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K-1MAX 過去ログその5

過去ログです。
2006/01/05

K-1 MAX 今年も始動!

さて、お祭りの時間は終わった。そろそろ去年の事は忘れて、今年の試合に注目してみよう。

http://www.boutreview.com/data/news05/060204k1max.html

大晦日のリング上で、魔裟斗が正式に参戦を表明するなど、着々と態勢が整いつつある今年のMAX一発目の大会。一ヶ月を切り、カード発表も近いと思われるが、去年の流れなども踏まえながら、あれこれ考えてみよう。



すでに、参加選手には7名の日本人が発表されている。予選常連の安廣、HAYATO。昨年参戦した最後の大物、佐藤。RISEのDOAトーナメントを制したTATSUJI。HEROSで激しい打撃戦を演じ、全日本キック参戦経験もある高谷。ボクシングの元日本王者、大東に鈴木である。
村浜、TOMOの名前が消え、小次郎は韓国での予選に参加。大きく顔ぶれが変わった。日本王者の小比類巻が負傷で参戦しないことはほぼ確実であり、参戦に関してはリザーバー、残り一枠も含めて混戦模様となりそうである。
しかしやっぱりボクシング王者二人が、邪魔だなあ……。クラウス、ザンビディス、魔裟斗といったトップ陣には歯が立たないことが明らかになったが、スキルや身体能力に劣る中堅、若手クラスの日本人キックボクサーに、いったいどこまで通じるか……?という興味は少しばかりある。が、少ない枠を潰してトーナメントの中で見たいかというとそれほどでもないなあ。出すにしてもどちらかで充分だろうし、仮にパンチを生かして一試合は勝てたとしても、準決勝以降にローで倒されるのは明白だ。一試合でも不十分なのに、トーナメントを闘うスキルに関しては問題外だろう。
その点、壮絶なDOAトーナメントを勝ち上がってきたTATSUJIの実力は、ほぼ折り紙付きだろう(見てないが)。我龍、濱崎など、MAXのオープニングファイト組が根こそぎ刈り取られたトーナメントは、「予選の予選」としては厳しすぎるぐらいのものだったのではないか。
KID参戦の噂もあるが、高谷にも個人的には3月に控えているHEROSに専念してほしい。キックルールではやはりトップレベルとは差があるというのが、本当のところだろう。持ち前のタフネスで好試合を繰り広げるのは間違いないであろうだけに、見たい気持ちもあるのだが……。
コヒさん不在の今、やはり優勝候補は佐藤だろう。世界の強豪を倒してきた実力は、他の選手より一歩も二歩も上だろう。ただ、判定基準の違うK−1では、ディンダー戦並に圧倒的な試合をしないと初戦を落とす可能性もあるかもしれない。初戦をクリアすれば、ダメージの蓄積した準決勝以降はたやすく勝ち上がるだろうが……。
これらの選手を、常連二人がいかにして迎え撃つかも楽しみである。
残りの枠は誰になるか? 山本優弥の名前がまだ出ていないし、KIDやレミギウスという話もある。なんだかんだ言って武田もあるのではないか。KIDはせっかくHEROS王者になったんだから、ゲスト的な扱いで、去年流れた武田戦でも組んだらいいんじゃなかろうか。

あれやこれやと楽しみは尽きない。カード発表が待たれる。

2005/10/13

2005/10/12 K-1MAX 世界王者対抗戦 試合感想

ビッグネーム不在の大査定大会、生き残り、再浮上を賭けた闘いの結末は、悲喜こもごも……。さっそく地上波放送の感想である。あ、総合は割愛します。



K-1ルール 3分3R(延長1R)
HAYATΦ(日本/FUTURE_TRIBE)
ブラック・マンバ(インド/フリー)

開始早々、マンバの伸びるパンチがHAYATΦを捉え、ダウンを奪う。その後も長い腕を器用に折り曲げて、フックからアッパー、さらに膝につなげる連携。思った通り、これはちょっとしたテクニシャンである。対するHAYATΦはパンチもローも単発で、ペースを握られてしまう。
リーチが長い割にはあまり距離を取って来ないマンバ、若干インサイドのディフェンスは甘い感じがしたのだが、手数を止めないのでHAYATΦも攻められない。だが、第二ラウンド、ショートから強引に打ち合ったHAYATΦはバックブローを連発。二発目がまともに顎にヒットし、マンバは崩れ落ちた。すかさずラッシュをかけ、試合を決めたHAYATΦ。MAX初勝利をKOで決めた。マンバはバックブローを見たことがなかったんじゃないか……と思ったが、一ラウンド、圧力に押されHAYATΦが背中を向けたシーンが伏線になったような気がする。当たったバックブローは、半ば横を向いた姿勢から放ったものだった。マンバはブレイクを予期し、一瞬気を抜いたのではないか。
狙ってやったのではないだろうが、HAYATΦはお見事だった。


K-1ルール 3分3R(延長1R)
安廣一哉(日本/正道会館)
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングス・リトアニア)

さて、向き合ってみるとやっぱり一回り小さいレミーガ。だが、開始早々、HEROSの時と変わらぬ猛ラッシュ。彼の打撃力はオープンフィンガーならではのものだとたかをくくっていたのだが、入場前のシーンを見て、ちょっと違う印象を受けた。なぜかグローブが小さく見える……いや、間違いなく同じものなんだけど。
予感は現実のものとなり、打ち合いにくる安廣の顔面を強烈な左が打ち抜いた。一ラウンドから二度のダウン。時間はあったのに決めにいかないところに、ややレミーガの詰めの甘さを感じたが、その後も展開は変わらず。正直、みくびっていたというしかない。圧力も懐に入る速さも桁違い、各ラウンドに二度のダウンを奪われた安廣の顔面は大きく腫れ上がり、痛々しい限り。これが安廣、という回転蹴りも出すが、ああ休んだな、という印象しかない。
作られたヒーロー安廣を、闘神が圧倒。正直、レミーガは役不足かと思っていたが、いさぎよく謝ってしまおう。判定にはなったものの、30対21という冗談のようなポイント。もう少し体重があれば、KOで完全に決まっていたに違いない。この展開をルスランが武蔵戦で再現してくれるのを期待しよう。


K-1ルール 3分3R(延長1R)
鈴木 悟(日本/フリー)
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)

噂のイケメンボクサーが鉄の拳と激突。やはり当たっているように見えても打点を外しているディフェンスは見事なもので、ザンビディスのアイアンフックも効力を発揮できない。だが、膝の上をきっちりと蹴るシャープなローキックが、完璧に鈴木の脚を捉える。結局のところ、見合ってカウンター狙いでは、徐々にこいつのダメージを蓄積されるしかない。最後は脚にダメージを効かされ、完敗となった。
やはりボクサーは、もっと距離を詰めて打ち合いを狙う方がまだ分があるだろう。カラコダほどのロー対策が出来ていなかったのが、鈴木の敗因だが、これを消化できるのか。また同じローでも同じ日本人選手のローにはどの程度耐えられるか?


