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K-1WGP 過去ログその2

過去ログ
「私の2007年K−1大賞」

たまには?他力本願で、企画ものに参加。
今年もいろいろあったはずなんだが、結果だけ見ると何一つ進展しなかったような気がする。
ま、それも現実だ。



・最優秀選手 セーム・シュルト
今年は取りこぼしもなくなり、頼むから誰かあいつを倒せ!と歯噛みさせる強さ。
贔屓判定にブーイングを飛ばす格オタにさえも、「これグラウベ延長じゃね?」と錯覚したいと思わせる程の圧倒的内容。来年への他選手の奮起、チャレンジ精神を期待してのMVP。

・年間最高試合  バダ・ハリVSルスラン・カラエフ
意味不明なまでのスピード感と、逆転につぐ逆転劇。スピード、テクニック、打たれもろさ(笑)を合わせ持つ二人だからこそ演出できた、至高の一戦。カラエフがマヌーフにあっさりやられたためにちとケチがついたが、これを超える試合は他にはなかった。

・ベスト興行  10/3 MAX決勝 日本武道館
自分が見にいったから。会場の盛り上がりと、一回戦4試合が終わった後のグッタリ感が印象的。

・新人賞 強太郎レンジャー
澤屋敷で妥当なんだろうが、せっかくトライアウトから出てきたのだから、来年以降に期待して。

・最優秀日本人選手 魔裟斗
日本人では他の追随を許さない内容、成績。他にいないとも言える状況が情けないが。

・殊勲賞  アンディ・サワー
SB含め、働き過ぎな王者に敬意を込めて。来年、この天才に迫る選手は現れるのか?

・技能賞 ピーター・アーツ
甦った強さは、故障していた時にも腐らず技術を磨いていた証。今年も細かいスキルと戦術が光った。

・敢闘賞 ポール・スロウィンスキー
オセアニア戦線出身者としてヨーロッパ予選を制したこと、WGP9位の成績、来年も予選から出直し(涙)という現実。頑張れ。

・ミートホープ賞 山本真弘
来年こそは60キロ級でしょ! 超音速の拳は、K-1ルールならもはや敵なしでは?

・KTGJMKYODS賞 パク・ヨンス
「金的グッジョブ! 武蔵空気読んでおとなしくドクターストップしてろよ」の略。


2007/12/12 21:12
(6) 0) |

2007/12/08

2007/12/8 K-1WGP決勝 試合感想

魔物は笑い、女神は微笑む。最後に立っているのは、圧倒的な現実か。



▼第1試合 リザーブファイト1 3分3R延長1R
マイティ・モー(アメリカ/フリー)
VS
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チームミスターパーフェクト)

得意技は奥足へのロー……なんだが、さすがにその距離に入るのは危険と見たか、開始早々前足への集中砲火を浴びせるスロウィン。モーもパンチを合わせようとするのだが、対策十分なのはスロウィンの方、今日はガードも固い。ハイを見せながら、近距離では引っ掛けるフックも狙う。
しかしモーもプレッシャーを強め、コーナーへと詰める展開に。スロウィンもラッシュ後のローで返し、回ろうとするが、ガードの上からでも効かせるサモアンフック。スロウィンの右眉が切り裂かれる。これが勝負の明暗を分ける一因に。
ドクターチェック後再開。展開は変わらないが、徐々にモーが詰める。再びコーナーに詰めて猛ラッシュ。しかしここでスロウィンの傷口が開いたかなんとレフェリーがブレイク! クリンチしてたわけでもないのに、千載一遇のチャンスを奪われたモー。
距離が開き、再び前足へのロー攻めを再開するスロウィンスキー。もはや耐える力はなく、2ラウンド、モーは力なく崩れ落ちた。
うーん、奥足狙うスタイルは危ないと思ってたが、前足だけで倒せてしまったか。ローに弱い弱いと言われながら、ローだけでここまで完全に倒した選手はいなかっただけに、スロウィンスキーはさすがだし、進化も見せている。モーはそろそろ限界か。


▼第2試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner Xtreme Team)
VS
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

