン・マゴメドフ(ロシア)

驚きのサプライズ、まさかのシャミール・ガイダルべコフ登場。あまりに普通に出て来たので、オレは自分が勘違いをしたか、あるいは主催者が名前を間違えて公式発表をしたのかと思ってしまった。ガイダルべコフはマゴメドフとはジムが違うのだが、セコンドで来日し、マゴメドフのドクターストップを受けての急遽のオファーを受けたらしい。
試合はばたばたした面白くないものだったが、宮田がプロ初勝利。


吉田幸治 vs. ホイラー・グレイシー(ブラジル)

これもダイジェストかよ! ほんとにグレイシーというのは、ただ「グレイシー」の名前だけのために呼ばれているんですな。ブランドによる権威づけ。ホイラーは須藤と宮田とはすでにやっているだけに、次は所か宇野とか?


所 英男 vs. アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

これが本日のベストバウト! いや、所選手凄い! 最初のギロチンで決まったかと思ったのだが、そこまでのペケーニョの動きも圧倒的な速さで、よく凌いだものだ。5分2ラウンドでは展開というほどの展開もないまま終わってしまうだけに、延長戦は妥当か。そしてまさかのバックハンドブロー直撃! 宇野と須藤の不在を、この男は自らのパフォーマンスで埋めてしまった。今後に期待だ。ペケーニョも凄さの片鱗は見せてくれただけに残念。また出て来て欲しい。

試合前のグダグダの雰囲気を、選手の頑張りが救った大会。KOショーというお仕事をきっちりやったKー1選手も、前回の宇野対ハンセンに続き最高の試合を見せた所も、メインでのKO勝利という結果を出したKIDも評価されるべきだ。とにかく主催者側には、一選手に頼らずしっかりシステム作りを進めて、安心してみられるハイクオリティなイベントを作ってくれよと言いたい。
どうにか9月には希望を持てる内容になっただけに、次こそは期待して楽しみたいものだ。

 


2005/7/6HERO'Sはいかなる大会になるか? 

◆スーパーファイト(全て5分3R)
山本“KID”徳郁 vs. イアン・シャファー(オーストラリア)
ボブ・サップ(アメリカ) vs. アラン・カラエフ(ロシア)
レイ・セフォー(ニュージーランド) vs. キム・ミンス(韓国)
ピーター・アーツ(オランダ) vs. 若翔洋
秋山成勲 vs. カール・トゥーミィー(オーストラリア)
ホドリゴ・グレイシー(ブラジル) vs. 國奥麒樹真
菊地昭(修斗ミドル級世界王者) vs. 井上克也(パンクラスウェルター級暫定王者)

◆ミドル級(70kg)トーナメント(全て5分2R+延長1R)
村浜武洋 vs. レミギウス・モリカビュチス(リトアニア)
高谷裕之 vs. ヤニ・ラックス(スウェーデン)
宮田和幸 vs. アースラン・マゴメドフ(ロシア)
吉田幸治 vs. ホイラー・グレイシー(ブラジル)
所 英男 vs. アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

須藤元気、宇野薫の欠場でゴタゴタしまくった『HERO'S』。興が乗らないので予想はやめて、今大会と今後の在り方についてを考えた。

正直、開催二回目で地盤も固まらぬままの16人制トーナメントは、やはり無理があったと思う。同じタイミングでリニューアルした『PRIDE武士道』が、長く総合のイベントをやっている分、同階級の選手の招聘に関しては、一日の長があるのは明白。目玉となるはずのヨアキム・ハンセンも攫われた。が、その武士道も今だ各階級のトーナメントを実施せず、お抱えの日本人選手の品質を下げないためのワンマッチをやっている現況、その日本人選手の知名度で勝る『HERO'S』は、あせらずに腰を据えて同じ方式でアピールしておけば良かったのではないか。ヘビー級のKー1選手をワンマッチで折り込むのは、シウバやミルコの知名度に頼った初期武士道と同じ手法であるし(試合の品質は遥かに低くなるだろうが)、第二回大会は足場固めのワンマッチで構成し、トーナメントに向けてのストーリーを作った方が良かったように思う。そうすれば、宇野、須藤の欠場があっても、最初から「KIDメイン」のワンマッチ大会だと思えばダメージも少なかったはずだ。地上波で流す大会としては、それでも充分アピールになるだろう。『Kー1MAX』と同じく女性層も取り込むなら、それで客入りも確保できる。
「オレはトーナメントでもいい」と言ったKIDのセルフプロデュース能力には、ほとほと感心させられる。彼は、ファンが自分に求めているものを知っている。この場合は、特別扱いされず他の強豪と同じ扱いで堂々と勝つこと。大晦日の魔裟斗戦で、五分のインターバルを四分で再開させた時、どれだけ客が湧いた事か。偶発的なローブローで試合が終わる事を誰が望むだろう。観客がKIDに期待したことは試合の続行であり、そのための闘志を見せることだった。
主催者に、こういったファンの期待する事を感知する能力はまったくないのだろうか? 『PRIDE』お得意の「査定試合」とか、そういう曖昧な物言いを駆使すれば、「シード」などという依怙贔屓をせずとも事態の辻褄合わせはいくらでも出来たはずなのだ。
今回のゴタゴタで『HERO'S』の負ったダメージはあまりにも大きい。
以上は興行の、商売のお話。