K-1ルール 3分3R(延長1R)
大東 旭(日本/チーム・クラウド)
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム)

シューズを履いて登場した大東。対するクラウスはヒゲ。先の鈴木とはうってかわって、いきなりインファイトを仕掛ける大東。だがクラウスはがっちりガードを固める。大東はラッシュの終わりが大振りになり、クラウスの反撃を許す。クラウスは接近戦でのショートのパンチのコンビネーションに、ローと膝も交え、キックボクサーらしい多彩な攻めで応戦。大東はめげずにパンチをふるうが、やはり徐々にローを効かされる。
まったくふんばりの効かなくなった大東は、あとはクラウスのワンマンショーの標的に。クラウスは縦のあびせ蹴り(あれはナラントンガラグの技!)まで見せ、余裕の試合運び。最後は無理をせずローキックで締めた。
とにかくどちらのボクサーも、蹴りへの対応がボロボロ。ある程度は練習したのだろうが、付け焼き刃でしかなかったということか。


K-1ルール 3分3R(延長1R)
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト)

今回、もっとも注目していた一戦。ガオグライがリズムに乗るか、そのリズムを佐藤が寸断するか。おなじみのペースでローをこつこつと撃ち続ける佐藤だが、ガオグライも強烈な前蹴りで距離を取り、佐藤にローを蹴らせまいとする。一発を狙わない佐藤にはマトリックスディフェンスを出す場面はなく、ガオグライもミドルやハイで対抗する。だが、顔面に当てても威力を殺すディフェンスは、ガオグライの攻撃力をもってしても破れない。
互角の内容で迎えた第三ラウンド、気合い満点で前進する佐藤に、ガオグライはロープに詰められる。手数では互角近く打ち返し、なんとか距離を制しようとしたガオグライだが、ムエタイのリズムの間隙を突くように間断なく繰り出されるネオ・ムエタイの猛攻、ついに左フック、左ヒザがクリーンヒットする。決定打にはならなかったものの、ローのダメージもあり、ガオグライは苦しい表情。僅差の判定だが、佐藤が制した。
ヘビー級を切り裂いた秘技の数々を当てさせてもらえず、ガオグライは惜敗。佐藤は決定的なダメージを与えるシーンはなかったものの、ガオグライ級のディフェンス技術がない相手ならば、もっとコンビネーションが出ていただろう。ともあれ、これで次戦につながった。


K-1ルール 3分3R(延長1R)
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ)
武田幸三(日本/新日本キック・治政館ジム)

減量に失敗、練習不足と、不調が伝えられるアンディ・サワー。対する武田はウェイン戦の壮絶KO負けもどこへやら、絶好調だそうである。さて、サワーの煽りVと言えば、脳梗塞で倒れたお父さんだが、今回は新しい映像が。おとん、リハビリも順調らしくご機嫌な顔で、身障者用スクーターで走り回っているではないか! こう言っちゃなんだが「生きてたのか」とも思ったし、かつて倒れたという話を聞いたのがクラウスに叩きのめされた一昨年の世界大会、そして今は王者になってベルトを父に手渡している。なんというか、歴史を感じてぐっときたね。
しかし出だし絶不調のサワー、いいようにローを浴び続ける。喰らい過ぎて脚が流れ、パンチもバランスが崩れる。一ラウンド終盤に一発当てたのは効いただろうが、まずは武田が圧倒的に優位に立った。武田は絶好調というのは本当らしい。このままローを当て続ければ、すでに効いてしまっているサワーが倒れるシーンもあるのではないか……と思われた第二ラウンド。サワーは前進しパンチでラッシュをかける。速い速い、凄まじい回転速度、武田はガードを固めて耐え、カウンターを返そうとしたその時、ショートフックが顎を打ち抜いてしまう。
……崩れ落ちる武田。え?と思った直後にカウントはわずか3で止められ、KO負けが宣告される。また出た! 武田幸三の最大の弱点、ガラスの顎! 思えば、参戦以来、武田の顎は幾度砕かれたことか。ラドウィックのフック、緒方のアッパー、コヒさんの膝、ブアカーオのストレート、ウェインの右フック、そして今日はサワーのショートフック。またかよ〜!と言うしかない。

公式の結果を見ていたら、濱崎、山本、我龍、シャファー、ウェインがそれぞれ勝利をおさめたそうである。やはり今大会は、勝者がダイレクトに株を上げたイメージ。山本、我龍、佐藤は来年の日本代表戦に大きく前進したし、新田は逆に後退。ボクサー二人はどちらかが残れたらいい方だろう。安廣も貯金を使い果たした。武田は試合し続けること自体が危険(汗)。
ところで、今日は魔裟斗が会場に来てなかったのかな? 大みそかのサワー戦はこれでほぼ確定だろう。来年のMAX戦線も、今から楽しみである。

2005/10/13 00:31
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2005/09/29

2005/10/12 K-1MAX 世界王者対抗戦 カード決定。

……えっ……!?
いやあ、カード発表を見て声が出たのは久しぶりですね。
なんかですね、一時、よくいたなあと思いません? ブレイクした時期が近かったせいですかねえ。ブアカーオとガオグライの名前を間違える人。
はははは、スポナビもバウレビも同じ間違いしてるよ……って、ほんとにガオグライかよ!



