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過去ログ HEROSその1

2007/12/31「やれんのかDynamite!! 」試合感想

皆さん、新年おめでとうございます。
昨日生観戦だった人も、テレビ観戦だった人も、録画してまだ見てない方も、今年も生暖かく格闘技を見守っていきましょう。

では、正月から仕事して研ぎ澄まされた?脳髄で書きます、「やれんのかDynamite!! 」感想。

ささっと飯食ってテレビ前を占拠したものの、煽りと過去Vだけで1時間が経過してしまった。こういう流れなのはわかってるけど、かといって何時に試合始まるかはわからんわけだからなあ。
順番後先になるが、この大晦日は本当に「中継」で、時間帯時間帯で視聴率を取ることしか考えておらず、「番組」としての完成度なんてはなから度外視なんですな。ひとまとまりとしての起承転結なんて考えておらず、ザッピングして見てる人に「お? あれそろそろかな?」と思わせてチャンネルを変えさせないことしか考えていない。だから、同じ煽り、同じCMをいくらでも挟む。通して見ている人間の苦痛など考えもしないわけだ。ん? 何を今さらわかりきったことをって? いや、大晦日のテレビ観戦なんて、曙VSサップ以来だし。


▼第1試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント1回戦 60kg契約 K-1ルール 3分3R
HIROYA(フリー/第5回世界キックボクシング選手権アジア大会54Kg級優勝/15歳) 59.7kg
VS
才賀紀左衛門(=さいが・きざえもん/大誠塾/18歳) 58.9kg

▼第2試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント1回戦 60kg契約 K-1ルール 3分3R
久保賢司(立川キックボクシングアカデミー/NJKFフライ級王者、WPMO世界同級王者/18歳) 58.7kg
VS
雄大(=ゆうだい/治政館/16歳) 58.7kg

▼第7試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント決勝戦 60kg契約 K-1ルール 3分3R
HIROYA
VS
雄大

さて、まずはK-1甲子園。3試合まとめて。才賀は一人だけキックの動きしてなくて面白かったが、その分安定度には欠けたか。ただ、あとの2試合が途中のラウンドカットされたことには、そういったわかりやすい派手さの有無も随分影響していたのではないか。
決勝ではまさかの「角田アグレッシブ」が炸裂! 出た〜! しかし倒しに行くプロ意識というのは、それが日頃から欠如しているジャパン勢に言うのはまあいいとして、デビュー戦のガキに言うもんじゃないよなあ。大人の選手でも、途端に打ち合う奴とかいて驚くが、この試合ではほぼペースは変わらず。
どうせいじめやしごきの蔓延してるだろうたこ壷みたいな野球部に、「さわやかさ」や「一生懸命さ」というカラーを塗りたくった高校野球という「商品」は嫌いだが、今回もまだまだプロのレベルじゃない試合に、そういった付加価値を与えてなんとか商品にしようとした作為がちらちら見えていらいらする。「横綱」とか「U」とか、役にも立たないよその権威を自ら名乗るのもテレビで名乗らせるのも、お互い大人なんだから勝手にすればいい。だが、子供にそういう看板をぶら下げてメディアに露出させるだけで充分に下衆なことなのに、さらに「プロ」として視聴率まで稼げというのは履き違えているとしか言い様がない。この場合こそ、角田にはこう言ってしまいたい。だったらおまえがプレデターとやれ!
魔裟斗や畑山からも「若さがない」との批判が飛び出したが、この「若さ」ってのは単に年齢じゃなく、精神的なもの、子供特有のある意味理性に欠けた感情のことだわな。

「無垢な者は無軌道なのではない……自由なのだ、心が」

だが、若者が心を解き放つのには、大晦日は雑音が多すぎる。


▼第3試合 HERO'Sルール 70kg契約 5分3R
宮田和幸(フリー) 69.9kg
VS
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー) 70.5kgで500gオーバー

テレビではメイン。アナウンサーの宇野に対するキラー発言の連発には笑ったなあ。かつてKIDも解説席に座ってる時に、「神の子を倒した男〜!」とザンビディスについて叫ばれて思わず苦笑いで突っ込んでいたが、これを失礼とか言うのはお門違いだろう。ザンビディスやハンセンの勝利は彼等自身の勲章であり、何人もそれを奪うことはできない。そして敗者にとってもその敗北は、財産としても傷としても、やはり一生背負っていかねばならないものなのだ。

「膝、よそ見してるともらいますよ」

と、内心、憤懣はあったかもしれないが自分しか持ち得ない体験を材料に解説してみせた宇野は、本当に立派である。そしてハンセンに敗れた宇野だからこそ実感をもって語れる解説を、非情に徹して引き出したアナウンサーはまさに「グッジョブ!」なのであった。……違うかなあ、単に無神経なだけかなあ、やっぱり。

ハンセンクラスには勝っておきたい、と大言した宮田だが、結果は非情。シャオリン戦の完敗と同じく、トップどころとの差をまたも証明。全局面で実力の差がはっきり見える試合だった。大連立が続けば、さらなるハンセンの活躍、宇野との再戦もあるだろう。


▼第4試合 HERO'Sルール 85kg契約 1R10分、2R5分、延長5分
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム) 85.0kg
VS
西島洋介(高田道場)公開計量には不参加

魔裟斗さんの「パンチでも勝つ」はまさにホラだが、西島の「パンチなら勝てる」は単にびびってるだけですわなあ。マヌーフの蹴りを交えた打撃にずるずると後退し、首相撲の仕掛けからあっさりとテイクダウン。するするとパスガードして、マウントパンチで終了。
よええーっ! 大殴り合いを展開したハント戦の幻想を、未だに本人だけが追い求めているのがよくわかる。K-1ルールで出てもローキックだけで終わりだろう。ボクシングしたいんなら、また海外に行って試合すればいいだろう。記者会見では知名度で人集めていい気になっても、試合になればいつも同じ。曙とまったく同じだ。そろそろハッスルに行けばいい。もはやつり合う相手はいな……あ、総合ルールでレコさんとか……。


▼第5試合 HERO'Sルール 5分3R
ミノワマン(フリー)
VS
ズール(ブラジル/ルタ・リブレ)