回りながらローを飛ばすジェロムだが、果たして効いてるのか効いてないのか。パンチから左のミドルもシャープに入り、バンナは好調な様子。ホンマンも距離が詰まったところで手打ちパンチで応戦するも、ヘッドスリップで凌ぎながらバンナがワンツーを当てる。プレートを抜いた左のパンチは良く伸びていて、ホンマンもこれに対応しきれていない印象。
しかしなんでもないフックが軽く当たっただけで、バンナが大きくゆらめく。なんつう巨体か。それでも前に出続けるバンナは、渾身の左を振るって、3ラウンドは至近距離から有効打を当て、ホンマンを棒立ちにさせる。
正面から打ち勝っての勝利。大きな差はなかったものの、勝負所での経験の差が出た。


▼第3試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)

がっちりガードを固めて前に出るグラウベ。シュルトはプレッシャーをかけてジャブ、接近して膝。コンビネーションからローを飛ばすグラウベだが、シュルトはがっちりカット。何発かはヒットしたが、単発ではきっちりカットされてしまい、上に振ってから蹴らないとクリーンヒットにはならない。今日はあまり前蹴りが出ていない……というか、やや左回りのグラウベに対し、いいタイミングで打てないのか?
2ラウンド、慎重なのかプレッシャーの強くないシュルトに対し、左のブラジリアンが一閃! で、出た! シュルトの腰ががくんと落ち、ロープにもたれる形でダウンを免れる。これは効いたな。しかし追い打ちに出るグラウベを突き放し、膝を叩き込んでポイントを取りかえすシュルトさん。
3ラウンド、プレッシャーを感じたか守勢に回り、コンビネーションをもらうシュルトだが、グラウベも攻めきれない。ここのシュルトさんはちょっとおかしかったのだが。
判定シュルトさん。大差だが、去年ほどの好調さは感じない。勝負はまだまだこれからである。


▼第4試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
VS
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)

今日の一句。

「スパートナー・ヘッドギア外すと・ミルコさん」(字余り)

スパートナーとはもちろんスパーリングパートナーの略語である。そんなミルコさんもまとめてぶった切るバダ・ハリ。わはははは、いーぞいーぞ〜。宇宙が一巡した後の世界では、K−1ファイターミルコが、バダ・ハリを迎え撃つシーンもあるかもしれないね。
序盤、お馴染みのジャブからローのコンビネーションを完璧にヒットさせるバダ・ハリ。相変わらずはええ〜。レミーもローで返す。バダ・ハリはミドルから得意のボディストレートも突いて、やや手数の少ないレミーに綺麗に当て込む。が、これは全てレミーの作戦。ほぼ脚を止めてのコンビネーションの応酬……なまじクリーンヒットするものだから、バダ・ハリもうかうかと乗ってしまったが、その場でローを打ち合えば体重差と肉体の強さで打ち勝てるとの読みか。グラウベ戦と同じ作戦で、消耗はご法度のトーナメントでは取ってこないかと思っていたが、下がるハリを追う展開の方がはるかに危険との読みもありか。
バダ・ハリは今まで見せなかったボディへとつなげるコンビネーションも出すが、レミーのガードを打ち破れず。「僕とアンディ・サワーの試合みたいでしたね」と自嘲気味に語る魔裟斗さんの客観性。
判定はローのダメージを蓄積させたレミー。バダ・ハリの手数も多かっただけに、ややレミーも自信なさげだったが文句なし。ハリはやや気負いが出たかな。ミスはなかったが、スピードの差を生かせなかった。


▼第5試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
VS
澤屋敷純一(日本/チームドラゴン)

「番長殺し」「日本最強」澤屋敷、暴君狩りに出陣! チームドラゴンに秘策ありや?
しかし大木を刈り取るようなローを下に振ったアーツ、続いて右ハイキック。まさに旋風……全盛期を思わせる、完璧に腰の入ったK-1史上最強奥義。だが試合はまだ序盤、読んでいた澤屋敷は両手でがっちりガード……ガード……ガードしたんだけど倒れる! えええええええ、おかしいって、この威力。
ほかの試合でも「ガードの上からも効くんですよ」と解説でよく言ってるが、実際は効いてるのかどうかは定かではなかったりする。効いてるとしても大体は我慢してしまい、見た目ではダメージは現れないことが多い。
だが、今日はバッタリ! うーん、シュルトさんとはまた違う意味で、何か虚しささえ覚えさせる一発。立ち上がりカウンターで反撃した澤屋敷だが、アーツの仮借ない攻めに立て直す隙なし。ロープ際にまっすぐ下がったところに、もう一つの必殺技、殺人右ストレートをぶち込まれてKOとなった。
リザーブマッチに続いてのKO劇、さすがというか期待どおりというか。これは今日もアーツ決勝進出?


