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「悪いオバマ」ことバダ・ハリの守護霊による、2010年K-1WGPシーンの総括!

  皆さん、こんばんは。まだ大晦日は残っていますが、一応、今年のK-1も新王者誕生によって幕を閉じました。今回もおなじみ、「悪いオバマ」ことバダ・ハリ選手……の守護霊の方に、今年を総括する意味でお話をうかがいたいと思います!
 
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 さて、今年は資金難など、FEGにとっても大変な動乱の年でした。会場規模の縮小、視聴率の低下など、人気低迷がある一方、新階級63キロのスタート、PPVの開始などのトピックもありました。簡単に、印象に残っておられることなど。
 
「やれやれ……いきなりつまらん話題だな?」
 
 申し訳ない……。しかし、結局のところ、今年もっともファンを騒がせたのは、リング上ではなくこういったことでして。
 
「いいだろう。この国全体が不景気になってるそうだが、どうも国民やK-1ファン、格闘技ファン、みんなつられて、どんどん発想が小さく、貧乏臭く、守りに入っているようだな。聞けばやれこの階級はいらない、やれこの放送局はいらない、やれこんな選手はいらない、やれどこそこの国ではやらなくていい……。馬鹿なことを言っている。全部いるよ。必要って意味じゃないぞ、全部欲しいんだ」
 
 はあ……しかし運営の資金難というか、リソースが足りないのでは、と……。
 
「だからそういう自称現実主義が、どんどんダメにしているんだよ。そんな心配はあの育毛剤男が裏でしておけばいい! 理念の話をしているんだ。理想はなんだ? その資金とやらを稼ぐのに必要なことはなんだ? あらゆる階級でやることだ。あらゆる放送局でやることだ。あらゆる人種の、あらゆる格闘競技の選手が、あらゆる国から参戦し、地球上すべての国で開催されることに決まっているだろう。世界中の人間がK-1に熱狂し、身を捧げ、血を流し、金を落とし、魂を売ることだ。今は無理に決まってるし、おまえらたかが人間如きが、そうそう達成できるものじゃない。だが、最終目標はそれしかないし、どん底だろうがそこを目指して動くべきだ」
 
 まるで、最近のダナ・ホワイトが言ってることのようですね。
 
「そうだな、あのハゲはよくわかってる。奴のことを大口だと批判してる人間を見ろ。PRIDEの尻馬に乗っかってほざいてた奴は混じってないか? 同じ事を言ってるに過ぎんだろう?
 いいか、ただでさえ、やってる奴はみんな守りに入りたがるんだ。経営者は会社と自分自身の利益を守りたがるし、選手は小銭を稼げる地位を守るために弱い相手とやりたがる。そして自分では何もしない取り巻きがそこにたかり、保身のための悪知恵を授け旨味を吸い取る! まったく馬鹿げているよ。それを理念を掲げて止められるのは誰だ? ファンしかいないだろうが。利益に関係なく、ただ好きか嫌いか、面白いか面白くないかで判断出来る、気楽な立場にいられるファンだからこそ言える事があるだろう!」
 
「もっと上から見て多くを求めればいいのだよ。つまらない選手への貧乏ったらしい共感などいらん。必要なのは力だ。強さだ。経営者も格闘家も、それがない奴は消え去ればいい。いいか、私や……そうだな、神の奴の立場に立ってみろ。全身全霊をかけて自分に最高のショーを見せるべき人間共が、ちっぽけな欲のために相手から逃げ回り、ちまちまと金勘定していたらどうだ? つまらないだろう? そんな奴はつまみ出したくなるだろう? それでいいんだよ。もっと理念を考える事だ」
 
 なるほど、人間の理屈を超えた方らしいご意見です。では、今年のWGPについて……。
 
「ふん、私の王子が不在でどうなることかと思ったが、まずまず盛り上がったようじゃないか。ピーターを見ろ。さっき言った理念の体現者だよ。全身全霊で勝ちにいく。しかも、奴は理念をあくまで体現しているだけで、理念のために行動してるわけじゃない。奴自身は勝利、名誉、金、家族、K-1への愛着、そんなもののために戦っている。経営者のやるべきことは、理念を口にすることじゃなく、選手に「勝てば美味しい」と思わせることだ。人それぞれ欲しいものは違う。だが、戦って勝つことがそれを手に入れる、守る事につながると思わせるんだ。そうすれば、自然と面白くなっていく」
 