サッカーではなくマラソンを見せられるとは思わなかった。ローを蹴りながら相手が疲れるのを待つ……という馬鹿でも思い付く作戦は、1ラウンド終盤に捕まってしまい大失敗。ミノワマンにとっても大誤算だったろうが、ズールは落ち着いて作戦を読んでいたか。2ラウンドはさらに早い段階で捕まり、ミノワマンは寝技のディフェンスだけで精いっぱい。もちろん体格差あってのことだろうが、しかしもしかしてスタミナや技術でも負けてるんじゃないか……と勘ぐりたくなる。
3ラウンド、パウンドを浴びてタオル投入。素直に所戦を受けておけば良かったのになあ。しかしこないだのミンス戦といい、HEROSに来てから急に無差別で勝てなくなった。体格差も考慮した上での潜在的な強さを計れない、マッチメイクのミス……ということにしておこうか。


▼第6試合 HERO'Sルール 5分3R
田村潔司(U-FILE CAMP) 83.9kg
VS
所英男(チームゼスト) 70.1kg
※15㎏以上の差がないため、試合は通常ルールで行われる

開始前に所がビンタ。ひ、ヒーリング!? うかつだ……あまりにうかつだよ所。試合前に一発食らわすという行為から、一昨年のあの事件を想起しない人間がいると思うかね。ゲイ疑惑で一世を風靡した中尾事件、も、もしかして田村さんも……!? 違う違う、別に田村さんはキスしてないよ。ということは、所の方が……!? な、なぜそういう思考になるという突っ込みも空しく、妄想は突き進み田村VS所という試合が、田村×所というカップリングになってしまった。いや、別に俺でなくてもこういう妄想をめぐらす腐女子はいるはず! 格闘技の多様な楽しみ方を推奨するワタクシでも、さすがにこれはいただけない。小柄でなよなよした所を、兄貴風吹かす田村が後輩の尊敬の感情を逆手に取って思うままにする……組み伏せてその欲望に滾った(以下自粛)。
バカなことを書くのはこれぐらいにしといて、自分よりはるかにちっちゃい相手に対して悠然と構えて見せる田村さんは、自分の価値の守り方をやっぱり知ってるなあ。それに立ち向かいつつも屈服する自分に酔っている所との関係は、やはりどこかSM的に見える……ってどうしてもそっち系の妄想から逃れられない!

田村
「ふっふっふ、どうしてほしいんだ? ちゃんとお願いしてみろ」


「ああっ、お願いです田村さん……あなたのUのテクニックでどうか僕をめちゃめちゃにしてください……!」

田村が涙のパンチで高田を粉砕した引退試合には、こんなホモ臭い妄想をかき立てられる要素は微塵も感じなかったんだが、何が違うんだろう。やっぱり否応なく役割分担を考えさせるこの体格差がいかんのだよ(無理矢理)。下になった所はなすすべなく……っていくらまじめに試合展開を書こうとしても、どうもふざけてしまうので、これぐらいにしておこう。
テレビではまったく放送されなかったんだが、試合後のトロフィー授与で前田が田村にトロフィーを投げ付け授与。誰だよ、この人選した奴。責任者出てこいよ。今まで所を手取り足取り自ら身体で指導してきた前田さんが、濃密な時間を過ごす二人の姿を見せつけられたんだぞ! 前田さんの嫉妬に狂った気持ちを考えてみろ!
あ〜俺の文章にしてはうまく落ちたじゃないか。

この後は真面目な試合が続き……続き……続かんなあ……。

昨日は、ホモネタで引いた人が多いんじゃないかなあ。まあやおいも人生と格闘技のスパイスということで……って昨日と全然言ってることが違うよ。
「KY」というのが去年ははやりましたが、まあ知ったこっちゃないですね。僕は常に「AKY」か「OOKY」です。「あえて空気読まない」「おまえらがオレの空気読め」。

▼第8試合 K-1ルール 3分3R延長2R
武蔵(正道会館)
VS
ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)

なんか武蔵さんの髪が伸びて、顔も太くなって、微妙に出来損なった長州みたいだな〜と事前情報の段階でも思ってたのだが、リングインしてあらビックリ! なに、この緩みきったバディは!? 畑山さんも動き悪いですね〜とはっきり言ってしまっていたが、確かにひどいコンディション。こりゃあアッカを選ぶわけだわ。こんな身体じゃペタスや藤本にも殺されるよ。全然蹴りも出ず、相変わらずの手打ちパンチ。それでもアッカがラッシュしてる時も、ここで武蔵が負けてくれるなんて微塵も期待しなかったけれど。
バテバテになった芸人と打ち合って、カウンター入れて勝利。いや〜ひどかった。全然練習してないっしょ。これじゃ最近のセフォーだよ。オヘア戦とか、大晦日でも無駄に調子は良かったのが通例なんだが、いったいどうしたんだ? 逆に心配になる……というと嘘になるけれど、今年はまじで引退イヤーかもね。


▼第9試合 K-1ルール 3分3R延長2R
ニコラス・ペタス(デンマーク/チーム・スピリットAE)
VS
キム・ヨンヒョン(韓国/テウン会館)

昨年はハリVSペタスが追加で「わーい!」と言ってたのだが、今年は巨人かあ……。しかしテレビで見るまで忘れてたんだが、ヨンヒョンってうちの会社の係長に似てるんだよなあ。まったくの私怨ながら、痛い目に合いやがれという気持ちになり、序盤ペタスを応援。しかしローキックで段々くの字になってきたあたりで、なんか気の毒になってきた。T係長、頑張って下さい! しかしオレの声援もむなしく、完全に頭が下がったところでパンチを浴びてKO。
シュルト、ホンマンという二人が、いかに規格外の存在かがわかる、典型的なただの巨人でした。ペタスも久々の勝利なのはわかるが騒ぎ過ぎ。
翌日会社で、本人がいないところを見計らって、「あの巨人、Tさんに似てるよな〜」と言ってまわってたのだが、あまり賛同者は得られず、残念!?


▼第10試合 K-1ルール 70kg契約 3分3R延長2R
魔裟斗(シルバーウルフ) 69.9kg
VS
チェ・ヨンス(韓国/KAHN GYM) 67.5kg

去年、一昨年と、ほんとはイヤないし怪我してて辛い状態での参戦だった魔裟斗さん。恒例のボクサーいじめと言いつつも、本人はまた脚痛めたらどうしようなあ、というリスクも背負っていたはず。しかし……しかし今年は……なに、このベストコンディション……。どういう理由か太り過ぎだからお笑い芸人を相手に選んだ武蔵さんと、去年よりは確実に強いであろう相手ながら自分も絶好調すぎる魔裟斗さん。どちらがよりイジメ度が高いかというと難しいなあ。が、二人の性格の違いが現れているのは間違いない。
しかし「パンチで打ち合う」と「ホースト仕込みのローキック」をどう織りまぜるかにばかり注目していたので、あのハイキックはまったく見えなかった。頭が下がって最短距離で当たったんだから当然だろうが……なに、この切れ……このコンディションだったら、せめてカラコダかドラゴとやろうよ……。
ヨンスもなかなか粘ったが、やはり無理があった感じ。でも韓国予選で出てくる分には面白そうかな。


