DREAM久々ですね〜。
今回はメイン級の6カードが早々と発表。リザーブとおまけは手間取りましたが、まあ別にいいや。
全8試合、コアなカードが並んで、タイトな構成。これはいいよ。今後もどんどんこういうカードでやってほしい。
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▼第1試合 DREAMウェルター級GP リザーブマッチ 1R10分・2R5分
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
VS
タレック・サフィジーヌ(ベルギー/チームクエスト)
ああ〜、サフィジーヌ打撃上手いな〜。普通のワンツーがこれだけ当たってしまうというのはまずい。池本はローももらい続け、手が出ない。ハイキックで崩れたところにテイクダウンを取ったが、レスリングで勝る相手に立たれてしまう。こうなると、短い2ラウンド目には打つ手なし。上取られたのを終盤取り返すのが精一杯。
うーむ、そんなに大きなダメージはなかったと思うが、ポイントゲームでは完敗。15分経ったところでスタミナ充分でも、相手は使い尽くしてでも攻め込んで来てる。もっと積極的に行かなければ、ラウンドごとにポイント取りにくるスタイルに慣れてる相手には競り合えないんじゃないか。
サフィジーヌもまだまだ普通の選手と言う感じだが、今後も呼ばれるかな?
▼第2試合 DREAMウェルター級GP準決勝 1R10分・2R5分
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
VS
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドンシュートファイター)
さて、いきなりのマッハさんの登場。何かと問題も多いワンデートーナメントだが、メイン級のカードが最初から見られるってのは、やっぱりいいよね。
ローの重いマッハさん。ザロムスキーの身体が流れる。が、関係ないとばかりに打ち合いを挑んでくるザロムスキー、マッハさんも受けて立つ。パンチは幾度も交錯し、相打ちに。ザロムスキーはコンビネーションの終わりにミドルも振ってくる。テイクダウンに成功するマッハさんだが、ザロムスキーは立ってくる。いや、こりゃ簡単な相手じゃない。パンチの相打ちが続き、マッハさんはカットでドクターチェック。目の上か? チェックが長いが、これで終わりはなかろう。
再開して、行けると思ったか身体を上下に揺すって出てくるザロムスキー。乗って来たか? マッハさんもパンチを狙う……が、ザロムスキーの左ハイ直撃! 両脚から力が抜け、崩れ落ちるマッハさん。パウンドをもらい続け……さすがの島田も止めざるをえない。
あ~、魔裟斗、KID、桜庭の「カリスマ」の時代の終わりを示唆しながら、マッハさん一人だけは時代とは関係ない……というのが煽りVの趣旨だったのだが、「一人だけそういうわけにはいかない。時代は厳しい」という、リアリズム溢れる決着に。無名のコスプレファイターが勝ってしまうんだから、確かにカリスマの時代は終わりだな。減量にも失敗してたし、それで勝ち続けられる程甘くなかったか。完敗。
引き上げるザロムスキーは「次だ、次」という感じで、集中力を切らしてない。多少は消耗もあるだろうが、まあ早く終わったからな……。
▼第3試合 DREAMウェルター級GP準決勝 1R10分・2R5分
ジェイソン・ハイ(アメリカ/Team Bodyshop)
VS
アンドレ・ガウヴァオン(ブラジル/チーム・ブラサ)
ハイの打撃は当たりそう……なんだが、ガウヴァオンも打撃は出してる。ストレートをもらったところで引き込み、その後は寝技で圧倒。足関節にバックからマウント、ハイを翻弄する。1ラウンドの後半は完全に支配。もうちょっとでチョーク決まりそうなところもあったが、力で引きはがす。
2ラウンド、疲れてる様子の両者。ハイの打撃が当たり始め、一度も寝技に行かない。ミドルとフックをヒットさせるが、ガウヴァオンも完全に効いた様子はない。いや、タフだね。ハイももう一つ出られず、お見合いが続く。
判定に。
ガウヴァオンかと思ったが、スプリットでハイ。あ〜、2ラウンド後半、ちょっと逃げ腰だったせいか? あれだけ寝技で圧倒しといてこれでは、ちょっときついなあ。
