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観戦記 過去ログ 大晦日編


2006/12/31 『Dynamite!!』 観戦記

さて、大晦日です。友達と集まって蕎麦を食った後に、例によって一人抜けてやってきました、大阪ドーム。
アリーナ南の16列目ということで……おお、なかなかいい感じ。選手入場の花道のすぐ側だよ。

ついたらさっそく、オープニングファイトが開始。

▼オープニングファイト HERO'Sルール 5分3R
内藤征弥(和術慧舟會A‐3)
VS
キム・ドンウック(韓国/Team Lazenca)

1ラウンドは押していたドンウックだが、2ラウンド以降失速。内藤、序盤こそパンチを浴び、圧力に手を焼くシーンがあってヒヤヒヤしたのだが、徐々に打撃を当て、スタミナ切れのドンウックの顔面を打ち砕き、完勝。しかしインパクトのない試合だった。

開会前ということで、隣の客がビール飲んでギャアギャアとうるさい。周りが黙って試合見てたら、バカ女いわく「試合中はみんな黙るねんな」。
……フ〜。


▼第0試合 HERO'Sルール 72㎏契約5分3R
金子 賢(フリー)
VS
アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム オロゴン)

なんだ、この金子の髪型。ヒーリングみたい。

金子賢、タックルからテイクダウンはすんなりと決める。ジャブからハイキックを振るアンディだが、さすがにヒットせず。しかし金子、ガードポジションからまったく展開できない。一度はマウントを取るものの、そこから仕掛けられず。ブレイクがかかり、アンディは今度はローキックに狙いを変える。
寝技素人アンディ・オロゴン側の作戦は、グラウンドはクロスガードでひたすら耐える→ブレイクの速いHEROSルールを利用。スタンドでは一番当てやすいローでダメージ&ポイントを蓄積させる。この二つに絞られていたか。対して、寝かせば自分の展開に持って行けると思っていた金子陣営は、身体能力の差を見せつけられてしまった。
終盤、ローで腰を落としかけた金子は判定負け。より素人に負けてるんだから、もうどうしようもない。さっさと消えて下さい。


▼第1試合 HERO'Sルール 70㎏契約5分3R
永田克彦(新日本プロレス)
VS
勝村周一朗(勝村道場)

いやあ、最初のタックルと打撃の攻防だけで、前の試合とレベルの違いが見せつけられて、ほっとしたようなうんざりしたような……。
勝村は打撃もトリッキーな動きで、細かくヒットさせる。対する永田さんは、いきなりタックルにくるかと思ったが、予想に反して打撃の攻防に応じる。ヒット数は勝村だったのだが、強打は永田さん。一発合わせて勝村尻餅。その後のグラウンドの展開は凌いで立った勝村だが、飛び膝にパンチを合わせられ、パウンドを浴びる。ほとんど本能でか下から仕掛けようとしたが、続けて落とされたパウンドでレフェリーがストップ。
永田さんは随分と総合ルールが板について、総合格闘家として形になっていた感じ。強いかと言われると?だが、今回の試合は好感が持てた。層の薄いHEROSでなら、宮田と並んで上に行けるかも。


▼第2試合 HERO'Sルール 85㎏契約1R10分 2・3R5分 延長R5分
石澤常光(フリー)
VS
金泰泳(正道会館)

カシン、開会式ではマスクだったが、入場の時はすでに脱いでいた。
ジムのNインストが、金泰泳のミドルについて熱く語っているのを聞いたことがあり(ミドルキックでサンドバッグが曲がる!らしい)、気分的には金を応援。
さて、立ち技出身選手が総合で勝つには……やっぱり基本的にはミルコスタイルなわけよね。テイクダウンを取らせず、細かいパンチやローなどリスクの少ない打撃をこつこつと当てる。石澤のタックルはおそまつで、金はそれを切りまくりつつ強烈なローをヒット。これは金子VSアンディと似た展開になるか?
相当ローは強いようで、これはこのまま足が効いて倒れるかな……と思ってたら、突如、金の上段回し蹴りが直撃! おおおおおおお、すげえ! 出た!
いやはや、鮮やかに決まった。なんてことのないカードだと思っていたが、こういう内容なら万々歳だな。次はぜひマヌーフ戦を。


▼第3試合 HERO'Sルール 70㎏契約5分3R
所 英男(リバーサル)
VS
ホイラー・グレイシー(ブラジル/グレイシー・ウマイタ)