▼第11試合 HERO'Sルール 5分3R
ボブ・サップ(アメリカ/チームビースト)
VS
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)

わっ、またグラハムとペタスがサップのセコンドだよ。オランダじゃ赤っ恥かかされたのに、よく懲りないもんだ。しかしこうやってサップのバックアップすることで、自分達にも話題が集まりオファーが来やすくなるわけでしょうから、ギブアンドテイクなんですな。そういえば、魔裟斗ともサップともガオグライとも切れた伊原会長は、本当に最近見かけなくなった。
ズールよりも走れるサップは、ボビーもあっさり捕まえてしまい、基本どおりパスガード。体格差のある普通の総合の試合って、まあこうなっちゃうよねえ、ということで、もうボビーの使いどころもなくなってきたなあ。来年、まだ生き残ってたらアッカ戦かな?
マウントパンチで普通に終わり、実に予定調和。ここでミラクルを演出するサップの心の弱さに期待したんだが……。これでサップは心置きなくハッスルに出られるわけだ。さっさと行っちゃってください。


▼セミファイナル(第12試合) HERO'Sルール 135ポンド契約 5分3R
山本"KID"徳郁(KRAZY BEE/HERO'S2005ミドル級王者) 61.2kg
VS
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジジュニア柔術/ADCC2007優勝) 62.7kgで約1.5kgオーバー

絶対グラウンドに行かないぞと決意を固めてるらしいKIDさんと、寝技行きたいヤヒーラ。減量も失敗したが、当日はやはりちょい体重差ありか? KIDさんは同階級でもやはり小さい。
しかしタイミング合わせてパンチ狙ったKIDさん、ついにいい一発当てたと思ったら、ヤヒーラの反撃を顎にもらいふらっとくる。さらにパンチが交錯! おおおおおおお! まあ、なんだ、いくら寝技師っつっても、金網でやってる選手がボクシング練習してないわけないよなあ。振り回しパンチながらわりと打点が正確なところにくるヤヒーラ。今日初めて予定調和が崩壊するか? とちょっと期待したんだが、やはり打ち合いではKIDさんの方が上だった。追い打ちパンチでへたり込んだ時に思わず反則キックを叩き込んだのは、KIDさん自身も相当テンパってた証拠だろう。後にイエローカードが出ているが、パンチで決まってたし、勝敗を覆すような問題ではない。
試合としてはそれなりに面白かったんだが、やっぱり同階級でやるKIDさんは、普通に面白い試合をしながらも、どこか物足りない。ハンデのある70キロという階級で、全てを引っくり返す「神の一撃」を狙っていた時の方が、緊張感があったなあ。で、ほんとに何度も何度も決めたからね。


▼メインイベント(第13試合) HERO'ルール 85kg契約 1R10分 2R5分 延長5分
船木誠勝(ARMS) 84.1kg
VS
桜庭和志(チーム桜畑) 83.1kg

うーん、花道でマスクを取り、澄み切った瞳でリングを見つめる船木さんには、確かに独特の色気のようなものがある。なんか……楽しそうで良かったですねえ。入場だけで「復帰して良かった!」という気持ちがありありと伺える。
対する下柳は……いやいや、ほんとは下柳はどうでもいいんだけど。でも去年は秋山にくっついてる清原に対するカウンターとしての下柳という存在に意味があったわけで、今回は野球関係では全然関係ない遥か前のオープニングファイトで立川だもんなあ。そういえばクロマティはどうなった……?
話が脱線し過ぎだが、上取った桜庭も、「ああ、これこのまま仕掛けてたら極まっちゃうなあ。メインとしては微妙かなあ。入場もあんまりうけてなかったかなあ。来年は下さんはもういいかなあ」とか多分考えてたと思うよ。

メインまで終わってしみじみと思うのが、「行かなくて良かった……」であるあたり、もう本当にネタ切れ。せめてHEROS本戦のストーリーぐらいはこっちにつなげてくれれば、それなりに見られるはずなんだが……。

さて、この後、ヒョードルVSホンマン。へえ〜、もうメインを放送するんだ。これは埼玉も意外と早く終わったのか……と思ってたら、「これよりファイナルマッチ」という煽りも台無しにして、試合順を入れ替えたとのこと。ひでえ〜。そりゃあ俺は見られた方がいいに決まってるが、現地のはへがわさんは怒っただろうねえ。


▼第8試合 1R10分、2R5分 ※4点ポジションでのヒザ蹴り禁止
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル/PRIDEヘビー級王者)
VS
チェ・ホンマン(韓国/フリー/K-1 WORLD GP2007ベスト8)

テイクダウンを狙うヒョードルだが、腰の強さを発揮するホンマン、バランスもキープして倒れ込みつつ上に! あの巨体を崩すヒョードルの投げも強いんだが、さすがにでかかった。パウンドを落とすホンマンだが、ヒョードルはコールマンを葬った下からの十字「ロシアンデスクロス」、瞬殺かと思いきや、怪力でヒョードルの身体ごと浮かして強引に外すホンマン。一瞬、あのサップVSノゲイラの興奮が甦ったよ。立ち上がったヒョードルは顔面にフックを振ってまたも投げ、しかしリプレイを見るかのような展開でまたもホンマンが上に。そしてまたパウンド、腕十字……同じ技は通用しないかと思ったが、ヒョードルは体重を下に落とし身体全体をマットに引っ掛けるようにして、ホンマンに返させない。タップ……。
うーん、やはり強い。かつては社長に「金に汚い未熟な若者」と言われ、声援は小川ばっかり、煽りはミルコばっかり贔屓されていた寂しき王者だが、そんなことはまったく気にもしていないように、今日もファンに勝利をプレゼントしてみせる。本当に偉大な人だ。


▼第5試合 1R10分、2R5分
三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級GP2006優勝)
VS
秋山成勲(フリー/HERO’S2006ライトへビー級トーナメント優勝)