▼第7試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 準決勝 3分3R延長1R
バンナ
VS
シュルト

ホンマン戦と同じスタイルで詰めるバンナ。やや左回りで、シュルトさんは前蹴りがヒットしない。思わず下がり、辛うじて被弾だけは避けるシュルトさん。しかし後半対応したか、ジャブで弾幕を張って接近を封じようとする。おかまいなしに前進するバンナだが、顔面は真っ赤に紅潮。
ラウンド終盤、膝をヒットさせイーブンに戻したシュルト。2ラウンド……バンナの足の運びがおかしい。苦痛に顔を歪め、首を振る。実況は「もうできない」と言っているのかと捉えたようだが、魔裟斗さんは「バンナはやりたいって言ってるんじゃないですか」と冷静に状況を説明、これぞ解説。なおも前に出るバンナ、シュルトさんは戸惑いながらも応戦。軽く当たったローでバンナはばったりと崩れた。膝かどこか……澤屋敷戦でも痛めていた箇所か。バンナは意地で立ち上がったが、ここでタオル投入。
……2002年決勝、ホーストのミドルで3ダウンを奪われ、バンナは長期に渡って負傷を抱えることになった。あの時、セコンドはもっと早くにタオルを投入すべきではなかったか、との疑問は今も消えない。たらればを言ってもきりがないが、最初のダウン……あるいは次のダウンでタオルを投入すれば、もしかしたら左腕の粉砕骨折は少しでも軽くすんだのではないか?
今日はタオルが入った。セコンドも勇気が必要だったことだろう。だが、それは何も間違いじゃない。


▼第8試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 準決勝 3分3R延長1R
ボンヤスキー
VS
アーツ

ダメージのないアーツ、バダ・ハリを退けながらも大きなダメージを負ったレミー。仕掛けるアーツに対しレミーはガードを固めるが、ボディへの集中砲火を浴びて動きが鈍る。クリンチワークと膝の切れは身体能力に勝るレミーが優勢だったのだが、アーツは手を休めずにパンチからロー。レミーは圧力に押され、至近まで詰められる。
2ラウンド以降、開き直ってかパンチで反撃を開始するレミー。いつも思うのはさあ、普段の試合でもこれやったらもっと人気出ると思うんだよ、うん。この変なフォームのパンチ、俺、好きなんだよ。一瞬たじろいだアーツだが、ここは凌いで反撃。
終盤ぐだぐだだったが、強打を打ち込み続けたアーツが判定で勝利。そのまま消耗度が勝敗をわけたか。


▼メインイベント  K-1 WORLD GP 2007 FINAL決勝戦 3分3R延長2R
シュルト
VS
アーツ

前蹴りを露骨にガードしながら、左回りでフックを狙うアーツ。これがなんか当たりそうで期待感を持たせる。シュルトもプレッシャーに負けずハードな攻めができるか。しかし熾烈な削りあいを突破してきたアーツと、バンナの負傷で体力を温存したシュルトでは差は明らか……と思ってたら、足を痛めたアーツがバッタリ! えええええええ〜!
この瞬間、シュルトさんの三連覇が確定。悔しい〜!

終わって見れば今日も磐石。2005年、傍若無人な破壊力。2006年、圧倒的な安定感。そして2007年、相手のアクシデントに救われる強運! これだけの強さに加えて、Kの女神までもが微笑みかけてしまっては、もう手のつけようがない。ホーストもそうだったが、無事これ名馬なりで、もともと身体が強い上に打たせないスタイル。新世代の戦士を退けたアーツ、バンナは素晴らしかったが、もはやこのワンデイトーナメントでシュルトを押さえ込むまでの地力が、長年のダメージの蓄積で失われている。
すべては必然なのか……。

K−1の歴史にまた新たな一ページ。
泣いても笑っても今年はこれで終わりだが、来年はもう「四連覇を阻止」とか言うだけでも空しい。果たしていかなる展開が待ち受けているのか……。
……ん……なんか忘れてるような気がするけど、まあいいか……。




2007/12/08 23:01
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2007/11/08

2007/12/8 K-1WGP決勝 全試合決定

セフォーVSスロウィンスキーがリザーブ2で追加。
他、オープニングファイト三試合も。

<全対戦カード>

▼メインイベント  K-1 WORLD GP 2007 FINAL決勝戦 3分3R延長2R
第7試合の勝者
VS
第8試合の勝者

▼セミファイナル スーパーファイト 3分3R延長1R
武蔵(日本/正道会館)
VS
ソーレイマン・コナテ(フランス/ファウコン・ジム)