本来ミドル級の体重で闘ってきたガオグライだが、ついにこの階級に戻してきたわけだ。正直、先のGP開幕戦で限界が見えたと思っていただけに、この転向は歓迎したい。しかも、当初はブアカーオ戦をオファーしながらも「今はまだやりたくない」と回避された、というおまけつき。怖れているというよりは、ミドルでの未知数の部分を警戒しているというべきなのだろう。

しかし、発表見て驚いたのは、ミドル転向という「いい知らせ」を受けての部分もあるが、先の開幕戦での78キロというウエイト面や、短い試合間隔が不安なのも、多分にあるのだなあ。いくらきついとはいえ、対戦相手のためにきっちり70ジャストまで落としてきてほしいが……。

その対戦相手は佐藤嘉洋! ムエタイ対ネオムエタイ、激突! うーん、読めないなあ。ガオグライのヘビーでの闘いが、果たしてミドル級においてのテクニックに、どれだけ影響を及ぼすのかわからないというか……。ぶっちゃけ、今までこんなめちゃくちゃな体格差の相手と立ち技ルールでやってきた人間なんて、ほとんど存在しないわけで……。マトリックスディフェンスが、コツコツ当ててくる佐藤の攻撃にどれだけ有効なのか、疑問。
まあなんか、いろいろな意味で衝撃的なカードではありますね。

ブアカーオとコヒさんは欠場だそうで、それでもクラウス、ザンビ、JWP、サワーが顔を揃え、軒並み日本人と対決。これはK0連発だろ(笑。ひでえ)。が、万が一どこか一角でも崩れたら、来年は面白いことになりますね。
オープニングファイトも、日本予選の選考も兼ねてる感じで、なかなかいいんじゃないですか。
ま、上を望みすぎてもきりがないんで、私的にはカードに関してはこれで満足です。

……ん? 総合ルール? やるにしても噛ませ犬の雑魚と当てるなよ! ここはBJとグレイシーの試合をスッパリとカットしたフジテレビを見習って、バサッと切ってほしいねえ……無理か。見た目だけは派手な一本勝ちになるに決まってるもんなあ(怒)。


<K−1ルール/3分3R延長1R>
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト)

<K−1ルール/3分3R延長1R>
ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア/ブンチュージム)
輝浪(日本/フリー)

<オープニングファイト K−1ルール/3分3R延長1R>
我龍真吾(日本/ファイティングマスター)
サミール・ベルバーチ(フランス/Le Banner X tream Team))

<オープニングファイト K−1ルール/3分3R延長1R>
山本優弥(BOOCH BEAT)
ASH−RA(日本/チーム エックスフォース)

<オープニングファイト K−1ルール/3分3R延長1R>
濱崎一輝(日本/シルバーアックス)
白虎(日本/Ranger 品川ジム)

<総合格闘技ルール 5分3R>
秋山成勲(日本/フリー)
マイケル・ラーマ(米国/アイロンホースボクシングクラブ)

<総合格闘技ルール 5分3R>
所英男(日本/フリー)
ガブリエル・リムエイ(米国/フリー)

<既出カード>

<K−1ルール/3分3R延長1R>
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング)
武田幸三(日本/治政館)

<K−1ルール/3分3R延長1R>
安廣一哉(日本/正道会館)
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア・リングスリトアニア)

<K−1ルール/3分3R延長1R>
鈴木悟(日本/フリー)
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)

<K−1ルール/3分3R延長1R>
大東旭(日本/チーム・クラウド)
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム)

<K−1ルール/3分3R延長1R>
HAYATO(日本/FUTURE_TRIBE)
ブラック マンバ(インド/フリー)
2005/09/29 20:04
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2005/09/14

2005/10/12 Kー1MAX世界王者対抗戦 一部カード決定!

武田参戦やボクシング日本王者登場など、事前情報もかますびしかったこの大会。一部のカードが発表された。

アンディ・サワー vs. 武田幸三
安廣一哉 vs. レミギウス・モリカビュチス
鈴木 悟 vs. マイク・ザンビディス
大東 旭 vs. アルバート・クラウス
HAYATΦ vs.ブラック・マンバ



メインとなりそうな武田VSサワーも含め、それほど興味を引くカードはない。魔裟斗、KID不在の大会で代わりに武田を押すというのはわかるが、正直サワーの相手は厳しいだろう。ショートからの連打で滅多撃ちにされ、アッパーでフィニッシュ。これで決まりだ。いい加減、武田の「右」に幻想を持つのも厳しい。Kー1参戦以来、一度でも当たったろうか? サワーも若さ故にミスを犯す可能性もないわけではないだろうが、先のトーナメントで見せた小比類巻戦での苦手なスタイルでの粘りは、底力を感じさせた。得意パターンの決まりきった武田では、もはや通用しないだろう。

ボクシング王者二人も、正直どうか。クラウス、ザンビディスとも今年はローに開眼し、強烈な威力を見せつけている。曲がりなりにも世界王者であるカラコダでさえ、クラウスは崩せなかった。キックボクシングでザンビディスの豪腕を完封するのも、魔裟斗以外にそうそうやれることか?

レミーガは体重が心配。HEROSで敗れたからMAXというのも、いただけない。せっかく体重の合うダリウスが継続参戦しているのだから、分業していけばいいではないか。

ま、ここまではいまいちだが、他の予定選手として、小比類巻貴之、ブアカーオ・ポー・プラムック、佐藤嘉洋、ジョン・ウェイン・パー、新田明臣の名前が上がっている。こっちの方が楽しみだなあ。佐藤対JWPはすでに海外のサイトで噂として上がっているし、コヒ対JWP、佐藤対ブアカーオでも面白そうだ。佐藤対小比類巻が一番見たいが、これは来年の日本代表決定トーナメントまで温存されそう。

あと、宇野や高谷の総合ルールも組まれる予定らしいが、これはいらないなあ。HEROSの韓国大会でやればいいのに。

2005/09/14 20:36
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2005/09/06

K—1MAX 各団体別予選開催へ

……とまったく同じタイトルの見出しの記事が出たりしたのだが、これは楽しみである。日本人選手の参戦は勢いをとどめることを知らず、先日もボクシングの元日本王者の出場が決まったばかり。乱立するキック系団体と合わせて、可能性のある選手がめじろ押しである。
今年の日本代表決定トーナメントは、正直外部の選手の招致に失敗したのか? と思わせるようなマンネリのメンバーで、結局は小比類巻に疑惑の連覇を許すという結果になってしまった。来年のトーナメントは、ぜひとも新たな顔触れで日本最強を決めてほしいものだ。

しかし、いきなりぶち上げても、各団体がKー1様のために8人制のトーナメントに興行を割いてくれるか? という疑問もある。最初は二人ぐらいにしぼってのワンマッチが妥当ではないか。
全日本キックでTOMO対山本優弥。IKUSAで小次郎対HAYATO。SBで宍戸対イム・チビン(笑)。これぐらいやるだけでも、何人かは淘汰される。後々はRISEなども絡んでいけば、さぞ面白くなるだろうなあ……。