会社で翌日、上司に「三崎って誰?」と聞かれたが、「テレビが逃げた後でチャンピオンになった選手ですよ。だから誰も知らないんです」とだけ説明。我ながらひどい説明だが、実に不遇だ……。そしてせっかくテレビが帰ってきた(笑)のに、アメリカ行っちゃってる郷野。
ちょっと関係ないが、ミルコさんのハッスル登場は、契約の問題で「やれんのか」の会場やましてやリング上には行けないので、ハッスルでお茶を濁した、という見方が有力だった。……だったら、郷野はどうなんだ? 同じUFCの選手なのに縛りはないの? 知名度が全然違うので、契約もそこまで厳しくないということかな? ここらへん、誰かインタビューしてほしいね。
さらに関係ない話が続くが、ミルコさんのハッスル登場はかつての「プロレスラーって普通の人と同じでしょ」という発言……違った、これはイグさんだよ。「スプーンも持てないんじゃないの?」……また違った、これはイグさんの武蔵のパワーに関する発言。そうそう、サップに2連敗したホーストがアーネスト・ビーストとしてプロレスでリベンジしたことを馬鹿にした発言を自ら裏切るもので、敗北のどん底に落ちた格闘家は、たまにはプロレスしたくなる、という事実を裏付けるものであった。その後、ホーストは緩やかに引退ロードを歩み出すわけだが、ミルコにとってもこれが「終わりの始まり」となるんだろうか。
このまま大連立が続けば、さらに数年してからハッスルで、ミルコ・タイガーとアーネスト・ビーストが四度目の対決をすることも、もしかしてあり得るかもなあ。そうなったら泣いちゃうかもなあ。

脱線しすぎたが、そんなオレの妄想をよそにヌル魔将軍秋山が、悪魔騎士を従えて入場! すげえブーイングだ。しかし本人は蛙の面に小便だ。
そして大声援をしょって三崎入場!
試合はパンチの応酬とローキックの攻防で幕を開ける。お互いにこつこつと当て合い、序盤は差が見えない。三崎おなじみの飛び膝フェイント、ダンヘンもバローニも踏み込ませなかったがパウロには出す間もなかったあれが、ここまでは機能している。だが、ローキックにタイミングを合わせた秋山、静かな集中力でワンツーをヒット! ダウンする三崎に、会場中の「静まり返った」と表現するのもまた違うような息を飲んだような空気が! 次の追い打ちで決まってたらほんとに静まり返ってただろうが、ここは三崎が凌いで立ち上がる。ダメージがないわけではないだろうが、なおも仕掛け続ける三崎。うーん、これは秋山かな〜と思ったのだが、どうも秋山もスタミナが厳しくなってきたようで、三崎の左が当たりはじめる。ははあ、長丁場やったことのない経験のなさがここで……とか思った直後、三崎の左フックが捉えて秋山が崩れ落ちる! すぐに立ち上がろうとした反応の早さがここで明暗を分けた。中途半端な態勢になった秋山に、会場中の怨念のこもった顔面蹴りが炸裂!
すぐさまレフェリーが割って入り、その後、一瞬映ったデニス・カーンと同じ血を流した虚ろな表情をさらした秋山の顔は、二度と地上波に乗ることはなかった……。
立ち上がりかけてたし、別に最後の蹴りは反則じゃないだろう。秋山が猪木アリ状態になろうとしてたら、まだ試合は続いたかもしれないが、立ちに固執したミスはやはり経験のなさゆえだったか。
その後の三崎の説教と、鼻折れてて息できないから口を閉じれず、早く病院に行きたそうな秋山の表情は動画で見て爆笑。

さてPPV買わなかったけど、川尻とマッハが順当、瀧本逆転勝利、石田大金星、青木思わぬ苦戦ということで、まあこれだったら買っても良かったか? 別の日にやってたら間違いなく買ってたと思うけどねえ。

大阪の方はひどかったが、埼玉の中継があってなんとか盛りかえした感じ。
しかし今年の年末は、大連立でいいから、どっちか一か所でやってください。中継がめちゃくちゃすぎて疲れました。ふ〜、それにしてもハプニングのない年明けはいいもんですねえ。
年明け早々、なかなかヘビーな感想文でしたが、またこんな調子でがんばっていきます。

2007/12/31「やれんのかDynamite!! 」最終カード。

予想に代えて雑感。

TBS/FEG/MBS
「Fields K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!」
2007年12月31日(月)大阪・京セラ大阪ドーム
開場13:00(予定) 開始15:00(予定)

<全対戦カード>

▼メインイベント(第13試合) HERO'ルール 85kg契約 1R10分 2R5分 延長5分
船木誠勝(ARMS) 84.1kg
VS
桜庭和志(チーム桜畑) 83.1kg

▼セミファイナル(第12試合) HERO'Sルール 135ポンド契約 5分3R
山本"KID"徳郁(KRAZY BEE/HERO'S2005ミドル級王者) 61.2kg
VS
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジジュニア柔術/ADCC2007優勝) 62.7kgで約1.5kgオーバー

▼第11試合 HERO'Sルール 5分3R
ボブ・サップ(アメリカ/チームビースト)
VS
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)

▼第10試合 K-1ルール 70kg契約 3分3R延長2R
魔裟斗(シルバーウルフ) 69.9kg
VS
チェ・ヨンス(韓国/KAHN GYM) 67.5kg

▼第9試合 K-1ルール 3分3R延長2R
ニコラス・ペタス(デンマーク/チーム・スピリットAE)
VS
キム・ヨンヒョン(韓国/テウン会館)

▼第8試合 K-1ルール 3分3R延長2R
武蔵(正道会館)
VS
ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)

▼第7試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント決勝戦 60kg契約 K-1ルール 3分3R
HIROYA×才賀の勝者
VS
久保×雄大の勝者

▼第6試合 HERO'Sルール 5分3R
田村潔司(U-FILE CAMP) 83.9kg
VS
所英男(チームゼスト) 70.1kg
※15㎏以上の差がないため、試合は通常ルールで行われる

▼第5試合 HERO'Sルール 5分3R
ミノワマン(フリー)
VS
ズール(ブラジル/ルタ・リブレ)

▼第4試合 HERO'Sルール 85kg契約 1R10分、2R5分、延長5分
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム) 85.0kg
VS
西島洋介(高田道場)公開計量には不参加

▼第3試合 HERO'Sルール 70kg契約 5分3R
宮田和幸(フリー) 69.9kg
VS
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー) 70.5kgで500gオーバー

▼第2試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント1回戦 60kg契約 K-1ルール 3分3R
久保賢司(立川キックボクシングアカデミー/NJKFフライ級王者、WPMO世界同級王者/18歳) 58.7kg
VS
雄大(=ゆうだい/治政館/16歳) 58.7kg

▼第1試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント1回戦 60kg契約 K-1ルール 3分3R
HIROYA(フリー/第5回世界キックボクシング選手権アジア大会54Kg級優勝/15歳) 59.7kg
VS
才賀紀左衛門(=さいが・きざえもん/大誠塾/18歳) 58.9kg

▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R
立川隆史(TRYOUT)
VS
井上由久(武勇会/四国中央支部)

▼K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメントリザーブファイト 60kg契約 K-1ルール 3分3R
村越凌(湘南格闘クラブ/15歳) 58.4kg
VS
藤本新(大月道場/17歳) 60.0kg


やれんのか! 大晦日! 2007実行委員会
M-1GLOBAL/(株)FEG/DEEP事務局
「Fields やれんのか! 大晦日! 2007 supported by M-1 GLOBAL」
2007年12月31日(月)さいたまスーパーアリーナ
開場19:00 開始20:00(予定)

<全対戦カード>

▼第8試合 1R10分、2R5分 ※4点ポジションでのヒザ蹴り禁止
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル/PRIDEヘビー級王者)
VS
チェ・ホンマン(韓国/フリー/K-1 WORLD GP2007ベスト8)

▼第7試合 1R10分、2R5分
青木真也(パラエストラ東京/修斗世界ミドル級王者)
VS
ジョン・ブギョン(韓国/シドニー五輪柔道銀メダリスト)

▼第6試合 1R10分、2R5分
桜井“マッハ”速人(マッハ道場/元修斗世界ミドル級王者)
VS
長谷川秀彦(SKアブソリュート/DEEPウェルター級王者)

▼第5試合 1R10分、2R5分
三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級GP2006優勝)
VS
秋山成勲(フリー/HERO’S2006ライトへビー級トーナメント優勝)

▼第4試合 1R10分、2R5分
石田光洋(T-BLOOD/元修斗環太平洋ウェルター級王者)
VS
ギルバート・メレンデス(アメリカ/ジェイク・シールズ・ファイティングチーム/ストライクフォース・ライト級王者)

▼第3試合 1R10分、2R5分
瀧本 誠(吉田道場/シドニー五輪柔道81kg級金メダリスト)
VS
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

▼第2試合 1R10分、2R5分
川尻達也(T-BLOOD/元修斗世界ウェルター級王者)
VS
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/PRIDEライト級GP2005ベスト4)

▼第1試合 5分2R
ローマン・ゼンツォフ(ロシア/レッド・デビル)
VS
マイク・ルソー(アメリカ)

気になっていた青木の相手はもう何人目かもわからない韓国の柔道王(笑)ということで、ぱっと呼べる相手を呼んだだけという感じに落ち着いてしまった。これで柔道着まで脱がされようものなら目も当てられないが、ルールはどうなってるんだろう。秒殺試合でも地上波に乗るのならまあメリットもあるが、そこらへんはどうか? 青木のハイキックとか、こういうシチュエーションでしか見られないものでの決着だけは勘弁してほしい。

ペタスVSヨンヒョンが地味に追加。K−1ルール増えた〜と思ったらまた巨人か……。オープニングで見た限りでは、つかみを使わず「ルールは守ってる」という感じだけは見て取れたものの、それは柳澤が中に入れなかっただけで、ペタスが強引に行けばどうなるか。新たな巨人はやっぱりローをぽこぽこ食らって「飛んだいっぱい食わせもの」に終わるような気がするなあ。
ペタスもこの一年、ハリとアーツに完敗して、もうトップに返り咲けるレベルではないのがわかってしまったし、身体はあちこち爆弾だらけだろう。本来この選手も、武蔵と藤本と共にジャパンの若手の壁になるぐらいしか、もうテーマがないと思うのだが、珍しく大巨人に挑む小さな人役で抜擢。武蔵戦が流れて余ったから……というのが理由なんだろうけど、どうしてここでもっと、「打ち合い必至」の内容で盛り上がりそうなカードを入れないのかね〜。

ヤヒーラも減量失敗で、この中じゃいいカードだったのに、興醒め。やれんのかに至っては公開計量さえやってないんだけれど、どうなってんだ?

大連立も目玉カードが一つ消失し、下世話な部分でも興味があるのは秋山VS三崎ぐらいになってしまった。蕎麦でも食いつつ、茶でもすすりながら家で見るのがちょうどいいなあ。しかし出なかった面子を考えると、もう少し組めたはずだったんじゃないか、という思いもあるわけで、そこらへんが来年以降、大連立でどう変わるのかが気になるところ。つまり興味はすでに来年に移ってるということで……。

では、来年以降もこのブログは細々と続ける予定なんで、よろしくお願いします。大晦日の記事は1日夜以降にアップします。ではみなさん、よいお年を。


2007/12/31「やれんのかDynamite!! 」2カード消滅。藤、カルバン欠場。

ファン層のダイレクトな注目度こそ差があったとはいえ、目玉カードが相次いで消滅。まあこれが大晦日、というか、FEGにしても今はなきイベントにしても、毎度のことではある。

藤の欠場は、「中学生だから」という今さらなもの。法的な問題も手続きでクリアできると踏んでいたら、弁護士に確認したら想定外な内容が多数出てきて、時間的に間に合わなかったということ。法の解釈という面で弁護士の右に出るものはいないわけだし、専門家が駄目というんだから、それはいわゆるドクターストップにも等しい。プロモーションの人間や一プロデューサーに専門家並みの法的知識を持て、というのも酷な話で、それがだめというんだからもうどうしようもない。
ただ、「就業不能な年齢の人間を就業させる」ということを、最初から無理となぜ捉えなかったのか、ということに疑問は残る。甘く見ていた、という批判は残るし、そもそもなぜそういう発想が出てきたのか、ということにも疑問点は突き付けられる。
ま、未成年者にたかる大人も、こういうハードルの高さを見れば、多少は考えを改めるだろう。個人的にはなくなって残念なカードでもなんでもないし、就業可能な年齢になってから再度組む、というんだから何も文句はない。

カルバン欠場はまことに残念。秋山、ヒョードル以上に、技術的にも見せ場の多いメイン級カードだっただけに、がっかり。それでもヒョードルと秋山がいてくれるからこそ、まだ注目度は残るわけだが。
ハードなスポーツとその練習に怪我はつきもので、カルバン欠場を受け入れる青木の発言はまったく正しい。こういうところで相手が逃げた、だの、不戦勝だのという人間が多いが、目先の勝ち負けや幻想よりも試合というステージでのパフォーマンスを見せられるか、ということに純化した青木の姿勢は評価できる。カルバン自身も来日して会見することで、事態の信憑性と正当性は増した。こういうことはつきものだが、大晦日のメインカードということで、先の藤の件の会見も含め、多少はビッグプロモーションの対応も板に付いてきたなという印象。
あとはどういうカードが組まれるか……だが……青木VSシャオリンとかジダとか組んでも、準備期間考えるとかえってもったいないかな……。かといって、かつての武士道のような誰?これ?みたいなカードを用意されても困るんだが……。