▼第8試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 準決勝 3分3R延長1R
ハリVSボンヤスキーの勝者
VS
アーツVS澤屋敷の勝者

▼第7試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 準決勝 3分3R延長1R
バンナVSホンマンの勝者
VS
シュルトVSグラウベの勝者

▼第6試合 リザーブファイト2 3分3R延長1R
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
VS
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チームミスターパーフェクト)

▼第5試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
VS
澤屋敷純一(日本/チームドラゴン)

▼第4試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
VS
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)

▼第3試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)

▼第2試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦 3分3R延長1R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner Xtreme Team)
VS
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

▼第1試合 リザーブファイト1 3分3R延長1R
マイティ・モー(アメリカ/フリー)
VS
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデングローリー)

▼オープニングファイト3 3分3R
立川隆史(日本/TRYOUT)
VS
キム・キミン(韓国/キョンヒ武芸アカデミー)

▼オープニングファイト2 3分3R
ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ(南アフリカ/フリー)
VS
キム・ドンウック(韓国/チーム・ベアバトル)

▼オープニングファイト1 3分3R
野田貢(日本/シルバーアックス)
VS
ノエル・カルデット(フランス/ファウコンジム)



ノルキヤVSドンウックの意味なしっぷりが笑える。元祖大巨人ノルキヤが一時期干されてたのは、身長差がないという理由だけでうっかり曙やホンマンに勝ってしまうとまずいから、だったと思うのだが、ようやくシルム狩りのチャンスが回ってきた。とはいえローキックであえなく攻略されるドンウックに勝ったところで意味はない。ドンウックはそれでもノルキヤを倒せば多少の株は上がるだろうが……ここはぜひ、2004年のトム・エリクソンを参考にしてほしいね。

セフォーVSスロウィンスキーは、リザーブ2ということで、ほぼ本戦に絡むことはあり得まい。実質ワンマッチと見て問題ないだろうが、これはセフォー復活のチャンスと取るべきか、それとも最後通告に等しい生き残りマッチと見るべきか? 勢いを考えればスロウィンスキーだろうし、徹底的にローで攻めれば圧倒的に有利なはずだろう。しかしな……どうもこれは彼の性格的なものなのか? ブレギーやシュルトさんに対してもインファイトしてパンチを振るうあたりが、セフォーにしてみればやりやすいんではなかろうか。セフォーがアーツ戦のように逃げ腰ならばそれでも圧倒するだろうが、優勢に進めながらもカウンター狙いの一発に撃沈、ということもあるのでは。フックの打ち合いになると危険。
ただ、セフォーはここで負ければ今度こそおしまいだろう。果たして彼の闘志はどこまで戻っているのか……。


2007/11/08 22:30
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2007/10/23

K-1ランキングを考えてみる

一応、今年頭にコミッションの話題が出たこともあり、ランキングを試しに自分でつけている。
現在の「堕天使のコロッセオ」認定、無差別級ランキングは以下。

王者 セーム・シュルト
1 ピーター・アーツ
2 レミー・ボンヤスキー
3 グラウベ・フェイトーザ
4 澤屋敷謙一
5 ジェロム・レ・バンナ
6 ハリッド・ディ・ファウスト
7 バダ・ハリ
8 メルヴィン・マヌーフ
9 ルスラン・カラエフ
10 ステファン・レコ
11 ポール・スロウィンスキー
12 ビヨン・ブレギー
13 チェ・ホンマン
14 マイティ・モー
15 ダグ・ヴィニー



昨年の開幕戦のメンバーを基本に、ランクが上の選手に勝つとその選手の上に入る、ということだけで更新している。現在の実力などはいっさい考慮していないし、ランク外の選手にいくら勝ったところでそれは反映されない。そしてヘビー級の試合も「広義の無差別級」であるという観点から、こちらもランキングに反映されている。WGP本戦以外の海外の大会などは考慮せず。
まあボクシングやキック団体なんかの実際の運営方法とは違うんだろうが、ひとつのわかりやすい目安ということで勘弁してもらいたい。
とりあえず開幕戦終了後のランキングだが……出来上がったものを見ても、藤本とセフォーを外してマヌーフとブレギー入れてやるべきだった、というのが明白だな(笑)。試合数の少ないハリッドが上位に留まっているのがちと疑問だが、まあいいか。実際にベスト8に入ったのはハリッド外してホンマンなんだから、ほぼ実力順と言ってもいいだろう。なかなか良くできてるもんだ。