2005/09/06 00:04


2005/07/27

雑誌読んでますか? 格闘技通信増刊 2005/7/20K-1MAX決勝特集号

よそのブログの企画のパクリもいいところだが、珍しく買ったので。
ものすごく素人的な感想で始まって恐縮だが、写真がみんなカッコイイ。リングサイドで撮ってて、ロープとかが邪魔にならないんだろうか。カッコイイだけじゃなくて、ザンビディスの腿の腫れまで写っている。これはある意味テレビを超えている。ボクシング映画などで、よくリングの中でカメラを回して撮った映像がある。選手の表情やヒットの瞬間まで撮れるわけだから、すごい臨場感がある。実際の格闘技の放送では不可能なことだ。だが、これら写真はその臨場感を再現している。そして、映画は実際に殴るわけじゃない作り物の世界だが、これはまぎれもなく本物だ。パンチがめりこむ瞬間まで捉えている。そういう意味では映画をも超えている。
写真という媒体の魅力が、格闘技を通して伝わった。素晴らしい、の一言だ。

選手の個々にそれぞれ担当記者がついているらしく、各記者の記事は皆思い入れがたっぷりである。私は、こういうのは嫌いではない。俯瞰的に事実ばかりを書かれても面白くない。選手に密着して来た記者が、それぞれの選手の立場で状況を描き、それを読者である我々が俯瞰して読む事で、結果として大会の全体像が浮かび上がる。それでいいではないか。

煽情的な見出しも、記者の思い入れが伺えて面白い。無論、センスを問われるわけだが……。
安廣の記事で、写真の横にこういう文章がある。写真は金的を受けてせつなそうな顔の安廣。

「三度目の金的攻撃を受けると限度を超えた痛みのため、悟りを開いたかのような表情になった安廣。煩悩をすべて忘却した…」

いい加減なことを書くな! と本人や真面目なファンなら怒りだすところだろうが、こういう無責任かつ大袈裟な物言いが、いかにもマスコミという感じで腹を抱えて笑ってしまった。

おまけ記事は、選手のプロフィールやインタビュー。こういう部分は試合前から作ってあるわけだが、負けた選手の分を読むと何とも言えない悲哀がこみあげる(特にコヒ)。
ムエタイの紹介や、各選手の必殺技分析も分かりやすく、面白い。

映像ソフトと共に永久保存できるクオリティと、生の熱気。特集号にかかる期待は大きいが、今後も頑張って作ってもらいたい。


2005/07/27 00:57
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2005/07/25

今後のMAX戦線は?

劇的な幕切れでも歴史に残るような展開でもなかったが、今年のMAX決勝も充分凄絶で、見応えのある内容だった。訃報により帰国した優勝者アンディ・サワーと、負傷棄権した魔裟斗が談話を出していないため、どこか決着がついていないような、宙ぶらりんな感覚があるが、そのうち雑誌などでコメントも出るだろう。
MAXは魔裟斗のイベントだ。魔裟斗が決意を表明すれば、舞台はそのように整えられる。標的は新王者の首。ファンならばサワー戦を期待するだろうし、魔裟斗もそれはわかっているだろう。
来年のScup参戦も予定されているサワーは、今後さらに過酷な戦いを課されるだろう。決勝で敗れたブアカーオは、準決勝でクラウスを圧倒した気迫を、今度はサワーにぶつけてくるだろう。かつてサワーを圧倒したクラウスもまた、自信を持って挑戦してくるだろうし、ザンビディスなどにもワンマッチのチャンスが与えられるかもしれない。

十月の世界王者対抗戦は、日本VS世界の構図で行われるそうだ。とすると、サワーの相手は誰になるだろう? 魔裟斗は負傷。小比類巻、安廣は撫で斬りにされたばかり。佐藤もカラコダに敗れ、KIDと元気はHERO'S。武田もウェインに顎を割られると予想。その他はいかにも格下で、相手になる選手が見当たらない。
ここは構図にこだわらず、クラウスとのリベンジマッチに期待だ。
しかしこんなことを言ってると、ブアカーオの相手もいない。小比類巻もベスト8級とはほとんど当たってしまっている。期待の佐藤が早々と適応度の低さを露呈してしまった今、日本VS世界を演出できる人材が日本にいないのは問題だ。

それよりも、来年の日本代表決定トーナメントの方が面白そうである。来年はぜひ興行数を増やし、多くの選手にチャンスを与えて欲しい。

SB、IKUSA、全日本、新日本など、多くの団体と交流しているのもこのためのはずだ。各団体に選手を派遣して興行を支援し、見返りに王者級の選手を出させ自興行を盛り上げる。こう書くとトップ級の選手を出しているわけではないKー1ばかりに有利な関係に見えるが、そこは金銭的にバランスを取る事も可能だろうし、実際そうしているだろう。さらに地上波放送で全国的な人気を獲得すれば、小さな団体にとってメリットは計りしれない。武田やガオグライを出した新日本キックはKー1との関係を深くし、イベントの規模を拡大している。サワーの優勝でSBも盛り上がりを見せるだろう。逆に、佐藤のフリー宣言、TOMOへのタイトル奪取を許した全日本や、同じく小次郎にタイトルを取られたIKUSAなどは、単発の興行は成功しても今後が心配だ。
各団体の選手やファンには、キャラクターやテレビ放送への偏重に走るKー1との関係を嫌う声も当然あるだろう。だが、団体や企業は利潤を追求して当然だ。Kー1の知名度を利用し、ビジネスチャンスとして活かすだけのことである。競技としてのアイデンティティは、ルールと試合内容によって守れば良いのだ。もっとも看板選手が自ルールでKー1選手に敗れては、そのアイデンティティも崩壊しかねないが……。逆に、ルールの違うMAXで結果を出せば、評価も大きく変わる。

現時点で日本人の有力選手はすでに8人を軽々と超えているのは明白だ。個人的には、二連覇している小比類巻も、魔裟斗同様開幕戦に直行でもいいように思う。代わりに、日本予選優勝者と開幕戦でやってどちらかが消えればいい。16人制でトーナメントをやるか、8人トーナメントを二つやるかの方が面白いが、今年と同じシステムならば、新しい選手にチャンスを与えた方がいいと思う。

来年以降、どう動くか……。そろそろ興行数を増やして欲しいものだ。


2005/07/25 16:35
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2005/07/21

2005/7/20Kー1WORLDMAX決勝大会 試合結果

すべてにおいて最高レベルの技術戦が繰り広げられた決勝大会。勝負を決めたのは「運」と「相性」であったろうか。複雑怪奇に絡み合う選手の個性は、混沌の時代へとMAXを押し流していくのか。



トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
安廣一哉(日本/正道会館)
ダリウス・スクリアウディス(リトアニア/リングス・リトアニア)