2007/12/31Dynamite!! 2カード追加。

さ、さすがだ……ここにきて凄まじいクソカードが立て続けに決定! カシンとかジャイシルとか色はあるけど大して知名度はない選手は消えていき、知名度、人気のある選手をルールだけで組み合わせたテーマ性ゼロの試合が並んでいく。
これぞDynamite!!の進化形にして退化形。考えるだけで心が冷めていくこのカードを、だだっ広くて寒いドームで見ることに、もう耐えられそうもない。

▼HERO’Sルール 5分3R
田村潔司(U-FILE CAMP)
VS
所英男(チームゼスト)

▼K-1ルール 3分3R延長2R
武蔵(正道会館)
VS
ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)

Uの遺伝子というが、遺伝子ならば他の技術形態と争って自己の優越性を証明してほしいものだが……。同じ遺伝子同士では戦う意味がないんじゃないか。金にも負けて秋山戦もお流れになった田村さんだが、今回は参加するだけで美味しい舞台で露骨に勝ちにきた。体重差も10キロ以上、試合内容は瀧本戦のような展開で、どこかで一発入って終わりになるか。
ミノワマン戦をアピールし、前田に「ええカッコしい」とぶった切られていた所だが、ええカッコすることに対して未練ありありだったか、今度は田村戦。負けてもひたむきに頑張る姿を見せればいい、「善戦マン」としての自分のキャラクターをわかっている、と言えば聞こえはいい。だが、マンバ戦での2連敗という超えられない壁、現実を目の当たりにして、自らの「弱さ」を自覚した上で、上を目指すのではなく今あるキャラクターを売りにしようと考えているのであれば、もうこの選手もおしまいだろう。
ただ、そういう生き方を見せている先駆者……試合内容ではなく、偽の練習や意味不明な言動、勝っても負けてもパフォーマンスを繰り返す自称「超人」や、田村のような選手を今後の格闘技人生の理想像として描いているならば、まったく筋は通っている。魔裟斗やKIDのようにはなれず、須藤元気にもなれない人間が、格闘技人生の晩年と「上がり」を意識していかなる道を選ぶか……別に好きにすればいいんだが、勝つことを考えなくなった選手の試合にいかなる内容が伴うのか、注目させてもらおう。
しかし、金にも負けて保身アンテナの狂った田村さんが大ポカやらかすんじゃないかと、心配だね。

その点、元から芸人な奴は気楽でいい。もともとアスリートでもなんでもないんだから、勝つことなんて最初から考える必要はない。知名度上がってギャラが出ればそれでいい。格闘技が出来るという「芸」を見せればお役目は終わり。後は株を落としてる元日本人エースのために、きっちり負けてみせればそれでよし。アッカの場合、マヌーフに殴り倒されるという「芸」にしてはデンジャラスすぎる目に遭わされたのだから、これぐらいの見返りは欲しいだろう。
この勝って当然の相手に、ヘビー級屈指の技術を持つ元日本最強がどんな試合をするか? まあせいぜい誰も驚かないKO勝利してください……。


2007/12/31「やれんのかDynamite!! 」3カード決定。 

……なんか分けて書くのがバカバカしくなるぐらいに、FEG色がこってりと乗ってきましたね。
そしてますます見にいく気が失せていく……。寒〜い大阪ドームでメイン終わってぐったりなってるとこで、ずーっとビジョンなんか見てたら、間違いなく病気になるよ。
噂にのぼっていた2カードと、おまけのビックリカード追加。

三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級GP2006優勝)
VS
秋山成勲(フリー/HERO’S2006ライトへビー級トーナメント優勝)

エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル/PRIDEヘビー級王者)
VS
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

▼HERO’Sルール 5分3R
ボブ・サップ(アメリカ/チームビースト)
VS
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)


カーンを抹殺し、すでにUFCに散々に陵辱されたPRIDE幻想に追い打ちを食らわせた秋山。その秋山に挑むのが、PRIDEアメリカ興行で解説者トリッグに完封され、「え? PRIDE王者ってもしかして……」と最初に思わせた旗手である三崎というのは、実に皮肉めいている。しかし「喧嘩では負けていない」発言が一人歩きし、フェイク王者の代表格のように言われた三崎でさえも、ズルして勝とうとした王者失格の秋山よりは遥かにましなのだ。だが、惨敗しながらもトーナメントのシステムに助けられて勝ちあがった競技的王者が、競技的ルールを超越して勝利をつかもうとした怪物に太刀打ちできるのか?
HEROS王者VSPRIDE王者、王者失格VSフェイク王者、「柔道最高!」VS「喧嘩では負けてません!」。ホームさいたまで戦える三崎に地の利はあるが、おそらくは大ブーイングで迎えられるであろう秋山にはそれを何とも思わないであろう厚顔さがある。

群衆「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
桑原「え、えれえ殺気だぜ。会場中が俺たちを敵と思ってやがる」
飛影「カスの遠吠えだ。本人は蛙の面に小便だ」

「幽遊白書」より……暗黒武術会編を読むと、「アウェーで戦うこと」の素晴らしさ、格好良さがよくわかるぞ。うーん、あまり過剰なブーイングは控えるのがファンの品性のためですなあ(笑)。
ま、気にしない気にしない。WECが選手派遣してくれるということは、ヤヒーラの件でわかってるんだから、三崎がダメでもパウロ呼んでくればいいし!

天井知らずのギャラとなったヒョードルの相手はホンマンに。ミルコもノゲイラも去り、ジョシュも行き先不透明。さすがに日本でランディとか脈絡なさすぎ。そうなるとやはり、サイズと知名度だけでこの男を選ぶことになるか。肝心のホンマンが総合ルールは今後もやる気なし、と発言しているので、万が一にでも勝たれてしまうと大変なことになるが、幸い巨人症のホンマンはアメリカに引き抜かれていく心配はない。試合内容はズールよりはまし、ということになるだろうが……。ホンマンとしては目指す展開は、吉田VSガードナーの再現になるかな?
ダナ・ホワイトは愚か、シウバにまでクレイジー扱いされたヒョードルだが、日本にくることで、人間は金や名声だけで動くもんじゃあないってことを証明してくれた。ありがとう、ヒョードル! 日本でもそれなりにギャラは出すから、また来年も来て下さい。