素人がこうやって適当にやっても、ほとんど実力、成績順に並ぶんだから、なかなかこのランキングというシステムはよく出来てる。加えて、実際の試合結果なんかを踏まえて今度のランキングはこうなるかな、とか考えたりするのが意外に楽しいし、ランクの入れ替えが掛かるとなんでもないワンマッチにも重みが出る。ぜひ導入すべきだ。

あまりガチガチに考えず、一つの目安として入れるのがいいと思う。例えばタイトル挑戦権だが、オランダ大会前にモーが好調で、シュルトの初防衛戦にふさわしいと考えられていた。ランキング制を導入すれば、そういった「旬のマッチメイク」ができなくなる、という意見をどこかで読んだが、それは頭が固すぎる。別に王者への挑戦権を得られるのがランキング1位、2位の選手に限られる必要はないだろう。亀田弟など、15位で挑戦していた。このランキングで言えばイグナショフは駄目だが、モーならOKということになる。もう少し厳密にやるならば、例えば5位以内までに王座挑戦の権利があるとして、前段階としてモーVSグラウベなど組めばいい。シュルト戦には及ばないが、王座挑戦権が絡めば十分ビッグマッチになる。
恣意的と言えば恣意的だが、一つの目安ができることで、選手のモチベーションは変わるはずだ。ランク上位を倒してのしあがる。下克上ということで、ワンマッチに意味が生まれるし、若手にもチャンスを与えやすくなる。
要は使い方である。
ヘビー級ランキング、MAXランキング、日本ランキング……夢は際限なく広がるではないか。


2007/10/23 00:00
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2007/10/22

2007/12/8 K-1WGP決勝 リザーブマッチ他

リザーブマッチはモーVSハリッドに決定!

べガスで組まれてたのに流れたカードだし、ぜひ見たかった。一発のモーか、手数のハリッドか。ゴールデングローリー勢に連敗し、「対策済み」感のあるモーが不利だろうが、タフネスで食い下がるハリッドを戦闘不能に追い込めるとしたらモーの一発。ただ、もう少しパンチの戻しがないとついていけないかな……。



ここ二年、リザーバーが決勝まで勝ちあがったこともあり、にわかに注目度の上がっているリザーブマッチだが、普通に考えれば本戦に出られる可能性は低いし、「次」で誰と当たるか読めない分、対策も立てづらい。本戦の誰かが怪我する以前に、自分が怪我してしまう可能性もあるわけで……。昨年武蔵、一昨年グッドリッジのような格下をあてがってもらってようやく可能性が出てくるぐらいか。今回は初対決ということもあり、普通に面白ワンマッチとして消化されてしまうんではないかな?
しかし魔物が住んでるのがK-1。

「こ、これは……控え室でシュルトが……バンテージを外しています!」

てなこともあるかもなあ、うん。
リザーブファイト2はあるかな? 他に重要な役割として、一回戦から準決勝の間に時間を置く、というのもあるんだから、もう一試合は欲しいとこだが。カラエフと誰かかな?

武蔵はヨーロッパの新鋭とスーパーファイト。ソーレイマン・コナテって覚えにくそうな名前だ。どんな選手か全然知らないが、武蔵の試合勘が戻っていなければあるいは……。セフォーが出るという話もあるが、どうせ練習してこないなら厳しい相手を出してほしいな。


2007/10/22 00:00


2007/10/21

消えたベスト16ファイター

開幕戦も終わって、後は東京ド……違う違う横浜アリーナでの決勝大会を待つばかり。レミーVSハリなど楽しみな試合もあるけれど、トーナメント全体の事を考えると、誰か頼むからシュルトさんの三連覇だけは阻止してくれ、という気持ちでいっぱいです。
たぶん無理なんだろうが……。

さて、毎年ベスト8は次の年の開幕戦に進むことが保証されてるわけだが、ベスト16で敗退するとまたも過酷な予選からやり直しという厳しい道が待ち受けている。一部例外もいるが……(セフォー、ホンマンなど)。
以下、その予選システムに飲み込まれ消えていったベスト16ファイターを、今後の返り咲きはあるかという観点から、一応の予選システムが確立された2003年から昨年まで振り返って見よう。