▼第4試合 ライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
菊野克紀(ALLIANCE/DEEPライト級王者)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/Universidade Da Luta)
ジダのストレートが伸びたシーンはちょっと冷やっとしたが、菊野は独特の間合いでリング中央を押さえる。手は出さないが、なるほど、プレッシャーきつい。例の三日月蹴りも放ち、やや優勢か。ジダはやりにくそうだが、飛び込むタイミングを計っているか。
消極的と注意が出るが、菊野はまだ仕掛けず。しかし、ミドルからジダがバランスを崩したところに組み付き、テイクダウンからすぐにマウントへ。ジダのミスくさかったが、菊野も速い動き。ジダはあっという間にバックマウントになって伸ばされてしまう。そのまま何も出来ないジダに、パウンドラッシュ。ストップ。
おおお〜、最後はジダが諦めたっぽかったが、菊野つええ。やはり三日月が効いていたか……。まずはストライカー対決を完勝で勝ち上がり、ライト級のトップ戦線に名乗りを挙げた。青木戦もいいが、川尻や石田とも見たいな。
▼第5試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分・2R5分
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)
VS
パウロ・フィリオ(ブラジル)
いや〜、パウロ懐かしい。アメリカでは鬱病他でまったくふるわなかったが、そのポテンシャルを再び発揮できるか……と思ったら、タックルを切られてフックとアッパーで滅多打ち! やべ〜、やっぱマヌーフやべ〜! 寝技に引き込んで辛うじて回復したか。しかしマヌーフは立ってブレイク。
ブレイク後もラッシュのマヌーフ、パウロは必死のテイクダウン……さらにマウントから腕十字! 逆転勝利!
いやはや、危なっかしかったが勝利のパウロ。しかし終わった後は涼しい顔。意外に効いていなかったのかな。かつての完璧さとは程遠いが、やはり強いね。ミドル級はもひとつ盛り上がってないが、ジャカレイ戦もどの程度噛み合うか微妙だ。上の階級でもやる選手だし、今後はどうするかな?
ここで休憩。
どの試合も噛み合って、いい感じ。決勝も大打撃戦だな、これは……。
▼第6試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分・2R5分
ユン・ドンシク(韓国/チーム・ユン)
VS
ジェシー・テイラー(アメリカ/チーム・クエスト)
凄まじい勢いで、タックルからバック、チョークへと移行するテイラー。速い速い。これでは10分はもたないだろうが……と思ってたら、ユンが戦意喪失。あれっ? 足が折れた?
アクシデント……じゃないわな。あんだけ勢いとフィジカルで振り回されて、もろい肉体が耐えられなかったということで……。緊急オファーで気の毒だったが、これはもうどうしようもない。
▼セミファイナル(第7試合) ライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
青木真也(パラエストラ東京)
VS
ビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
スタンドの展開が延々と続く。リーチに勝る青木がミドルで攻める作戦。いいタイミングで蹴ってて、シャオリンに入らせない。10分間、ほぼ同じ展開が続く。
2ラウンド目も同じ展開、ラスト2分でシャオリンが膝を受けながらテイクダウン。ガードポジションからパウンドを落とす。青木は何度かラバーガードを仕掛けるが、切られる。そのまま時間切れ。
判定は青木。シャオリンも最後は攻めたが、時間が足りなかった。
手堅く勝ちに行ったなあ。寝技見たかったが。マイクの滑りっぷりが寒く、ここは持たせない方が良かったと思うが……。場内は冷え冷えだが、勝てるとこで勝負するのは当たり前のことなので、期待する方が間違いだったと言う事だ。
しかし、この試合の後では、川尻がカッコ良く見えてしまうのはなぜだ(笑)。大晦日の青木戦をアピール。ところでハンセンはどうしてるんだ……?