ちょっと違う、これからの話。
65キロから70キロは綺羅星のごとく人材が揃っていて、招聘できる選手を8人に絞り込むだけでも大変であろうが、しかし総合総合といっても、どの選手も微妙に違う体重、違うルールで戦っている選手。わずかな普段の舞台との違いで、実力を発揮できない可能性もある。まずはそういう選手をワンマッチで起用し、『HERO'S』のルール、『HERO'S』の世界観、『HERO'S』が選手に求めるものをきっちり呈示した上で、その内部での世界最強を競うトーナメントを開催すべきではなかったか。
今現在、『HERO'S』という興行にはテーマが見えない。『武士道』もそうなのだが、闇雲に「最強」「最強」と言われても、並立したイベントがあるだけで説得力はすでに失われている。選手をかき集めた方がなんとなく強そうに見えるが、現在『Kー1』のヘビー級は立ち技の強豪はずらりと押さえているにも関わらず、ミルコやレコがいないだけで「立ち技最強」のアイデンティティを揺るがされている。『HERO'S』も、70キロ最強を仮に決定しても、武士道に無敗の五味や川尻がいる以上、「五味が70キロに落とせば?」「川尻が出たら?」と言ったファンの幻想は絶対に封殺できない。『武士道』も同じ事で、今後五味が陥落し、代わりに『HERO'S』の選手が圧倒的な強さで台頭した時、「最強」といくら連呼しても虚しいだけだ。
「最強」なんてない……と言ってしまうと、あまりにみもふたもないが、事実として「最強以外」のテーマは必要であると思う。
ざっと上げるなら、まずは「競技性」。スポーツイベントとしてのルールの確立だ。レフェリングなど安全性の確保と、反則に対する処置の厳格化。競技としての「上」を目指すための公正なシステム。
続いて、日本人にどこまで理解されるかはわからないが「品格」。上の「競技性」の問題ともクロスするが、要は競技に対する愛着と誇りを持ち、その範囲内で正々堂々と試合できるかということ。ルールを破ることが賛美されず、公正に戦ったものが奨励される断固たる世界観。
そして、いささか漠然とした言い方になるが、スポーツとしての駆け引きの魅力。勝った負けたの結果以外、KOか判定かの結果以外に、そこに至るまでの過程をいかにして「魅せる」か。「しょっぱい」試合の責任は選手に押し付けられがちだが、膠着や消極的行為を促進しないルールの整備は必要だろう。アグレッシブに攻め、競技としての枠内で魅せる行為が「勝利」へとつながるような、環境作り。
まず、これらが整理され価値観として機能しないと、『HERO'S』も『武士道』も食い合い潰し合い、一過性のイベントとして終わってしまう。

……夢物語である。選手層と競技人口の拡大、ファンの見る目を養うマスコミ、主催者の金もうけ以外を目的とした確固たるビジョン。必要な事とやらねばならない事は山積みである。
だが、一ファンとして希望を持って、そんな未来を実現していきたい。

 

2005/06/07

2005/7/6HERO'Sミドル級トーナメント開幕戦 須藤元気欠場 

山本“KID”徳郁 vs. イアン・シャファー(オーストラリア)
宮田和幸 vs. アースラン・マゴメドフ(ロシア)
吉田幸治 vs. ホイラー・グレイシー(ブラジル)
所 英男 vs. アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)
宇野 薫 vs. 未定
高谷裕之 vs. 未定
(日本人) vs. レミギウス・モリカビュチス(リトアニア)

遅ればせながら、『HERO'S』のカード。須藤元気が自身のサイトで欠場を発表したことで、まだまだカードに関しては流動的である。
推薦で須藤を入れるという案もあるようだが、須藤は少なくとも『HERO'S』の文脈においては、ラモン・デッカーを倒しただけの実績しかない。あまり優遇されるのは考えものだ。もっとも須藤も実力は充分のはずなのに、強豪と戦っていない。割り込みでトーナメントに出て来てでも、実力者との対戦が実現するなら、それでもいいような気もする。
MAX開幕戦をワシリー・シシに譲ったマゴメドフが、こんなところに駆り出されていたりするのも不憫。
名高き強豪ペケーニョ以外にも、さらなる外国人の実力者が出てくれば、宇野や高谷の試合も面白くなるだろう。が、ここらにも立ち技の選手が投入されるようなら、興味はやる前から二回戦以降に移ってしまう。KID頼みなどと言われないためにも、もうひと頑張り期待したい。