 では、面白くないと言われる選手の代表であるセーム・シュルトですが……。
 
「王座陥落だな。だがな、ピーターだってもう40のオヤジだ。奴だって楽な勝ち方ができるものならしたかったはずだ。動いてポイントアウトできるなら、きっとそうしただろうさ。だが、セームにはそれでは絶対に勝てない。セームがあれだけでかくてあれだけ強いから、ピーターは老体に鞭打ってやる気を絞り出して真っ向勝負をしなきゃならなかったんだ。セームじゃなければ、ピーターのあの戦いはなかった。奴だって立派な功労者だよ。まあ人気はないが、4回分の優勝賞金は手に入れてるんだ。今度も5度目を取りにきた。勝てなかったが、充分、報われているだろうさ」
 
 ベスト8の選手に関しては?
 
「ふん、セームと同じく、モーはナイスアシストだったな、くっくっく……。反応が鈍って打たれ弱くなってる。まあ、あれが普通の40代だよな。来年の開幕戦では、きっちり消えてもらいたいな。
 京太郎も、ジェロムに勝って少々下駄を履いていたところがあった。まああんなものだろう。今年は充分過ぎる成績さ。ピーターだって春の惨敗がなけりゃ、ここまでのモチベーションがなかったかもしれん。……ククク……さっきから、何でもピーターに結びつけてるな。まあ、春に惨敗した時から、実は今年は奴の年だったってことだ」
 
 それは言えてるかもしれないですね。では、反対のブロックですが。
 
「ギタはギャンブルしない悪い癖が出たな。バルラック戦もそうだったが、頭が固いのか性格が保守的なのか……「サムライ」らしいよな、ははははは。ジマーマン戦の貯金がパアだ。まあサキの腕一本取って面目は保ったが、また出直しだな。
 逆にスポーンは面白いな。ギャンブルしなければ勝ってたかもしれんぞ。ただ、それじゃ意味がないと考えたのかもな。これも一つの理念だよ。ただ勝つだけじゃだめだ、と思えるものが一つでもあると、面白くなってくる。K-1はそういう付加価値をどんどんつけていかないとな」
 
 準決勝で惜しくも敗退したサキですが。
 
「昔、ブレギーの奴にのされた時は、ここまで来るとは思わなかったな。嫌な奴だ……バダから見れば実に嫌な奴だ……ああいうギラギラした奴が、一番怖いんだ。片腕でアリスターに勝つつもりだっただろう? いかれてるよ、ククク……。来年は京太郎の首を取りにくるかな? また盛り上げてくれそうだな」
 
 新チャンピオンのアリスターについては。
 
「広告塔、ご苦労(笑)。まずはおめでとう、と言っておこう。だが覚えておけよ筋肉ダルマ。来年は悪魔王子がまた貴様のもろい顎を打ち抜く。得意の腰抜けブロックを、せいぜい磨いておくことだ。今のうちにいい気分になっておけ!
 ……それはさておき、またやっかいな選手になったな。サキ戦の追い足を見たか? あれだけ動いても、どんどん射程に入ってくる。攻撃のバリエーションも豊富になってきた。セームもブアカーオも、膝が制限されるようになって、腐らずに他の技を磨いた。まだ強くなるだろうな」
 
 ありがとうございました。他の選手もまとめて……。
 
「ハリトーノフの敗北は意外だったな。あんな惨敗は、あの皇帝の弟にやられた時以来か? 少々、自信を持ち過ぎていたようだな。ボクシングテクは攻撃だけじゃなかったはずだ。また磨いて出直すべきだろう。
 シングは甘く見ていたよ。相変わらずヘタクソなパンチなんだが、膝と合わせてうまく効果が出てるな。アウトボクシングにもこだわらなかったし、良くなってる。もっともまだベスト16レベルだ。若いんだから、色んなタイプの選手とやらせればいいだろう。
 テイシェイラはこれでしばらく離脱かな? モチベーションが高かったな。極真時代の戦いぶりを知らんのだが、とりたてて決め技があるわけじゃないが、スタミナと手数で攻め続けるタイプだったのだろう? その本来の姿を、やっとK-1で出せるようになった、ということだな」
 
 テイシェイラ、復帰後は期待が持てますか?
 