これはなかなか噛み合った好試合に。寝技でも所が押していたが、やっぱり41歳でここまで動けるホイラ−がすごいんだろうなあ。
多少、打撃がヒットする場面もあったし、判定も所で妥当なとこか。

しかし寝技の攻防で退屈したのか、前の席に座ってたブタ女が携帯を見出して、「うわ、美濃輪負けてんて〜! あたし美濃輪けっこう好きやねんけどなあ」
殺すぞブタ! オレは帰ってから見るんだよ! その鼻の下のケツの穴をいますぐ塞いで試合中はおとなしくしてろ! ああ……去年は良かったなあ……。


▼第4試合 HERO'Sルール 5分3R
曙(チームヨコヅナ)
VS
ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー)

うーん、ジャイアント・シルバはますます太ってるな。これはいくら曙と言えど、互角の展開になるんじゃないか……。曙のジャブが速いという話もあったしな。しかし組み合ってすぐにジャイシルがアームロック!

「あの技は……!」
「戦闘竜を倒した……アームロック!」

とまあジャンプマンガのごとく一人で解説入れて遊んでしまったが、スタンドからそのまま倒れ込み、あっさりと極まってしまう。わはははは、倒れることで逃れようとしたのかもしれないが、シルバはそこそこバランスも良かった。彼の持つ唯一の技なんだろうけど、あの巨体と腕の長さだから、はまれば逃げられんな。
さすがに当分、曙は見ずにすむだろう。シルバは……HEROSに本格参戦か?

ここで20分休憩。予想を超えてサクサクと進み、いい感じ。


▼第5試合 K-1ルール 3分5R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
VS
ニコラス・ペタス(デンマーク/スピリットジム)

バダ・ハリが入場時、全然踊らず歌わず、大マジな表情で入場。いったいどうしたんだ!? ペタスは袴で入場……だが、アンディ・オロゴンにすでに同じネタをやられていたのだった。
これはかなり楽しみな試合だった。序盤、ローブローの応酬などあってヒヤヒヤしたが、ハリは怒る素振りもなく、実にクリーン。
ペタスはロー中心の組み立てだが、ミドル、ハイのコンビネーションを出すバダ・ハリ、同じ蹴り中心の組み立てなのに、手数が倍。ワンツーから強烈なミドル、ハイ。ペタスはガードするものの、技の切れに場内からため息がもれる。前蹴りも効果的で、ハリペースで進む。それでもペタスのローは効いてくるかと思ったが、2ラウンド、突然ガードを下げて戦意を喪失するペタス。なんだ? ボディか?と思ったが、どうも腕だったらしい。スネを叩き付ける強烈なミドル、左腕に受けたペタスは再びガードを落とし、タオルが投入された。
現在ベスト16のハリとの対戦は、ペタス復帰の試金石となるかと思ったが、残念ながら実力差がありすぎた。左腕はもとから痛めてたのか試合中に痛めたのか知らないが、閉会式では吊ってたので、折れたかも。せっかくの復帰戦としては切ない内容だった。
ハリは打ち合うよりもこういうスローペースな試合運びの時が強いね。


▼第6試合 K-1ルール 3分5R
武蔵(正道会館)
VS
ランディ・キム(韓国/フリー/02年アジア大会砲丸投げ優勝)

やはりというかなんというか、ランディ・キムの持ち技はワンツーのみ! こんなのオレでももらわないよ〜!(爆) 逃げ回りつつ単発の攻撃を当てる武蔵君の弱い者いじめにより、キムは徐々に失速。最後はパンチを浴びてノックアウト……って武蔵のパンチで倒される奴なんて初めて見たよ。くだらねえ〜。


▼第7試合 K-1ルール 3分5R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
ピーター・グラハム(オーストラリア/ムンダインズジム)

2003年開幕戦以来、まさかこの大阪ドームで再びグラハムを目にするとは思わなんだ。
試合はいつものコツコツシュルトさんの一方的ペース。しかしやはり緊急オファー、シュルトさんの打撃に切れなし。ジャブは当たるが右が当たらず、ローと前蹴りもあまり出なかった。パンチ、ハイで倒そうと一発狙い過ぎ。普通の選手なら大振りでも結構沸いたりするんだが、シュルトさんの一発狙いはそれでもコンパクト。まああのリーチでさらに大振りなんてしたら、当たりゃしないからね。
判定は大差でシュルトさん圧勝。グラハムは幾度かパンチは当てたが、いいとこなしだった。