▼メインイベント(第8試合) DREAMウェルター級GP決勝戦 1R10分・2R5分
ザロムスキー
VS
ハイ
テイクダウン狙いのハイに、ザロムスキーは腰の強さを見せて耐える。しかししつこく攻めるハイが、とうとう倒す。立ち上がろうとしたザロムスキーに、ハイはフロントチョークを狙うがこれは外す。スタンドに戻る。ハイはちょっと疲れてるかな……というところに、ザロムスキーがラッシュ。まっすぐ下がったところに右ストレートからの右ハイキック直撃! ハイは一撃で失神!
ありゃりゃりゃりゃ、「一枚落ちる」「マッハさんの噛ませ」と言われていたザロムスキーが、左右のハイキックでまさかの2KO。いや〜、全盛期ミルコさん並にスタンドキープしたのが勝因かね。須藤元気には「わかってない」と評されたが、無表情に詰めてくる闘志も凄かったよ。
表彰式でもバク宙を見せ、ムサシばりに笑顔なし! あ、ちょっとだけ笑った。
何かと穴はありそうなんだが、今日はそれを突かせないまま勝ってしまった感じ。あまり強そうには見えないんだが、トーナメントの綾もあり、練習した成果も全て出たのだろう。マッハさんも4分でのされてアシストしてしまい、これは悔しかろう。でも終了後インタビューではさわやか。早く飯食いに行きたいだろうに。
いや〜やっぱりKOっていいよね。今日はほんとにタイトな構成で、オープニングから決勝終了まで3時間半の興行。毎回せめてこれぐらいがいいなあ。メインのカードは早めに決まったから、みんな準備もきっちりしてきたろうし、内容も良かったよ。12試合とか、いらんっちゅうの。
……と言いつつ、この内容では世間には支持されないんだろうねえ……。個人的には世間なんてどうでもいいから、新顔集めて来て地味に盛り上がろうよ、と思うのだが。世間を意識すればするほど、ハルクとかなんとか滑る現状。今のファンも、もっと青木のミドルにオイオイと声をかけて盛り上がるべきだ(笑)。無名の外国人同士の決勝とか、今の規模じゃあ内輪だけで小さく楽しむのが似合っているよ。
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青木vsシャオリンがあれなようで・・・・
なんか青木と川尻・・・ここ最近言ってることとやってることが真逆のような・・・。
魔裟斗戦はわいたし(個人的にはつまらなかったですが)文字通りわかせた川尻はなんだかんだで有言実行していましたが、今回の青木とカルバン戦の川尻はなんかホームでやっちゃいけないことしてるような・・・。アウェーのMAXでならそれもいいんでしょうけど、ホームでそれやってどうするの・・・DをTVに復帰させることこそがおたくらの悲願でしょ、とつっこみたくなりますw。やっぱなんか試合とは違うプレッシャーでもあるのかな~。これじゃあ打ち切り候補ですよ・・・。切ったら戦極に身売りすればいいんじゃねとここ最近真剣に思い始めた私ですがw。そっちの方がなんかおもしろそうだし。
菊野は何回か見たことあるんですが、蹴りが走ってるし身体は凄いし強いっすね。自分は三日月蹴りよりも、股関節の柔らかいインからのハイやソリッドなロー、それと組みと抑えの柔道力を評価してます。
しかし、あの三日月蹴りって、本来スネでカットするキックボクサーやムエタイには全くと言っていいほど効かないんはずなんですが・・・。スイッチしてもばれるし、回し蹴りの軌道に近いからカットするのは簡単だし。逆に蹴った方はカットされて怪我するんですけどね。試しにタイ人にやったら速攻突き指w。だからタイ人も使ってるのみたことないし、前蹴りの方を強化するもんなんですけどね~。ジダはカットは下手ですけど、それでも喰らうとは。
菊野の構えは、まあ武道系だと珍しくもないし、素人でも(自分もしょっちゅうあんなことしてた記憶がw)考える構えなんですけど、今までああいう構えをあまりしてこなかったのは考えてみれば不思議ですね~。空手の前羽、意拳の構え、上地流の構え等古武術じゃ当たり前の構えで、手首から先が自由な総合ならもっと昔から取り入れられても良かった気がするんですけどね。やっぱキックやボクシングというベースが根付いていたってことなんでしょうか。ただ菊野の構えは手首下に下ろしすぎてるので、小手返しの的になりそうw。あと顎が上がりすぎ・・・昔の武術家も型で見る限りあんなには上げてなかったかと・・・w。