「うーむ、そう言おうと思ったんだが……フィリオの事を思い出してしまったよ。ホーストをKOして離脱して、復帰した途端にジェロムに木っ端みじんにされたよな。まあジンクスには気をつけることだ。
 ジマーマンは良くなかったな。まあムラのある選手だが、良くないなりに勝つスタイルも身につけないと、トップには立てないな。
 カラケスはよくわからなかった。気の毒なことだな。日本での相手はセーム、セーム、藤本だ(笑)。ありえないだろう。もう少し、奴の強さを印象づけるようなカードを組んでやってほしいな。そうした方が、いずれ倒す時に美味しい」
 
 ありがとうございました! 来年のバダ・ハリに関しては……?
 
「今年は棒に振ったが、私の王子のピークはまだまだ続く。あせることはない。バダでは勝てない!と思うような選手が一人でもいるか? もうバダは全員に勝っているんだ。いまいましいレミーの奴も引退だ。来年は、残りをまとめて始末してやる」
 
 では、続いてMAXについて……。
 
「もう勘弁しろよ……。知っているぞ、裏でうずうずしてるあいつの事を。近頃、マイクスジムにあいつがちょろちょろするようになって、うっとおしくてかなわん。他の事はあいつに聞け。一応、専門になるんだからな……」
 
 はい、では今日は長々とありがとうございました! 最後に一言、何か!
 
「楽しんでいるか? 余計な心配はしても無駄だ。楽しめ。おまえたちの欲望、興奮、快楽、全てが私の糧だ。おまえたちなりのやり方でいい。だが、とにかく楽しむことだ。そうすることが、結局はおまえたちとK-1の繁栄にもつながるのだ」
 
 お疲れさまでした! バダ・ハリ選手の守護霊の方でした! では次回は、新たなゲストに登場してもらいます!
 
「はぁーい! みなさん楽しみに待っててね!」

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拍手[2回]

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無題
かつてテーブルトークRPGというものがあったのを思いだします。ゲームマスターには魔王系の演出力が必須だったなあ、勝手に懐かしいw

理念。12年で驚くような商業化を達成したFIFAやIOCのように、世界各国で放映権料を稼ぐ体制を構築する事でしょうか。脱ローカルがあって、初めて利害関係者の支配力から自由になれるのでは。

ファンの夢。年末のダイナマイトは、世界各エリアの地域トーナメントの決勝戦か、「K-1王者対ショウタイム王者」「DREAM王者対ストライクフォース王者」の対抗戦のみで構成できるようにする事ですかね。タイトルの価値と未知強発掘力がジャンルの持続可能性に直結している事に、真っ向取り組める興行であって欲しいです。

Commented on 2010/12/16 Thursday 22:52:03

by ゆずマシュマロ | コメント編集

>ゆずマシュマロさん
テーブルトーク、ちょくちょくやりましたね〜。魔王が棒読みなのをメタ的に楽しむ、という苦肉の策もありましたが……w

ま〜具体的なことは石井館長や谷Pが考えればいいんですが、国ごとに形が違うのもやむなしかとは思いますね。日本は相変わらず興行主導で、欧米はまた違う形など……。日本ローカルからは脱却しなければですが、他国においてはまずローカルな構造を根付かせるとこから始める必要もあるかもしれませんし。

あんまり、これが理想!とガチッと固める必要はないんじゃないかな、とも思うんですよね。曙さん参戦も歓迎! でも負けたらさようなら、勝たなくちゃ生き残れない。この大原則さえ守れるなら、必然的に上の方の価値も高まるんで。日本の大晦日は、変なカードでお祭りやっててもいいんじゃないですかね。替わりにヨーロッパでガチなニューイヤーイベントやるとか、そんな形もありと思います。

Responsed on 2010/12/18 Saturday 17:19:27

by ルシフ@管理者

糸井さん?
>おまえたちなりのやり方でいい。だが、とにかく楽しむことだ。

またしても至言が・・・
あ、自分はしがない低所得者です
ルシフさんが映写技師つー物語を日常見続ける仕事なんで物を近視眼的じゃなく遠景で
かつうまい事言ってまとめらんのかなと

Commented on 2010/12/16 Thursday 23:25:09

by スラッカー | コメント編集

>スラッカーさん
この悪魔の人の名言?には、他人の楽しみ方を許容することも含まれますね。これが実はむつかしい。

所得は関係ないんですよ〜。つーか映写技師は機械ばっかり睨んでて、全然映画を観てなかったりします(うちの上司とかw)。
映画も、格闘技も、僕たちを知らない世界に連れてってくれる素晴らしきものですね。心を開いて、そこに身を投じましょう……!

Responsed on 2010/12/18 Saturday 17:22:01

by ルシフ@管理者

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