1ラウンドに金的二回、2ラウンドにバッティングで試合がストップ。その場の判定で安廣勝利……しょうもな〜。ダリウスはまたも不運。突貫ファイトのダリウスと、トリッキーな安廣の動きが噛み合なかった結果か? まあ見てないからわかりませんが。

スーパーファイト 3分3R(延長1R)
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト)
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム)

3ラウンド打ち合った末、パンチの攻勢点でカラコダ勝利、だそうだ。佐藤陣営からすれば、怖れていた結果ではないか。効果的な膝やローが入り切らなければ相手の動きは止まらず、効いた素振りがなければパンチが判定でやや有利になる。そして、3ラウンドでは体力のある選手相手に効かせ切るのは難しい。それでもディンダー戦が完璧な内容だっただけに、同じ戦法で押し切るかと思ったが、それではやはり今後通用しないのが証明されてしまったか。
まあこれも見ていないからわからないが、来年の日本トーナメントからの出直しがこれで決定だろう。

トーナメント二回戦Aブロック(1) 3分3R(延長1R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/03年世界大会優勝)
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)

じっくりと距離を取ってくる魔裟斗。対するザンビディスも、リズムを合わせるかのようにローを飛ばす。ほぼイーブンの内容かと思われた一ラウンド。魔裟斗は積極的に距離を取ってる感じで、下がり方がKIDなんかと違って確信犯。2ラウンドも展開は変わらなかったが、魔裟斗の蹴りが徐々に切れを増す。有効打なしで迎えた第三ラウンド、試合をコントロールしつつあった魔裟斗が、右ストレートをカウンターで叩き込みダウンを奪取! その後もパンチをまとめ、ザンビディスの顔からニヤニヤ笑いを完全に消し去る。あせりか大振りになったパンチを完全に見切り、判定で完勝。
いや、強い。僅差で勝つと予想していたが、ポイント以上の実力差があった。が、明らかに判定を待つ魔裟斗の脚が動いていない。後に発表されたのは腓骨骨折。完璧な内容での勝利ながら、魔裟斗は無念の負傷欠場となった。

トーナメント二回戦Aブロック(2) 3分3R(延長1R)
小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン)
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ)

じっくりと距離を取ってくる小比類巻。対するサワーはそのリズムを嫌いパンチを飛ばす。……って同じような文章を書いてはいけませんな。しかし、序盤は第一試合と似た展開だったように思う。コヒの前蹴り、クリンチ、膝の流れは、サワーのリズムを断つための確信犯的内容。ブレイク後の膝でサワーに大ダメージを与え、確実に優勢に試合を運ぶかに見えた……。が、サワーも2ラウンド開始早々、SB得意の投げでお返し! 一瞬、目が泳ぐコヒ。そこからサワーの猛攻撃が始まる。ロープ際に追い詰め、ついに単発だったパンチが無数に分裂した! 3ラウンドもコンビネーションが冴え始め、徐々に圧倒。心が折れたか時折後ろを向き、顔面にパンチを浴び続けるコヒ! 準決勝で魔裟斗がやるかと思った展開だったが、先にサワーがやってのけた。わざと荒っぽいパンチも出し、取りあえず顔面に当ててペースをつかむことを優先させたか? 勝負強さでサワーが勝った感じだ。

トーナメント二回戦Bブロック(1) 3分3R(延長1R)
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム/02年世界大会優勝)
ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア/ブンチュウジム)

ムエタイのミドルと前蹴りを繰り出すウェインに、クラウスのパンチの連打がいきなりヒット! 瞬時の太刀合わせだけで、ボクシング技術の絶対的有利を見せつける。ウェインはキックとパンチのコンビネーションに切り替え、2ラウンドに逆襲。3ラウンド序盤も、コンビネーションでペースをつかんだ……かに見えたのだが、わずか数十秒の間に失速。クラウスの反撃の連打を許してしまう。昨年のブアカーオ戦の延長ラウンドといい、肝心なところで出てしまった詰めの甘さは、フィジカルの衰えの現れなのか?

トーナメント二回戦Bブロック(2) 3分3R(延長1R)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ボー・プラムックジム/04年世界大会優勝)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/モンゴル・プロファイティング協会)

パワフルかつトリッキーなモンゴル最強戦士が王者に挑む。が、放送はダイジェストだった。しかしダイジェストでもブアカーオの強さは圧倒的。膝でボディを効かせ、体を入れ替えてのパンチでナラントンをよろめかせる。なんかパンチが思い切り叩き付けている感じで、不格好なんだが破壊力が跳ね上がっている感じ。判定はよくわからなかったが、ダイジェストで見た限りは圧勝だった。

準決勝第一試合
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ)
安廣一哉(日本/正道会館)

おいおい、ちょっと待てよ。魔裟斗棄権はいいとして、安廣は戦闘不能になったから2ラウンドで判定やったんじゃないの? なんで次の試合に出て来れるの? 案の定、あっさりカットした傷が開きサワー勝利。なんかね……準決勝に日本人出したかっただけじゃないの? 安廣の株が、私の中ではますます下がった感じ。別に彼自体がそんな悪いわけじゃないんですけどね。
サワーは体力温存、無傷で突破。これは大きいですよ。

準決勝第二試合
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム/02年世界大会優勝)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ボー・プラムックジム/04年世界大会優勝)

とにかくブアカーオの爛々とした眼の輝きが凄い。同じ3ラウンドを戦った後と言えども、勢いにはかなり差があるように見える。それでも1ラウンドはクラウスもパンチで競り合うが、すでにウェインの蹴りをかなり受けていた腕が、徐々に悲鳴をあげ始める。機を逃さず、準々決勝から見せていたパンチも交え猛攻をかける。ブアカーオはあらゆる攻撃が冴え、クラウスを圧倒。いや、強い。判定も当然取って、リベンジ成功。

決勝
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ボー・プラムックジム/04年世界大会優勝)

ついに来ました決勝戦。トータルのスタミナではブアカーオが勝るが、準決勝を無傷で上がったサワーも息を吹き返している。第一ラウンドは、互いの攻撃が掠め合う互角の攻防。さて、第二ラウンドは……?