そういや昔貫手でパウンド想定してるとか変なこと言ってましたw。空手家はあんまり寝ないし、こかしたら金玉か顔面踏みつぶすのがセオリーのような・・・。昔は正拳はさほど重要でなく、貫手が真剣勝負では重要視されたからそんなこといってんだろうけど・・・以外と寝ると貫手はぶち込みにくい。要所要所で指をめり込ませたりするけど・・・やっぱ固い地面に頭叩きつける方が効率的。どうでもいいかw。
さてマヌーフさん、ラマザンさんとはやれんのかw、まあ応援してないんだけど。個人的には今大会一番攻防揃ってるラマザンに優勝して欲しいのでw。しかしマヌーフさんは総合やってる方が怪我がない・・・。
Commented on 2009/07/20 Monday 22:59:36
by mo | コメント編集
うーん、青木と川尻が結果的に「口だけ」になってるのは、単純にどんな試合でも湧かせるほどには強くもプロ意識もない、という、それが彼らの限界であるに過ぎないってことだと思います。
これはどうしようもないことで、そんな彼らに背負わせるってのがそもそも無理なんですよ。川尻倒して青木に極められたアルバレスさんの方が、実はよほど盛り上げに貢献してると思いますw
菊野おもしろいですよね。今回はお見合い多くて、あまりハイもローも見られなかったので、次は注目したいです。
三日月蹴りの時、ほんとにゆっくり足を踏み替えて、しばらくそのまま歩いてから不意に出してくるんですよ(笑)。クイックで蹴ったらジダも反応したんじゃないかと思いますが、ちょっと他にも気を取られてたか? でも確かに簡単にカットできそうですね……。今後はいろんな選手が対策してくるでしょうから、そこらへんも楽しみです。右の正拳も伸びるみたいですけど、軌道次第で鼻っ柱にカウンターも取れそうだし、まあまだどこまで有効かわかんないですね。
マヌーフは怪我なくて良かったですが、まああまりK-1でも見なくていいかという選手になってきたような……。ラマザンには僕も期待してます。まああの面子なら、誰が勝っても結構期待しますが……。
Responsed on 2009/07/22 Wednesday 15:38:55
by ルシフ@管理者
菊野は正面向いて構える剛柔流等の構えなのでスイッチしてても構えが変わらないから気づかれないのかもしれないですね。自分は以前相手のパンチと蹴り防御するには適していると思いあの構え実行したら前蹴りとストレートの的になった記憶がありますがw、痛かったw。やっぱあの構えは、グローブなしじゃないと難しい・・・。
菊野は正拳の威力は高いんですけど、パンチはそんなに上手くないのでたぶんK-1ルールとかだとぼこられそうな感じです。
個人的に空手原理主義者でもある自分は、正直菊野はまだ認めてないんですよね。まだ変則キックボクシングの域なので。ここで空手の受けや掴み、逆技を実践してくれたら萌えますw。
Commented on 2009/07/22 Wednesday 18:37:29
by mo | コメント編集
僕もこないだの練習で、だいぶ遊んでみましたが、ストレート系はかなりもらいそうな感じですね〜。
K-1ルールだったら、トップどころは止まってないかリーチが半端じゃないかどっちかですから、ちょっとしんどそうですね。自演乙とかを捕まえられるかどうか、のレベルかな?
空手にも詳しいんだ〜。すごいっすね。ま〜でも菊野もリョートさんともども、またあり得ないような技を出して欲しいとは思います。
Responsed on 2009/07/28 Tuesday 22:58:21
by ルシフ@管理者
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