▼第8試合 HERO'Sルール 70㎏契約5分3R
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ/UFC-JAPAN王者)
VS
ジャクソン・ページ(アメリカ/ジャクソンズ/WEF世界ウェルター級王者)

元気さんの入場は去年の方が良かったなあ……もうほぼ空気。去年は山本KIDの待つ大事なタイトルマッチの舞台に、それでもわざわざあの入場で乗り込む、というぶれないスタイルが良かったのだが、今日はどうってことない相手でしょ?
ペイジは打撃を振り回してくるかな、と思っていたが、元気さんがあまりに簡単にテイクダウンを許す。ちょこちょこパウンドも浴び、ありゃりゃと思ってたが、しかし下からじっくり仕掛けて三角でフィニッシュ。
やっぱダメだ、練習できてなかったな、と思ってたら、ここでマイク……引退宣言。試合後重大発表というのは聞いていたので、9割がたそうだろうと思っていた。ここ数年、どこかしら怪我が耐えなかったのをだましだましやってきていたのは明白だったし、トーナメントで過酷化するHEROSのスケジュールにもついていけなくなっていた。
今回は大した相手ではなく、引退を飾る試合としては物足りないものだった。格闘家として、競技者として「強さ」「上」を目指す姿勢には、物足りないものを感じる選手だった。だが、王者となる器ではなかったと達観し、自分で引き際を決め、ファンの拍手を受けながら、笑顔で花道を歩いて帰って行く引退は、悪いものでもないと思う。須藤元気はあくまで己を知り、己の身の丈にあった格闘家人生を送り、それに相応しい幕引きをしてみせた。そういうことではないかな。

ここでまた休憩20分。


▼第9試合 HERO'Sルール 65㎏契約5分3R
山本"KID"徳郁(KILLER BEE/初代ミドル級王者)
VS
イストバン・マヨロシュ(ハンガリー/レスリングアテネ五輪55kg優勝)

まあ……なんというか……やっぱ長いわ……。ここらへんで集中力が切れてきた。進行はスムーズだし、全然退屈もしていない。しかし、なんか感覚が鈍磨してきた。こういう状況を救うのが「勝負論」だと思うんだが、それが今回なかった。はあ……KIDさん……さっさと決めちゃって下さいよ……。
マヨロシュはさすがにへなへなのパンチなど出し、全然ダメな雰囲気全開。しかしまあ顎は引いてるしフットワークはまずまず。しかし何度か仕掛けたタックルはあっさり切られる。KIDはパンチを幾度か当てるも当たりが浅く倒せず。意外に粘る……と思い始めたところで、ボディに膝が突き刺さり、あっけなく亀に! 上から優しく殴るKIDさんを見て、レフェリーが止めた。
砲丸投げよりはマシだったが、やっぱり素人イジメだったなあ。やれやれ。


▼第10試合 HERO'Sルール 5分3R
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
VS
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)

歌とダンスで入場のホンマン。結構うまいじゃないか。バダ・ハリも「オレもなんかやっとけばよかった……」とちょっと思ったんじゃないか。
いきなり飛び膝蹴りを繰り出すが、あっさり叩き落とされるボビー。ホンマンはボビーの足をつかんでリング中央にひきずり戻し……って簡単に書いたが、これって異次元の光景だよな。ゆっくり膝を突いたホンマン、パウンド三発。脚が間に入ってるとかガードとか、お構いなし。ボビーの顔ぐらいある拳が、あっさりと意識を飛ばした。
……ボビーがスタンドで行っていれば、もっと悲惨なものが見られたかもしれないし、これで良かったのだろう。この規格の違いの前には、どんなに早く止めても止め過ぎということはなかろう。


▼第11試合 K-1ルール 73㎏契約3分5R
魔裟斗(シルバーウルフ)
VS
鈴木悟(フリー/元プロボクシング日本ミドル級王者)

さて、魔裟斗さんはローでの蹴殺宣言。試合開始早々、脚を上げまくる鈴木! おおおおおおお、こんだけカットされたら、さすがになかなか決まらないんじゃないの。それでも構わずローを振る魔裟斗に、鈴木のカウンターの右がヒット。大東が全てのパンチをグローブ一個分外されたのに対し、鈴木は幾度か当てたな。それでも最初の数発のローが効いていたか、魔裟斗が半身になって避けはじめると、もう捉えきれず。
しかし一応カットしてるし、ちょっと長引くかな、と思ったら、2ラウンドで鈴木はバッタリ。あれれれれ、カットしたすねをやられましたか。絶対に無理をせずにKOするあたり、実に魔裟斗らしい。鈴木は一年やってるのに、まだローでやられるのか……もう一試合、二試合してたらましだったかな?