「キング・クリムゾン! 我以外の全ての時間は消し飛ぶーっ!」

さあ、ついに再延長ラウンド、ここまで両者決定的な差はなく……?……?……あれ? なにかおかしいぞ……変な雰囲気だ……。

「結果だけだ! この世には結果だけが残るのだ!」

今だからバカな事を書いているが、さすがに脱力した。決勝戦をカットかよ! 延長はお互い疲れ切っており、サワーがパンチで距離を詰め、ブアカーオがミドルと膝で迎撃する展開。
結果、スプリットデシジョンでサワーが制し、第四代王者に輝いた。判定は、やはりわずかに顔面への攻撃がポイントになったか。ブアカーオは決定打を許していないだけにもったいない。
ザンビ、コヒは弱点を露呈し敗北、ナラントンはレベルに差があったか。ウェインはオールラウンダーとしての特性が仇になった。魔裟斗は怪我に泣いたが、負けた選手の中にあっては面目を保ったか。クラウスは一回戦で消耗しすぎ、ブアカーオは手数重視のコンビネーションにわずかな差で飲み込まれた。
頂点に立ったのはサワーだが、正直どの選手とワンマッチで戦っても確実に勝てるとは言い切れまい。それほど複雑で、混沌としたトーナメントだった。
魔裟斗の重傷、日本人選手の壊滅。運営サイドにこれから巻き起こる戦国時代を乗り切る手腕があるか、乞うご期待というところだ。
今回は判定やレフェリングに大きな問題は見当たらなかったが(強いて言えばコヒのクリンチには注意を与えるべきでは)、テレビ放送がひどすぎ。全戦フルラウンドの判定というのもあるが、決勝がカットというのはあり得ないだろう。失望した。オレもそろそろケーブル入る時期に来ているのだろうか……?
2005/07/21 00:27
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2005/05/23

2005/7/20K-1WORLDMAX決勝大会カード発表

ついに発表された決勝トーナメントの組み合わせ。
海外サイトにネタで出てた組み合わせと一緒だが(笑)、これで充分面白いと思う。

(Aブロック1) 魔裟斗 vs. マイク・ザンビディス
(Aブロック2) 小比類巻貴之 vs. アンディ・サワー
(Bブロック1) アルバート・クラウス vs. ジョン・ウェイン・パー
(Bブロック2) ブアカーオ・ポー・プラムック vs. ジャダンバ・ナラントンガラグ
(リザーブファイト) 安廣一哉 vs. ダリウス・スクリアウディス
(スーパーファイト) 佐藤嘉洋 vs. ヴァージル・カラコダ

初戦から波乱の起こりそうな組み合わせ。膝が制限されたルールで、魔裟斗はザンビディスの猛攻を止められるか? 二年前の闘いも本当に僅差の勝利だっただけに、パンチにさらに磨きをかけたザンビディスが魔裟斗を押し切ってしまう可能性も拭い切れないだろう。

小比類巻は比較的相性のいい相手と当たったか。サワーは当然コンビネーションで押し込んで来るだろうから、コヒとしてはそれを凌いでカウンターを狙う展開になるだろう。だが全開となったサワーのコンビネーションをそのままにしておくと、ポイントでは圧倒的な差を付けられかねない。小比類巻は自分のペースに持ち込まないと厳しい。

クラウスはもっとも手強い相手と当たった。ここは自分のボクシングテクニックを信じ、徹底的にパンチ勝負に賭けるしかないだろう。下手に蹴りでも競り合うと苦しくなる。どのみち次戦のブアカーオ戦を睨むなら、得意の展開で波に乗るしかない。オールラウンダーのウェインを、長所で圧倒できるか?

ブアカーオだけが、一回戦突破は磐石か。 ナラントンレベルの打撃ではブアカーオが一発をもらう可能性は限り無く低い。圧力に苦しむということもなく、自在に翻弄してみせるだろう。だが、明確な判定で勝利を取るためにはダメージを与える攻めも必要だ。ナラントンがそのタフネスを見せれば、「手こずった」イメージで判定が割れる可能性もあるか? 勝ちは揺るがないだろうが、思わぬ消耗は避けたいだろう。

準決勝以降は、まったく予想がつかない。魔裟斗と小比類巻の決着戦もあり得る。もちろん見たいが、ザンビVSサワーになるかもしれない。Bブロックの鍵を握るのはウェイン。二大王者を倒して決勝に上がる可能性もある。だが、ブアカーオが消耗なく勝ち進んでしまうかもしれない。

リザーブファイトは安廣とダリウス。勝ち星のない安廣は、ここはダリウスの左脚を徹底的にローで狙うぐらいのことはしていいのではないか。予戦から一勝もしていない選手がこの舞台に出て来るのには疑問。せめてここらで勝ちに徹した内容も見せるべき。
ダリウスは『HERO’S』に出るかと思っていたが、こちらに登場。アグレッシブファイトを見せるか?

佐藤はスーパーファイトでの登場となった。カラコダはクラウス戦を見る限り、ずば抜けたボクシングテクニックを持っている。佐藤は真価を問われる一戦になる。これをローと膝で完封するようなら、秋にはベスト8との対戦も見えてくる。さすがにこれはテレビ放送はないかな……。

とにかく待ち切れない。生で観る人がうらやましい限りだ。


2005/05/23 19:39
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2005/05/05

2005/5/4Kー1WORLDMAX開幕戦 試合結果

四強磐石! そして復讐に燃える男達も次々と決勝への切符を手に!
有明は最高峰の技術の激突となった。
結果的に、昨年とほとんど同じメンバーが揃ったわけだが、新鋭にはそのベスト8の壁を越える事は叶わなかったということ。
決勝大会は、間違いなく世界一を決める闘いになるだろう。

以下はテレビで見た感想。

<第1試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
安廣一哉(日本)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

初勝利を目指すナラントンガラグ、圧力をかけて大振りのパンチを振り回す! 安廣選手もこれをかわしてはカウンターとローキックを入れ、昨年より格段に成長した姿を見せる。が、かなりもらってるはずなのに、ナラントンは全く手を緩めない。どちらもダメージは相応にあったはずだが、攻勢点で勝ったナラントンが判定勝ち。安廣は予選では押し込んで負け、開幕戦では引いて負け、散々。
あとの面子と比べると、一歩見劣りする感は否めないが、ナラントンのパワーとタフさには誰もが手こずるだろう。

<第2試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
小比類巻貴之(日本)
ダリウス・スクリアウディス(リトアニア)

ダリウスはいい動きをしていたのだが、2ラウンドにローキックを自爆してKO負け! そして、倒れ込んだところにローキックを叩き込むコヒ……。う〜む、コヒさんがまたやってしまったよ。そして、相手の足をブロックで壊したと観客にアピール。最後のローは腿に当たっていて、解説の谷川も畑山もVTR見て黙ってしまっていたが、まあそこまでにダメージを蓄積させていたと言いたかったのだろう。が、ろくに手を出さずに掴んだ勝利は、ラッキーそのもの。
決勝大会はこのしょっぱさを払拭出来る闘いを見せられるだろうか?