しかし、非スカパーの格闘技ファンからしてみれば、ネットや雑誌で「凄い」「強そう」と言われて来た選手がとうとう観られるわけだから、それだけでも感涙ものだ。武士道ともども頑張って欲しい。


ピーター・アーツ総合進出! 

すでに9月のKー1グランプリ開幕戦に出場を決めているアーツが、HERO'Sで初の総合マッチに挑戦。
どの程度練習しているのか知らないが、やはりポイントは寝技への対応度か。右ストレートでプレッシャーをかけ、ローを狙っていくいつもの姿勢は、意外と総合でも効果的かも。膝の威力も精度も高いし、体格差のある相手なら、結構潰せるような気もする(秋山とか(笑))。うまく対応していけば、ちょっとシウバっぽいファイトスタイルになるんじゃなかろうか。
しかし結局のところ心配なのは、古傷の腰の方だろう。組んだ時や投げを打たれた時、立ち技とは比べ物にならない負担がかかるのでは?
正直、あまり観たくないというのが本音である。


2005/3/26 HERO'S第一回 感想 

うわーい、なかなか一本やKO勝ちも多く、派手な大会でした。
裏を返せば、準備不足だったり経験不足だったりと、選手個々に問題があるのを無理にブッキングした結果、実力差が生まれて派手な決着がついた。
まあそういう面もあるんでしょうが、テレビ向けにはこういうお祭り騒ぎな結果になって良かったんじゃないでしょうか。

以下は感想。

第9試合 5分3R
秋山成勲(日本/フリー)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーアボエル&トサジム)

あたくしはKー1オタですが、あまりバンナは好きじゃないんですよ、昔から。
ま、だから別に負けてもいいや、と思ってたのですが、ようやく多少練習した成果が出た感じですね。
秋山は結局、同体格のストライカーとさえ今だやってないのに、この体重差を闘うのはきつい。
バンナのあのバランスを崩さずに出せるショートレンジのテンカオは、割と効果的ですね。
あそこまで頭下げたら、そりゃ当たりますね。
さて、これで夢のグレコVSバンナが見えて来たぞ(笑)。

第8試合 5分3R
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
キム・ミンス(韓国/リングス・コリア)

谷川の「サップ落ち着いてますよ」には笑うしかなかったが、柔道選手相手のせいか打撃恐怖症が影を潜めていただけだろう。
あとで殴られていた時はきっちりいたそうな顔をしていたし、最後のパンチも目をつぶってだしているではないか!
大味な内容でした。

第7試合 5分3R
ヒース・ヒーリング(アメリカ/リングスUSA)
サム・グレコ(オーストラリア/チーム・グレコ)

あらあら、ヒーリング……ついてないな……サム・グレコもなかなかちゃんとした勝ち星に恵まれませんね。

第6試合 5分3R
BJペン(アメリカ/BJペンMMA)
LYOTO(ブラジル/チーム・イノキ)

テレビではカット。判定でLYOTOだそうだが、内容がわからないのでコメントしようがない。

第5試合 5分3R
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)
アラン・カラエフ(ロシア/リングス・ロシア)

面白対決だったが、実に順当な内容。ゲーリーがやはり上手かった。
カラエフは、スタミナが切れるところまでやらせてあげたかったなあ(いや、あの身体でどれぐらいスタミナがあるのか知りたかった。無いんでしょうが)。

第4試合 5分3R
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
ラモン・デッカー(オランダ/リングス・オランダ)

デッカーは総合も練習してるキックボクサーというレベル?
須藤が順当に勝った感じ。あまり無理はせず、勝ちに徹したのでしょうか。

第3試合 5分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア)

テレビではこれが最初に放送。
一ラウンドの攻防のスピード感がすごかった。
膠着したらすぐ立ってブレイク、というルールだったのだが、この試合の間は一度も膠着しなかったので、そんなルールの存在そのものを気づかなかった。
でもってCM明けはファイナルラウンド! カットかよ! 殺すぞ!
そのファイナルラウンドは宇野攻勢。
バックを取り続け、優位に進め、ああこれで判定勝ちかな、と思いきや……。
ちらっと時計を見た直後に膝直撃!
プリンス宇野、一撃で失神!
あらららら……MAXで総合素人相手に温い試合をして来たつけが、真剣勝負の中で一瞬緊張を失わせた……と意地悪かつ結果論なことを言ってみよう。
でも、これが一番興奮しました。
レベル的にもベストバウトでしょうか。