▼第12試合 HERO'Sルール 85㎏契約1R・10分、2R・5分、延長1R・5分
秋山成勲(フリー/初代ライトヘビー級王者)
VS
桜庭和志(フリー)

さて、メインイベント。秋山が大勢のちびっ子と入場したが、あまりに人数が多過ぎて、選手のコールが始まってるのにまだぞろぞろと入ってきていた。奴らはどこに座ったのだ?
そこそこ期待感のあった試合だが、内容はほぼ桜庭VSスミルノヴァス戦の焼き直し。バックブローで倒れた桜庭に秋山が襲いかかり、パウンドの嵐。足を取りに行くが逃げられ、またもロープからはみだす桜庭。「ドントムーブかな」と思ったら、そのまま続行。早く止めろよ。なぜかゴングが鳴り、場内は静寂に包まれる。その中で一人勝ち誇る秋山……。
ようやくKOがコールされたが、顔の腫れまくった桜庭はなにか言っているらしい。
よくわからんまま家に帰ったが、後で速報見ると……ん? オイル? どうも話が見えないなあ。どちらかが嘘をついているということか……。試合前後のチェックでは何もなかったということだが……。

1.桜庭が嘘をついている。あるいは、もう腕に力が入ってなかったので錯覚した。オイルに類するものは塗られていない。
2.秋山が嘘をついている。そして、審判団がそれを庇っている。オイルに類するものは塗られていた。
3,秋山が嘘をついている。そして、審判団はそれを見破れない、あるいは滑ると判断しきれない。オイルに類するものは塗られていたのだが、チェックがずさんで判別できていない。微量ないし試合後すぐに拭き取られたなど何かのトリックがある。
4,どちらも嘘はついていない。秋山の汗はナチュラルに滑る。そういう人は本当にいる。例:レノグ

うわあ、下らない。こんなこと、格闘技見て考えるようなことじゃないよねえ。レフェリーのストップに関しては、あれでも遅いぐらいかと。前戦ほどダメージを受けていたわけではないが、あの時は失神寸前なのに止めないという異常な状況だったわけで、本来参考にしてはいけない。今回も充分危険だった。ただ、その危険な状態に追い込まれたのがオイルの有無によって、というのなら、結局問題はそこに行き着く。桜庭の「タイム」も同様。これらを議論するよりは、おおもとのオイルの存在を確かめることが重要。

まあ何か塗られていた、というのはそうなんじゃないですかね。ただ、オイル、ワセリン、そういう露骨なものではなく、触れたぐらいでは判別できず、しっかりとつかみ力を込めた時点で初めて効力を発揮するような「何か」。ルールで規制していない方法で塗られた「何か」。汗が止まればすぐに乾き、証拠も残らないような「何か」。それを秋山は柔道の昔から常に使い続けているのだ……。

終わったら結局9時で、いや長かった。開始は速かったし、KOも多かったのにな。顔見せ試合ばかりで、最後の方は集中力も切れそうだった。やっぱりオレは一人で家で見てた方が性に合うなあ、とまたまた再確認。こんなカードばかりなら、来年はちょっと考え直そう。


2005/12/31「Dynamite!!」観戦記

友人と集まって年越しそばを食った後、一人さっさと抜けてやってきました大阪ドーム。
実に今年三度目! 生観戦も恒例となった感がある。
到着したのは3時半だったが、噂されたディーン・リスターのオープニングファイトは結局なかったのだろうか。
清原登場のオープニングと選手入場。ここまで試合順が不明だったのだが、この選手入場の順番がちゃんと試合順になっていて良かった。
今回の席は、9月の時よりも遠く角度もあり、おまけにビジョンも見にくい位置。端的に言ってイマイチなところだった。