サップVSボビーは、もはや不信感ありありでやる気もゼロのサップの、契約消化マッチだろう。アーツのようなハードな相手では逃げ出しかねないし、知名度のない相手に惨敗するのも嫌がる。そうなるとボビーのような、知名度があって、体格的にも技術的にもハードな攻撃やダメージを受けずにすむ相手に、一試合分の契約を消化できるのはまことに美味しい。来年以降の契約にも道が開けるかもしれないし、バーターで曙は安心してハッスル専念と、いいことづくめ。
は〜あ、下らないね。

トータルで23試合、大阪が15試合中10試合決定、埼玉が8試合中6試合決定、残りは7試合か。
それなりに幻想のあるカルバンと秋山が埼玉で、体格だけながら同じく幻想のあるホンマンも埼玉ということで、大阪には見事に顔見せと残りかすが集結しつつある。そうは言ってもK-1ルールは「甲子園」をのぞいて見ておきたいんだけど、これも武蔵とか期待できそうにない顔ぶれになりそう。
ここまで埼玉に選手を投入し、フィールズまでが両者のスポンサーについたということは、谷Pとしてはそれなりに収益を回収できるめど……二元中継の見通しが立ったということか。そうなると、少なくともホンマン、秋山、カルバンの試合は放送される公算が強い。他がすべて純PRIDE系の試合になったとしても残り5試合。その5試合のために3000円のPPVを買えるか否かを別としても、もう完全にテレビで見ればいいイベントになりつつあるな。ライブでは、埼玉は飢餓感で勝手に人が集まり、大阪もミーハーとただ騒ぎたい人種だけ来ればほどほどに入るだろう、という公算か。
正しい。まったく正しいね。バブルが弾け盛り下がってる格闘技界でお祭り感を演出してみせるために、残りの駒を全部集めてできることは全てやったという感じ。「二元中継」で、うわあすげえとか騒いでるこの空気感は心底痛いが、痛くても大晦日に騒がなくては生きていけない感覚が、格闘技界には選手や主催者だけでなくファン、マスコミ含め充満している。なんとか盛り上がらなきゃもっともっと衰退していく、という焦燥感を糧に、新機軸なしに縮小再生産だけで盛り上がっていると錯覚させる手法は見事なものである。
来年は同じ規模のカードでDynamite!!一本でやってもいいし、M-1が順調なら大連立続けてもいいし。

さて、噂があってまだ出てない選手を列挙してみると……。

武蔵

ブアカーオ
モー
ハリトーノフ
カーン
シュルト
瀧本
アレキサンダー
ハント

ハントVSアレキとか、ナイスカードだ。藤田でもいいか。瀧本VSブス先生というのも噂らしいが。モーVSハリトーはモーの脚次第。シュルトさんはちょっと休んでもらうとして……。武蔵VS金が見たいが、さいたまにセコンドで行っちゃうから無理か? 後は……所VS五味とか……無理?

2007/12/31 Dynamite!! 3カード追加

3カードがまとめて追加。まあ悪くはないが……。

▼HERO’Sルール 1R10分 2R5分 延長5分 85kg契約
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
VS
西島洋介(日本/ショータイム)

▼HERO’Sルール 5分3R
ミノワマン(日本/フリー)
VS
ズール(ブラジル/ルタ・リブレ)

▼HERO’Sルール 5分3R 70kg契約
宮田和幸(日本/フリー)
VS
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)

 

「やれんのか!」絡みのカード三つが決定。

向こうで相手がいなくなったハンセンが、大阪登場。相手は宮田ということで、これは普通に見たかったカード。双方の中堅クラス同士の激突ということで、レベルを測るにはちょうどいい試合になるか。

マヌーフVS西島は、西島に殴り合いをしてもらいたいためのカードだが……。同じようなコンセプトでPRIDEで組まれた、対サイボーグ、対バローニが、前者は首相撲でコントロールされ、後者も決して上手いとはいえない寝技で沈められたことを考えても、今回もマヌーフにロー、ミドル、ハイを浴びて潰されるんではないか。西島は本当にボクサーを呼んできてもらわないと、勝負にならないのでは……。そのうち曙並みの戦績になるぞ。しかし万が一勝ったら……当然秋山戦だな。そして当然のように寝技にいく秋山(笑)。

ミノワマンVSズールはいただけないなあ。以前勝ってるバター・ビーン以下の選手だし、コンセプトがPRIDEで組んでたモンスター対決路線と何一つ変わらない。ここでHEROS自前のモンスター、曙が出ればそれなりに意味もあったのだが……。しかしPRIDEという場の空気(笑)のないところで、同じテーマの試合やった時、その作用がないことが結果にも影響する……心配しすぎかねえ。我々の思ってるよりもっともっとズールは弱いかもしらんし。まあ所戦よりはましか……。

こういう第一試合候補や、中堅クラスの試合、色物が出てくると、なんとなく興行全体のバランスが見えてくる。地味にいいカードはもう二つ三つ出てくるだろうが……。もう今後「超メイン級」が急に出てくる可能性は望み薄だな……。

あと、吉田の参戦はほぼ見送りだそうで。まあ面白い相手も秋山ぐらいしかいないし、あとは細々とフェイドアウトしていく選手なんでしょうね。
「やれんのか!」の試合をドームでディレイ放送するそうですが、モニターで見るくらいなら家で見るなあ……。あとは二元中継が決まるか否か。決まればPPVも買わなくてすむ……今年は節約大晦日か?

2007/12/31 Dynamite!! KID参戦、VSヤヒーラ

▼HERO’Sルール 5分3R
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE/HERO’S2005ミドル級王者)
VS
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジジュニア柔術/ADCC2007優勝)

お……ちょい地味……でも良さそうなカード。WECから選手を借りられるというのには驚いたな。

 

これで桜庭、魔裟斗、KIDの三本柱のカードは決定。

船木……ブランク長過ぎ、桜庭にとって等身大ではあってはならない相手なんだが、実は等身大かも……。
ヨンス……キャリアを考えても魔裟斗の敵ではないだろうが、去年よりは手強い相手。

他の二人に対して、ヤヒーラはネームバリューが薄い割には、危険な相手。HEROSではカルバンに秒殺されるなどイメージ悪いが、粘っこく仕掛けてきそうなだけに、KIDも苦戦するのでは。とはいえ、宮田4秒葬から1年半、総合をないがしろにしてきただけに、ここらで神の子復活をアピールするには、これぐらいの強敵がいいだろう。所は軽量級に落とす様子はまだないし、来年以降の60キロ級の盛り上がりを賭けた大事な試合になりそうだ。

しかし……なんというか……こう普通にいいカードが発表されてしまうと、なんか不安になってくるな。次こそは、次こそはオモシロカードが出てくるんじゃないか、それはいったいどんなカードなのか。サップは多分出てこないし、曙は微妙。とりあえず大晦日のハッスルにはムタが敵討ちに出てくるんだから、その場に曙がいないというのも、やや苦しいが無理あり過ぎというほどでもないだろう(あっ、似合わない話題しちゃった)。あとはボビーか?