<第3試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア)
シェイン・チャップマン(ニュージーランド)

これはテレビではダイジェスト。しかし圧倒圧倒、JWPがチャップマンに何もさせず、幾度もダウンを奪って最後はボディブローで悶絶KO! つ、つええ〜。
二丁拳銃が、ここへ来てついに火を噴いた。昨年もラドウィックを圧倒して決勝に進んだが、間違いなくそれ以上の内容、仕上がり。優勝候補だろう。ブアカーオへのリベンジもあるだろうが、ここは他の選手との激突を見たい。

<第4試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
アンディ・サワー(オランダ)
マルフィオ“ザ・ウォーリヤー・タイガー”カノレッティ(ブラジル)

これまたダイジェスト……が、アンディ・サワーもまた凄まじい闘志で、二年前は見せられなかった高速のコンビネーションを叩き付ける。さすがのタフガイ・カノレッティ、打ち返すものの勢いは止められない。
結果、判定でサワー圧勝。速い速い、シュートボクシング王者の強さを、まずは見せつけた。次はクラウスへのリベンジか?


<第5試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R延長1R>
佐藤嘉洋(日本)
ウィリアム・ディンダー(オランダ)

正直、テレビで放送するとは全く思っていなかった(汗)。が、番組開始直後、「最後の大物」がいきなりブラウン管に! 心の準備が出来ていなくてあせった。
ネットでダイジェストの動画は見ていたが、実際に鮮明な画像で試合を見るのは初めて。長身に、ひょろりとした長い手足。筋肉の固まりのような他の選手とは明らかに違い、線の細い印象。全然強そうじゃない(笑)。同じ長身でも、コヒやTOMOよりさらに細い。
さて試合が始まると……正直、カルチャーショックに近いものを覚えた。こ、これが「佐藤嘉洋」かっ! 直立に近い姿勢から、パンチ、膝、ミドル、ロー、全ての攻撃がノーモーションで放たれ、相手に攻撃を許さない。ラッシュ、休む、ラッシュ、休むとはまったく違うリズムで間断なく攻撃を繰り出し、相手が踏み込もうとした瞬間、ある時はぽっと抑え、ある時は強烈なカウンターを入れ、ディンダーはパンチの後は距離を詰めるのがやっと。
ロープ際に追い込んで、決め手に欠くかと思いきや、ロー、組んで膝、テンカオ、またロー、パンチと、首相撲制限を感じさせない連打連打。コーナーに詰めると相手をそのコーナーに串刺しにするかのような前蹴りの三連発! え、えげつない……ほとんどディンダーを一人でリンチしているような、仮借のない攻撃。ディンダーも時折パンチを返すが、当たったように見えても長い手で打点をずらしているのか、一向に効いた様子はない。3ラウンドサンドバッグにされ続けたディンダー、心が折れなかっただけでも大したものだが、それも5ラウンドまであったらどうだったか。そして、首相撲からの膝連打があれば、確実に仕留めていたのは間違いなかろう。
すごかった。ホーストみたいな闘いぶり。テレビでは1ラウンドがカットだったが、元気な内の相手をどう捌いてどう止めたのか観たかった。まだリング慣れしていない感じもあるが、Kー1向きの練習をして一発の重みが増してくれば、どんな選手も踏み止まれないのではないか。
とにかく、この試合だけでも期待に違わぬものは見れた。そして、今後は、ぜひこれ以上のものを見せて欲しい。推薦枠はなさそうだが、7月のスーパーファイトには期待。そして……来年の日本代表戦も!

<第6試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R延長1R>
山本“KID”徳郁(日本)
マイク・ザンビディス(ギリシャ)

いかにも分の悪い試合だった。身長ピタリ、パンチの技術は遥かに上、体重も経験も全て上、KIDに勝つ要素はほぼなかった。だが、それでもザンビディスの強さと共に、KIDのセンスを感じさせた試合だった。タイで身に付けたミドルを飛ばし、ザンビディスから距離を取る。ショートレンジになればザンビディスの嵐の如きパンチラッシュが来るのは必至。ザンビディスも一発を警戒したか無理には踏みこまない。だが、それでも時折交錯するパンチには、ボクシングのテクニックにおいてどうしようもない精度の違いが感じられる。徐々にプレッシャーをかけられ、3ラウンドにKIDはついにパンチでの逆転を狙う。村浜を沈めたアッパーを再三繰り出すが、しかしこれが仇となった。数度同じモーションを見せたことでタイミングを盗まれ、アイアンフックがKIDの顔面を打ち抜いた。
終わってみれば予想通りザンビディスの圧勝だったが、KIDは最大限の抵抗をしてみせたと言える。HEROSでもぜひ頑張ってほしい。そして、ザンビディスの推薦枠はほぼ確定ではないか? ぜひ決勝トーナメントでも大暴れを見せて欲しい。

<第7試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
アルバート・クラウス(オランダ)
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ)

開始前のコメントから、とにかく自信満々だったカラコダ。パンチで上回るという絶対的な自負か? しかしクラウスは全く動じず、徹底的にスピードのあるローとミドルを飛ばす。顔面のガードはガチガチに固め、足の流れたパンチを受け流す。ペースは終始クラウス。距離をつかんでおいて、パンチでも正確にカウンターを入れてみせる。一時期もろさも見せていたクラウスだが、ここではそんな片鱗すら感じさせない。
判定は当然クラウス。カラコダも敗れたとはいえ最後まで手を緩めず、ルールへの適応も感じさせた。今後が楽しみだ。

<第8試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)
ワシリー・シシ(ベラルーシ)

えーい、ダイジェストだが、内容はブアカーオ完勝! らしい! ワシリーはいいところがなく、試合後のコメントでも、実力差について聞かれタイとロシアのムエタイの差、と応えてしまっていた。いいのか? そんなことで。
試合以外のことも書いて見よう。ブアカーオは昨年優勝した時は、実に純朴そうな風情の漂う少年の面影さえ残した男だったが(その分、コヒ戦で倒れたところにロー蹴られた時の「この野郎」という表情が印象的だった)、環境は人を変え、地位は人を作る。放送が始まって選手が入場して来た時、最初に入場して来たのは魔裟斗、そして次もまた魔裟斗入場……違う! これはブアカーオだっ! いったいなんなのか、雑誌にも書いてあったが、この男、来日するたびにどんどんあか抜けていっている! 単なるTシャツの着こなしからして、もう全然違う! タイのファッションリーダー、地元での映像も入ったが、家族はみんな純朴そうなのに、この男だけは燦然たる都会人だ。
やはり強いブアカーオ、前蹴りが唸りを上げれば、その先には連覇があるやもしれない。