まずは第一試合、アーツVS大山。
いきなりのあびせ蹴りから入る大山。対するアーツも猛然と打撃を返し、大山をぐらつかせる……が、潜り込んで足を取った大山が、そのまま足関節を極めてアーツタップ!
あああああ、まあ充分予想できた展開だけど、アーツは強引に足を抜けそうな局面で立たなかった。やっぱり対応できてないなあ。

続いて第二試合、バンナVSカラエフ。
生で見ると、カラエフはやはり物凄いデブだ。バンナは回りながら打撃を出して行くが、カラエフのガードが意外にも固い! パンチを振り回さずにタックルを狙って来る。そして案の定、バンナはサップ戦と同じく強引にマウントを奪われた! 会場はバンナ危うしモードに騒然。が、上になったカラエフも攻め手がなく、試合は膠着。バンナがスイープし、カラエフが再び上を取りかえしたところでブレイク。
だめだ、寝技はつまらんから打撃で行ってくれ……と誰もが思っていたところだろう。果たしてバンナはパンチで攻める……が、カラエフはガードを固めて前に出る。ここでバンナ、まさかの胴タックル……! え?と思った瞬間、潰されてマウントに! 何やってんだバンナあああ! 下手な事やってるんじゃないよおおお!
2ラウンドに入り、またもバンナがタックルを狙わないかヒヤヒヤしたが、カラエフは完全に失速。相変わらず顔面のガードは固い(これはルスランとのスパーの成果に違いない。そういうことにしよう)が、ボディーががら空き。そこを狙ってバンナはミドルキックを連発!
一発! 「オーイ!」 二発! 「オーイ!」 三発! 「オーイ!」
はっ……!? つられて無意識にやっていたが、なぜか大阪ドームがキック会場になっているぞ!? 左ミドルの連打にカラエフは悶絶! バンナ完勝。
やれやれ、ちょっと心配したが、勝って良かったぞよ。

第三試合は、中尾対ヒーリング。
これは結構楽しみな試合だった。リング上で睨み合う両者。中尾はいつもの顔を近付けての挑発。あ、ヒースが殴った。
……あれ? 中尾が倒れて……? え? 起き上がらないんですけど……?
お、おーい!? いったい何が起きたんだ! 観客席は唖然。中尾はピクリとも動かず。ヒーリングは興奮ぎみになにやらまくしたてている。5、6分は待ったと思うが、中尾はついに立ち上がらず担架。観客席はその間も唖然呆然。ここで角田登場。一旦控え室に戻って再試合が可能か検討するとのこと。花道を戻るヒーリングに観客が襲いかかったりして、不穏なムード。
この時点では何が起きたのかよくわからず。リプレイやれリプレイ! つっても試合じゃないからね……。
結局、この後も中尾の体力は回復せず、ヒーリングの反則負けが決定。中尾にも反則1が宣告された。
睨み合いの最中、中尾がキスしたのにヒーリングが怒って殴った、というのが後でわかったことである。色々な見方があると思うが、反則負けの裁定は妥当なところだろう。試合前に手を出してはいけない。だが、中尾の挑発行為も慎むべきことである。相手がルールに則って手を出してこないことを前提に挑発する……ルールを逆手にとった卑劣な行為であると言うしかない。パンチを受けた瞬間の中尾は、完全に無防備だった。殴ってくるとは全く思っていなかったのだろう。みっともないことこの上ない。
しかし、こんな奴らの試合に期待していた自分に、腹が立つな。

続いて、永田VSレミギウス。
なんとなく最初の睨み合いでレミーガが殴ってしまわないか、ハラハラした。いや、この二人はジェントルマンそのもので、そんな気配は微塵もなかったんだけど……。なんかトラウマになりそう。
レミーガは打撃勝負だが、永田のタックルが速い! さすがにこのウエイトのレスラーの動きはすごいね。レミーガも飛び膝で一発逆転を狙うが、クリーンヒットはなし。上を取り続けた永田が勝利。うーん、やはりレミーガの寝技はイマイチだ。
しかし、なんか前の試合のせいで流れが止まったような気がするなあ。