2006年
武蔵
ビヨン・ブレギー
ゲーリー・グッドリッジ

さすがにここらへんは記憶も新しいな。いきなり大物だが、武蔵さんが今年は消えた。ニュースター台頭に押され、ひさびさ参加の予選トーナメントでは金的ラッシュに悶絶。来年予選に出るまではいくつかワンマッチがありそうだが、そこらあたりでも負けが込むようだと予選エントリーはともかくファン投票では厳しくなりそう。
ブレギーはトーナメントではスロウィンスキーに完敗したものの、セフォーには勝利。ハイレベルなヨーロッパ予選でも体格のアドバンテージはあるし、まだまだ来年勝ちあがる目もあるんじゃないか。
グッドリッジはさすがに厳しい。今年はバリー、ホンマンに敗れ、打たれ強さも勢いの良さも影を潜めてきた。この2006年でさえ代役だったのだから、そろそろ進退を考える時期かも。

2005年
ボブ・サップ
フランソワ・ボタ
リカルド・ノードストランド
ガオグライ・ゲーンノラシン

この頃はサップVSホンマンがメインだったりしたんだよなあ。ファイターとして完全に心が折れてハッスル行きとなったサップ。さようなら……。
ボタもこの年マイティ・モーに惨敗。契約が切れたか、翌年のセフォー戦の代理出場を最後にK-1では試合なし。今はボクシングに復帰中だそうだが、おそらくもう戻ってこないだろう。
この年のリカルドも意味のわからん代役出場。ホーストの代役として出たのだが、二年後にそのホーストの弟子のバリーにボコボコにやられたのは何の因果か。膝主体のあまりK-1向きでないスタイルな上に、体格も小さい。今後の浮上はないだろう。
前年旋風を巻き起こしたガオグライも、身体ゆるかったセフォーにプレッシャーを掛けられる戦術を貫徹され、敗退。翌年は中迫さんに同じ戦術で敗退。海外では85キロ級戦士、スポーン、マゴメドフ、コーベットに惨敗し、正直ダメージも心配だが、こないだ韓国では勝ったらしい。息長く頑張ってほしいが、もうK-1本戦にはお呼びがかからないか。今呼んでも普通に藤本なんかには勝つだろうが、もう面白い試合はできなさそう。

2004年
天田ヒロミ
シリル・アビディ
アレクセイ・イグナショフ
マイケル・マクドナルド

かつて日本のナンバー2と言えば天田だったのだが、この年セフォーに敗れ、翌年にK-1ジャパン解体の煽りを受けて試合数が激減した中、フジに移籍して初の日本予選で富平と無気力ファイトして敗退。今年も何年経ってもローキックという弱点を克服できず、惨敗を繰り返した。
マクドさんもこの年が最後のベスト16進出。この頃は好調とは言えなかったアーツに敗れ、翌年マクスタイ、翌々年レコに敗退。トーナメント引退をすでに表明している。お疲れさまでした……。
そして、かつては王者候補と呼ばれた二人の若手、アビディとイグナショフも、この年を最後に開幕戦の切符を失った。アビディは足首、イグナショフは膝など現在に至るまでは怪我の影響もあるが、この年はそれぞれヒット&アウェイに翻弄されて完敗。その後精彩を欠き、幾度かエントリーされた予選でも途中敗退を繰り返している。パン屋を始めて半リタイヤ状態のアビディに対し、イグナショフは現役に意欲を見せている。が、ヨーロッパのワンマッチでは勝利を収めているものの、予選トーナメントを勝ち抜くだけのフィジカルとメンタルがもはや感じられない。

2003年
フランシスコ・フィリオ
ジェレル・ヴェネチアン
マイク・ベルナルド
サム・グレコ
ピーター・グラハム
カーター・ウィリアムス

さすがにこの頃からは「過去」という雰囲気が漂う。
ベルナルド、グレコ、フィリオといった90年代後半のK-1を湧かせたファイターたちも、ここが最後の晴れ舞台となった。ヴェネチアンもグラハムとワンマッチしたりしてるが、ほぼホーストのチームでトレーナー状態。
面白いのがグラハムさんで、ここ2年はバダ・ハリとの因縁、シュルト戦での健闘、日本でペタスと組んでやってるせいか露出が多い。ワンマッチで大物食いすれば、また再浮上の目があるかも。
さて、最後はカーター。予選トーナメントシステム最大の犠牲者。実力がなかったといえばそれまでだが、2004年、イグナショフ戦でのKO負けを切っ掛けに、その後の被KO記録は悪夢を見るよう。面白いようにあらゆる技でKOされている。膝、パンチラッシュ、ハイキック、かかと落とし、フック、バックスピンキック……3年の間にこれだけのKO負けを喫し、今年ついに総合に転向するもそこでもKO。身体が心配だ……。