<第9試合 トーナメント1回戦 K−1ルール 3分3R延長1R>
魔裟斗(日本)
イム・チビン(韓国)

なんと魔裟斗は左足靭帯損傷で欠場寸前! しかし徹底した箝口令が功を奏し、対戦相手にも誰にもさとらせなかった! もちろんオレも全然気付かなかった。試合内容もイムがディフェンシブだった故に磐石、圧力を掛けてパンチをヒットさせ、片足で判定勝利をもぎ取った。イムは緊張していたのか、実力を発揮できず。

おそらく推薦枠はザンビディスで決まりとして、8人のメンバーが出そろった。気になる決勝の組み合わせは一週間ぐらいで発表らしいが、希望としては、

魔裟斗 VS アンディ・サワー
小比類巻 VS ジョン・ウェイン・パー
クラウス VS ザンビディス
ブアカーオ VS ナラントンガラグ

が見たいかな。が、初対決中心なら、正直どんなマッチメイクでもいいや! それぐらい決勝が楽しみ。去年以上に。
2005/05/05 21:19
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2005/04/21

佐藤嘉洋、Kー1参戦!

まさに電撃参戦。
全日本キックを脱退し、フリーとなっていた「最後の大物」佐藤の試合が、5月4日のKー1MAX開幕戦で組まれることとなった。
相手は「アーツからの刺客」ウィリアム・デンダー。昨年、ドゥウェイン・ラドウィックに判定で敗れた選手。Kー1に参戦したビッグネームだけでもチャップマン、ガオランを沈めている佐藤選手からすれば、物足りない相手だろう。


谷川プロデューサーは、「(佐藤の)試合を見た事がない」などと発言、ファンをあぜんとさせたものだが、どうやら選手を集めたりブッキングしたりする仕事は、誰か知らないが他の人間がやっているようだ(笑)。
ファンの期待と要望が、最も大きかった一人の参戦。悪い話であろうはずがない。小比類巻の心を折り、魔裟斗の首を刈り、ブアカーオ狩りを果たせるかもしれない日本唯一の男。
なんだかんだ言って、Kー1が今年良くなるという話も、少しずつ真実味を帯びて来たのかも知れない。とりあえず、こうしてファンのニーズに応えたのだ。それは評価したい。

しかし残念なのは、この佐藤の試合が、テレビでは放送されないかもしれないことだろうか……ダイジェストでいいからやれ!
試合の中身はDVD買ってゆっくり見るから。
2005/04/21 20:14
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2005/04/07

2005/5/4 MAX開幕戦カード決定!

そう言えば、これもすでに一ヶ月切ってるんですよね。
昨年は魔裟斗VSイルマッツが真っ先に決まったりして、ごねそうな魔裟斗に気を使ってる感が見えましたが、今回は同時に全カード。

http://www.boutreview.com/data/news/050504k1max.html

うーむ、これも面白そうですね〜。

魔裟斗(日本) vs. イム・チビン[任治彬](韓国)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ) vs. ワシリー・シシ(ベラルーシ)
アルバート・クラウス(オランダ) vs. ヴァージル・カラコダ(南アフリカ)
アンディ・サワー(オランダ) vs. マルフィオ・カノレッティ(ブラジル)
ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア) vs. シェイン・チャップマン(ニュージーランド)
小比類巻貴之(日本) vs. ダリウス・スクリアウディス(リトアニア)
安廣一哉(日本) vs. ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

カラコダコーチの息子って、なんか面白いですね(笑)。強いんでしょうか。
クラウスに僅差判定で敗れた「MAXのシュルト」チャップマンも久々で楽しみ。この選手も佐藤嘉洋にローキックで粉砕されてますから、参戦自体にインパクトはないですが。
アンディ・サワーも、また見たかったので期待! 緒方や宍戸は自分らが出ずに、自分とこのチャンプが出場するのはどう思ってるんでしょう。出たら優勝出来た、とか口では何でも言えますからね。

しかし、やはり予選をやってないので参戦基準が不明瞭なのは否めないですね。
国籍別には、わりと別れてますが……。
安廣は確かに頑張ってますし、いい選手ですけど、去年イルマッツに撲殺されたからな……。

そして、スーパーファイト。
山本KID対マイク・ザンビディス!
うわあ〜、パンチだけなら魔裟斗、クラウス以上の怪物、しかも身長もピタリ!
これはKID側から見たら、とんでもなくリスクの大きい相手じゃないですか?
正直、ブアカーオや小比類巻に負けても、「スタイルに対応出来ていなかった。経験不足」で片付くと思うんですよ。
ただ、真っ向からパンチで打ち合って負けたら、一気にKID幻想は崩壊です。そして、もっともその可能性が高い相手を選んでしまった感じ……。
逆に言うと、これぞ「Kー1」というカードでもあるわけですし、これで打ち勝ったらKIDは紛れもなく打撃においても「本物」ということになります。
楽しみだなあ〜。
2005/04/07 23:31
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2005/03/10

2/23Kー1MAX、佐藤選手の感想は?

2月23日(水)のKー1MAXの感想を、佐藤嘉洋選手が格闘技通信に書いている、という話を、佐藤選手の日記で読んだので、出勤前の時間を利用して見に行った。
……載ってないやん! かなり必死に探してしまった。

http://sports.cocolog-nifty.com/satokick/2005/03/post_2.html

こちらを見てもらえばわかるが、今号の話ではなかったらしい。
次号以降、また中量級の特集ででも掲載されるのだろう。


色んな意味で不完全燃焼のトーナメントだったが、第一線で現役で闘っている選手の視点にどう映ったか。非常に興味深い。
シュートボクシングの緒方選手からは、非常に辛口のコメントが出ていたが、彼はSBという興行を背負っている選手。自興行への贔屓目や、目前に控えた興行のPRへの意識を、まったく否定することはできまい。

フリーになり、Kー1参戦を希望しているとも言われる佐藤選手に、今大会はどう映ったか? スーパーファイトの感想はすごく面白かった。トーナメント編も早く読んでみたい。
しかし心情としては、「小比類巻選手は、延長ラウンドではハートが萎えてましたね。僕なら倒してました」ってな挑発的コメントを、やはり期待してしまうのだなあ。

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