レミ−VSプレデター。
悪い予感は現実のものに……。やっぱ緊急オファーはダメだ。試合決定がもっとも遅かったレミー、この日の全選手の中で、曙の次に(笑)キレなし! 2004年決勝の延長2ラウンド目のようなハイキックを打っているう〜! 蹴りに破壊力がないせいか、プレデターがまったく失速せず、どんどんパンチを出して来るではないか!
後半、ようやく身体が温まってきたか、レミーがラッシュをかけるが、崩しきるには到らず。パンチはガードしてたし、キックはそこそこ当たってたから、まあ判定は取ったかと思ったけど、この試合はいただけない。入場の際の声援が、アーツ、バンナに劣らず大きかっただけに、残念。
セコンドにはおなじみのマナート会長もおらず、代わりに黒人……というかフランク・ライルズ。マナート会長は、急なオファーにわざわざ日本に来る事などせず、家族と年末を過ごす事を選んだのであろうか……。そして奥さんと子供も来ず、単身赴任状態のレミー、哀れ。

武蔵VSサップ。
フレーフレー、サップ! あまり猛然とは行かず、ラッシュとお見合いを交えてスタミナの浪費を避けるサップ。ここらへんはグレコ参謀の作戦通りだろう。でかいのが壁になって突っ立ってたら、小さい方は結構攻めあぐねるもんな。
なにせ自分からは行かない武蔵先生だから、このままの展開が続き、微妙な判定になるのかな……と思っていたのだが……そこは魔の第三試合の亡霊が、ここで再び蘇った。サップの圧力に押された武蔵が後ろを向いたところに、後頭部めがけてのハンマーパンチがダブルで炸裂! 武蔵失神!
あああ、やっちゃった。しかしサップはこれをこの期におよんでまだやるかね……何戦してるんだよ。しかしストップと思いきや、武蔵先生がゾンビのように立ち上がった。五分のインターバルを自ら三分に縮め、試合再開! マジ!? しかし復活直後の武蔵をビーストラッシュが飲み込む! またも失神した武蔵。反則のあとって、普通ちょっとぐらい遠慮するものだけど、サップは容赦なし。反則で2点減点があったものの、それもこのダウンで帳消しに。ビーストの卑劣な攻撃に、ついに塩帝も落日の時を迎えたか……と思ったのだが、なんとカウント9と10の妙に長い合間に武蔵がまたも亡霊のごとく立ち上がる!
ショックでデビュー当時にタイムスリップしたか、武蔵がミドルを連発しながら前に出る。野獣の巨体が気迫に押され後退する! そして左ミドルでボディを効かせて、パンチ連打でサップスタンディングダウン! いい攻撃だったけど、でもこれがダウンなら、去年のバンナ戦とセフォー戦のサップは、50回ずつダウンを取られていたと思うんだが……。
判定をもぎ取ったSIOの気迫は凄かったな。このムードは大晦日ならではか。やはりK−1を脅かす最大の悪はこの男だ。武蔵に力負け、という結果になったサップは、明らかにやばいよ。

魔裟斗VS大東。
相手が相手だけにこのカードもしょぼいが、魔裟斗登場で会場は大熱狂。いえーい。いや、オレも好きだから。試合はローの連打で圧勝! 他に書く事ないよ。
試合後のマイクで、2月のたまアリ出撃を明言。来年は働く、とも言ってのけ、期待が高まる。でもMAXの興行数はどうせそんなに多くないけど……。2月は王者とはやらないという話だから、レミギウス戦でいいんじゃないかな。

そして……今回のオレ的メインカード、シュルトVSホースト!
4本のベルトを掲げて入場するホースト。思えば、2003年の開幕戦で欠場して以来、オレがホーストの試合を生で見ることは一生ないんじゃないかと、常に危惧して来た。でも、夢は今日かなった! ビバ! Dynamite!!(かなり本気)
さて、相変わらず前蹴りとジャブを出しながら前に出て来るシュルト。気になるホースト先生の対策は……カウンターのストレートに、オーバーハンドフック、そして接近したら密着して防御。時折ボディストレートも出す。今までシュルトと闘った選手が出して来た対策を、すべて複合させたような感じだ。単調に見えるが、ホーストの技術をもってすれば、詰め将棋のごとくシュルトの攻撃を封じ込めるかもしれない。
シュルトはラッシュしきれず、やや膠着した展開が続く。2ラウンドもこの展開が続くか、と思ったのだが、その時は突然訪れた。シュルトの膝蹴りが、踏み込んだホーストの額を直撃! ホーストは束の間よろめき……そして力なく尻餅をついた。
今まで膝やキックで一度もダウンを取られたことがなかったホーストが、初めて味わう屈辱。やや出合い頭の不運な当たりで、なおかつ並の体格の選手なら顔まで上がって来る高さではないだけに、ホーストの試合勘をもってしても予期しきれなかったか。フラフラと立ち上がったホーストだが、額が割れており、ドクターストップ。あっけない幕切れだったが、フォータイムス・チャンピオンが新王者に惨敗した。仮にカットがなかったとしても、畳み掛けられていたらさらに大きなダメージを負っていたろうし、挽回の可能性は低かっただろう。シュルト恐るべし。
ところで、試合前は「偉大な王者」「素晴らしい選手」とホーストを持ち上げていたシュルトだが、勝った直後のインタビューでは「実はムカついてました」「ワンマッチも引退したら?」と毒全開。なんかちょっと嫌いになってきたぞ。来年こそは見てろよ!