第2試合 5分3R
宮田和幸(日本/フリー)
イアン・シャファ(オーストラリア/リングス・オーストラリア)

これも第二ラウンドカット。
途中飛ばされて判定行ってもわかんねえよ。
日本人とかメダリストだとかそういう理由で期待される人は大変ですね。

第1試合 5分3R
大山峻護(日本/フリー)
ヴァレンタイン・オーフレイム(オランダ/リングス・オランダ)

ミルコとオヘアにどつき倒された人が、網膜剥離を乗り越えて一本勝ち。
まあいいんですが、第一試合にこれがある意味もテーマも何もわからん。

オーニングファイト 5分2R
内藤征弥(日本/和術慧舟會A-3)
ハリッド・“ディ・ファウスト”(オランダ/ゴールデン・グローリー)

おお、Kー1でアビディにしばかれたハリッドではないですか。
これもテレビではやりませんでした。

日本人エースが薙ぎ倒され、リングスの新人は惨敗と今後を心配させる結果でした。
が、これに懲りず色々な選手を引っ張って来て盛り上げて欲しいと思います。

2005/3/26 HERO'Sのカードが決まったよ。 

何カードか未定だった『HERO'S』のカードが決まりました。

http://www.boutreview.com/data/news/050326heros.html

……ってあと5日しかないやん。
しかもメインが秋山VSバンナとは……。
柔道や総合の妙技がみたいのに、異種格闘技路線はやめて欲しい。
まあ地上波放送のためには、こういう知名度優先のカードがないとダメなのかねえ。
バンナも総合の練習はしてるらしいが、サップ戦ではあっさりマウントを取られたり、強いようには思えない。ボタみたいな結果になるぐらいなら、やらない方がいいと思うんだが……。
いやね、ほんとに強くなったら、総合ルールでバンナ対グレコとか、見たいですよ。
どっちが勝つかわからんぐらいのレベルで実現したら、きっと泣いちゃいますね。

『HERO'S』に期待すること

3月26日に開催される『HERO'S』のカードが、着々と固まりつつある。

http://www.boutreview.com/data/news/050326heros.html

まー、正直言って、よくわからない(笑)。
修斗とか、テレビではやらないしこちとら首都圏在住でもない。
なんとなくネットの記事等で名前は知っているが、どっちみち顔と名前が一致しようがしまいが、試合を見たことないのでは話にならない。

だが、それでもこれらのカードはかなり楽しみなんである。

色々と批判の多い、『K-1MAX』内や『ダイナマイト』で行われた、温いとしか言いようのない総合マッチの数々。総合素人の立ち技選手を無理やり駆り出し、売り出したい選手の噛ませ犬にする……。そんな試合が面白いはずがない。
KID、須藤、宇野、秋山……素人目にも、スター性があるのはわかる。だが、そんな選手たちが、勝って当然の相手にあっさりと勝つ姿を見て……そこに感動や興奮があるだろうか?
もちろんない。

近年のK-1の総合路線は、そんな愚にもつかないマッチメイクを繰り返して来たが、ようやくそんな選手達にもチャンスがやってきた。宇野薫の今までのMAX出場が「日の当たる」舞台であったとすれば、今度は宇野が「自ら輝く」舞台がようやく用意されたのだ。
そこにあるのは、かつての宿敵であり、未知の強敵であり、それらと実力本位の倒し合いが繰り広げられる。
スター選手が、興行側にプロテクトされるのではなく、全身全霊を賭けてぎりぎりのところで闘う姿が、ようやく見られるわけだ。
そして、一見スター性があるかに見える選手の実力も、ここで残酷なまでに明らかにされる。偶像が地に落ちて砕ける瞬間を、我々は目にするかもしれない。
素晴らしきリアリズム、ああ、なんというカタルシス!
選手には、ぜひ美しき勝負の世界を、存分に見せてもらいたい。

実際のカードに関しては、また次回以降に。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする







  Vodafone絵文字入力用パレット表示ボタン i-mode絵文字入力用パレット表示ボタン Ezweb絵文字入力用パレット表示ボタン

この記事へのトラックバック




リラックマ
明日はきっと晴れますよ
カレンダー
05 2017/06 07
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カウンター
最新コメント
[01/13 銀玉]
[01/13 ゆずマシュマロ]
[12/28 サムグレ子]
[12/28 ゆずマシュマロ]
[12/27 887-8798]
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析

AdminControlMenu: AdminMenu | NewEntry | EditComment | EditTrackback

忍者ブログ [PR]