2007/12/31 Dynamite!! U-18トーナメントの「ビジネスチャンス」

へ〜、ほんとにやるんだ……と思ったら、藤と久保弟参戦!?
確かに面白そうではあるが……。
K−1ルールが増えてけっこうなことではあるが……。

▼K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント1回戦
HIROYA(フリー/第5回世界キックボクシング選手権アジア大会54Kg級優勝/15歳)
VS
藤鬥嘩裟(=ふじ・つかさ/藤/J-NETWORKフライ級王者/15歳)

▼K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント1回戦
久保賢司(立川キックボクシングアカデミー/NJKFフライ級王者、WPMO世界同級王者/18歳)
VS
雄大(=ゆうだい/治政館/16歳)

▼K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント決勝戦
HIROYA×藤の勝者
VS
久保×雄大の勝者

日の当たらぬキックのリングで、大人に混じって肘ありの流血戦を繰り広げてきた藤、久保弟に対し、華やかなスポットの当たるK-1のリングで同年代、あるいは年上でも実績のない選手とばかり戦ってきたHIROYA。この両者の激突には、確かにドラマもストーリー性も感じられる。叩き上げか、純粋培養か。インディか、メジャーか。キックか、K-1か。

もちろん、たった一つの四人制トーナメントで全てが決まるわけではない。だが、格闘技という、勝者には栄光、敗者には無というスポーツにおいて、この対立軸は、十代の少年たちにあまりに大きなものを背負わせ過ぎてはいまいか。大人の選手ならば良い。何かを背負う義務があるのが、大人というものだ。だが、敗北を知らない少年たちに、自分の負けという「無」だけならまだしも、団体のタイトルやジャンルの重さまで背負わせ、敗れた時の無責任なバッシングから批判まで全てを受け入れろ、というのは酷すぎはしないだろうか。

今回のこれを主催者は甲子園と言うが、野球は団体競技だし、学校の名前を背負っているとは言え、無敗の高校など存在しない。事実はどうあれ、高校生たちの等身大のプレーと、野球というスポーツの綾、勝敗を超えた要素が重要、ということに建前上はなっているはずだ。
だが、今回のトーナメントを、「若者がのびのびと戦う姿」として捉える者がどれだけいるだろうか? 何も知らない大晦日の視聴者には、あるいは煽りにさえ気を使えば、殺伐たる対立軸は読み取られずにすむだろう。だが、そうもいかない層もある。
あくまで個人の戦い……格闘技なんてそんなものでいい、と個人的には思っている。のびのびやればいい、ルールも普段と違うし、負けたって気にすることはない。しかし、若くしてベルトを巻き、おそらくそれをもたらした自分の強さにアイデンティティの大部分を預けた少年たちが、そう器用に割り切れるものだろうか? そんな時、出場を許した大人たちは、子供を守ってやれるのだろうか。

もう一つ、大きな問題がある。
競技的な危険性など問題ではない。前途ある子供に大晦日という異様な舞台で「負け組」のレッテルを貼付けることの方が、よほど不謹慎だ。それを主催者は、彼等の周囲の大人はわかっているだろうか。HIROYAがMAXで前座試合するのは別に良い。藤や久保が所属のリングで「大人」として扱われるのも良い。だが、あまりにも注目が集まりすぎるこの大晦日のリングでの対戦は、本人らの思惑を超えて大きなうねりが生まれる。
はっきり言ってしまうと、周囲の大人たちは「ガキを利用して金儲けしようとしてはいないか」ということだ。それは息子をジャニーズに入れようとする親の行為と、なにか違いがあるのか。
これらの対戦……本当は数年先に、MAX日本トーナメントで組まれる、あるいはそう願うべきものではなかったか。なぜ今なのか。U-18という「賞味期限」を意識したからではないのか。

飽きもせず毎年続く「大晦日」を巡る騒動をつぶさに見てきた格闘技ファンは、金と名声をめぐる夢の舞台の虚飾を知っているはずだ。大人がそれを求めるのは良い。所が活躍した結果、ZSTが売名に成功するのも良いだろう。だが、大人が子供を利用して富を得ることに「格闘技」の魂はあるのか。

この企画は、内容次第で大きなビジネスになるだろう。だが「王子」ブームの裏の歪な構造におぞましさを感じるのと同様、表面的な爽やかなイメージの裏に隠された大なり小なりの思惑を想像するとぞっとしてしまう。
そして、今回のトーナメントが「踏み絵」であり、踏みつけられるのがほんの子供だということにも暗澹たるものを覚えてしまうのだ。



2007/12/31 Dynamite!! 魔裟斗VSヨンス

一カード追加〜。
うーん、まだまだ行こうという気にはならんなあ。

<追加対戦カード>

▼K-1ルール 70kg契約 3分3R延長2R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
VS
チェ・ヨンス(韓国/KAHN GYM)

大晦日恒例、魔裟斗さんのボクサーいじめマッチ。去年流れて一年越しのカード決定ということだが、去年の時点でも別にどうでもいいカードだっただけに、あまり興味がない。
救いといえば、ヨンスがこの一年で、ある程度はルールに対応、体重も増量してるであろうこと。ついでに去年の魔裟斗さんの生け贄こと鈴木も撲殺し、世界チャンプと日本チャンプの差を見せつけている。鈴木も去年は多少は見せ場を作っただけに、三段論法で言えば期待できる、ということになるか。だが、鈴木の見せ場云々というのも、体格とリーチで勝るゆえに右ストレートを当てる場面を作れた、ということに過ぎず、その面で劣るヨンスは、いくらボクシングテクニックで魔裟斗、鈴木を圧倒していようと、結局は蹴りの前に沈むことになるのではないだろうか。

サワー戦見たかったけど、正直両者とも回復具合が中途半端であろうし、また来年に期待しよう。

さて、公式その他を総合すると、残りの出場選手は、

KID
秋山

ミノワマン
マヌーフ
ハリトーノフ
HIROYA
ブアカーオ

サップ

……組み合わせようがないじゃん……。それぞれに違う相手を当てるということかな。ブアカーオのカードが面白そうなら、見に行こうかな……。せっかくMAX生で見たのに、ブアが勝つとこ見られなかったからな。


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