ところで、テレビ放送のカットぶりは相当にひどかったらしい。生観戦した私は、実は勝ち組だったのか(笑)。中尾事件も見られたしなあ。
今回ひとつ感動した事。オレはいつもどおり一人で行って、ぶつぶつと独り言いいながら楽しんでいたのだが、斜め前の席に、女性の客が一人。
二十代前半ぐらいの大人しそうな女性だったが、この人も一人で来ていた。つるんで来ていたり、カップルなどで女性は多かったが、一人で来ているのはさすがに珍しい。しかも……ここは30000円のSRS席である。男のオレでも30000円注ぎ込んで一人で行くと言うと、半ば変人扱いされるのに、だ。一人だから当然大騒ぎもせず、時々立ち上がり、無言で拍手し、たまに手拍子し、膠着したら居眠りし……。実に淡々と楽しんでいる様子。
男同士で見る無骨なもの、ミーハー何人もで集まって好きな選手にキャーキャー騒ぐもの、そういう見方もありだろうが、本来、格闘技だけでなくスポーツ全般、映画や音楽などの芸術は、すべてその内容を問われるべきもので、それを鑑賞する側のスタイルは自由であるはずなのだ。主催する側が客層を限定して、楽しみ方を固定してしまっている方が貧しい。
若い女性が一人で、自分のお金で自分のスタイルで堂々と楽しめるイベント……芸術でありスポーツである格闘技のイベントが、そうした存在になりつつあることを実感して、感動した。件の女性は所とレミギウスのファンらしく、そこのとこだけ明らかに目の色が違った。拍手の力の入りようも違った。そういう楽しみ方も、無論ありだ。時代が変わったことを感じた。
アリーナ東の19列目、92番に座っていた貴女。貴女は素晴らしい。貴女のようなファンがいる限り、格闘技の未来は明るい。ずっと所とレミギウスのファンでいてください。

休憩が明けて、まずは矢沢永吉登場。コスプレした信者が大量に来ていて、笑った。つうか、マジ興味ないんでどうでもいいです。一曲だけだったのは良かった。余興と思えば別に腹も立たない。ところでこの人、なんでこんな変なしゃべり方するの?

さてさてお楽しみ、ボビーVS曙。
逃げ回りながら時々ローを狙うボビーに、スタミナが切れないようにゆっくり追いかける曙。曙がテイクダウン(!)を取ると、場内からは悲鳴とボビーコールが一斉に! いやはや、凄い人気だね。上を取った曙、ついに白星か、と思われたのだが、乗ってるだけで別に大した技もかかっていなかったようである。
2ラウンドも同じ展開、かと思いきや、終盤、倒れた曙に素早く立ち上がったボビーが襲いかかる! ここの盛り上がりは凄かったが、曙はゴングに救われた。つうか、ボビーはもっとこういう局面を作らなダメだよ。
3ラウンドは完全にガス欠の曙。2ラウンドが終わったら判定かと思っていた(笑)。あとはボビーが回りながらローを蹴るだけの展開。曙は動けなさ過ぎ。
判定はボビー。つまらん試合だったが、実力的にも対等で、まあまあ互角の戦いでしたね。オレとしては曙が強豪に伸ばされた方が面白かったんだが……。

セミは所VSホイス。もう毎年恒例、道着を脱ぐホイス。というか、総合における道着の存在意味っていったい……という感じになってきたな。もう単にファッションの世界じゃないか。崩して着たり、半袖を作ったり……。
オレはもっとギラギラした感じか、あるいは人を喰ったタイプの選手が好きで、そういう意味では好きなタイプではないのだが、所はやはりすごい! 少しでも隙があればとにかく勝負を仕掛けて行く姿勢は素晴らしい。攻め続ければ、やがては活路も開けるという戦いの基本の部分だろう。ただ、その所をもってしても下から抱えて何もさせてもらえない局面を作ったホイスも、熟練の技巧であった。
先のボビーコールに続き、ここでも所コールの大合唱。極めるかというとそういう雰囲気はなかったが、アグレッシブさだけで場内が大きく湧く。
20分闘って規定通りドロー。所は攻めきれなかったことを悔やんでいたが、殊勲のドローと言っていいだろう。秋山が出ていたら、これほど盛り上がったかどうか。

そして、いよいよメイン。KIDVS須藤!
先に入場したのはKID。いや、さすがに大したオーラで、見た目からして気合い充分。調子も良さそうで、悠々と入場。
続いて、須藤の入場。ピロピロとノリのいい曲がかかり、着物姿のダンサーが大挙して登場! そして、メインゲートからセグウェイに乗った覆面の男が、黒子と共に登場し……いやね、今まで須藤の入場シーンをテレビで見ては、さしたる感想もなく「ああ、やってるねえ」と思っていたのですよ。今回も、人数は増えてますけど、特別なことをやってるわけじゃないのね。いつもと変わらんのですよ。しかし……なぜか……気がついたらノリノリで手拍子してしまっていた!
パンパンパンパン……衣装が取り払われ、須藤登場! 大歓声! オレも歓声! あの手を回すポーズを一緒にやりました! 須藤の入場って最高! いやあ、これが生の醍醐味ですねえ。須藤の人気の理由が、ちょっとわかったような気がしたなあ。ノリノリのまま、チラとリングを見遣ると……KIDもノリノリでシャドーをやってるよ! リングインした須藤と、束の間、一緒に踊った後、グローブを合わせる! ここでオレの興奮は最高潮。このシーンこそがこの二大カリスマのキャラクターを全て象徴していたね。ありがとう須藤! ありがとうKID! 一生の思い出になりました!
あ、そうそう試合ですが(笑)。なんかオレの中で、あとは単なる結果にすぎなかった感じですね。映画見てるような、シナリオ通りに主人公が勝った感じですよ。KIDが主役だったという意味じゃなくて(そう捉えてもいいけど)、「すべては必然」という須藤の言葉のとおりですね。今夜はこうだった、というだけで、須藤の価値はなにも下がりはしないよ。
やはりスタンド中心の組み立てで、浅くだがKIDのパンチが当たる瞬間が目立っていた。この展開が続けば、いつか一発が当たるな……と思っていたら案の定。ストップが早いようにも思えたが、リプレイを見ればラストから二発目のパウンドでグタッと須藤の身体から力が抜けているのが見てとれる。続けてもいいけど、止めてもいいという感じかな。これがHEROSルールだということですよ。追い打ちのパウンドへの対応を早くする、スタンドでのテクニックを磨くなど、対応策はまだまだあるだろう。

つまらない試合も多かったものの、私的には満足。五時間ほとんど退屈しなかったぞ。昨年は魔裟斗VSKID以外はパッとしなかったが、今回は勝敗の面でも良くも悪くも起伏のある展開が続き、そこそこ楽しめるイベントに仕上がっていたと思う。去年、私の精神状態があまり良くなかったことを割り引いても、ずいぶんと良くなっていた。
……しかし、こうやって生で観たから笑ってられますが……テレビは相当やばかったみたいですね。視聴率もPRIDEを下回ったみたいですし。おかしいな、去年は宇野の試合以外は入っていたと思うんだが、なんでこんなにカットされてるんでしょう。ボビーと所が長過ぎた? ざっとよその感想を見ても、テレビ観戦組はPRIDEオタの冷笑と、K−1ファン(特にWGP好きな人)の怒号ばかり。アーツ惨敗、バンナ激勝、ヒースマジギレ、ホースト陥落を挟むと、全然印象が違うんだが。これほどまでに色々な意味で生観戦して良かったと思った事はない。オレもテレビで見てたらプッツンして、今頃なにを書いていたことやら(笑)。地上波組の皆さん、お気の毒様です! やはり当日にPPVなり有料チャンネルなりで、生放送を見られる手段は確保しておいてほしいところですね。

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