長々と書いてきたが、こうして振り返ってみるとやはり、明確な弱点のある選手はいつかそこを突かれて勝ち抜けなくなるということと、フィジカルやメンタルに問題を抱えている選手もまた生き残れないということが、じんわりと行間から浮かび上がってくる。毎年ベスト8の座を確実にキープできる選手はそういう意味で「強い」し、2度以上予選を勝ちあがってきている選手も穴がないか、あっても突かせないだけのスタイルを確立しているということになる。

今年ベスト8に残った選手、ベスト16で敗退した選手も、おそらく来年以降明暗が分かれる結果となるだろう。ビザで開幕戦出場の機会を失ったカラエフあたり来年は厳しかろうし、モーなども年齢的にピークは過ぎ始めるはずだ。体力的な面もそうだが、打たせずダメージを蓄積させないスタイルも、数年間に渡ってトップに立つためには必要になってくる。そうなるとやはりオランダ勢の技術の完成度と、巨人型戦士の頭部へのダメージの受けにくさ、そしてそれを合わせ持つシュルトの長期政権は堅い……という結論にやはり結びつくわけであるな。

予定調和を吹き飛ばすのが格闘技、のはずなんだけれども、このトーナメントの過酷さが逆に運以上の要素をシュルトさんに与えてしまっているわけだ。やはり三連覇なのか……?


2007/10/21 00:08
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2007/09/30

2007/12/8 K-1WGP決勝 カード決定!

昨日今日と、たくさんアクセスいただいてます。みなさん、ありがとう。

さて、さっそく組み合わせ抽選会が行われ、決定したカードがこちら。

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner Xtreme Team)
VS
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
VS
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL 1回戦
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
VS
澤屋敷純一(日本/チームドラゴン)



うーん、悪くないけど、ちょっと見たかったカードとは違うかな?
見たかったカードとは……

シュルトVSホンマン
バンナVSグラウベ
ハリVS澤屋敷
アーツVSレミー

全然違うよ。リベンジ2戦はさほど興味を持てないし、おにぎりはアーツにはまだ歯が立たないだろうし、レミーVSハリは来年のヘビー級タイトル戦で見たかったな。
組み合わせは、澤屋敷がバンナとの再戦を避け、逆にホンマンがバンナを選ぶ。続いてアーツが澤屋敷を選び、その後に入ったレミーをハリが選んだ形。シュルトVSグラウベは自動的に決定。
シュルトの三連覇を阻止するためには、どこまでグラウベが粘れるか、アーツが無傷で上がれるか、が焦点になりそうだ。単体の試合として楽しみなのは、やっぱりハリVSレミーかな。最近スタイルを変えたバダ・ハリだが、

石井館長
「実はバダ・ハリの組んでの膝蹴り、めちゃめちゃ強いんですよ」

だそうで(そんなことは言ってません)、レミーとインファイトしたらどうなるか楽しみだな。
リザーブファイトはモーVS武蔵、ハリッドVSカラエフで良くねっすか? で、オープニングで強太郎VS野田あたりで。

今年を逃せば、当分日本では決勝は見られないかもしれないし、行ける方は頑張っていって下さい。


2007/09/30 19:58
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2007/09/29

2007/9/29 K-1WGP開幕戦 試合感想

さてさて、東京ドー……違った横浜アリーナ(涙)へ進むのは?
激烈な、潰しあいの開幕!



▼第1試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
キム・ヨンヒョン(韓国/テウン・ジム)
VS
柳澤龍志(日本/坂口道場)

おおー、でかい。これがヨンヒョンか。あまりウエイトはありそうにないが、動きはわりと軽い。このクラスの身体能力はちょいとあなどれないな。そしてなぜか、ジャブ、膝、ローのシュルト戦法。だがタイミングが甘いため、柳澤も入ってボディを打ってくる。ヨンヒョンは最初こそローを打ってかなりダメージを与えていたと思うが、段々それもでなくなる。パンチを警戒したというよりは、足が痛くなったんじゃないかな……。
大アウェーの中、セコンドの声援だけを背に挑む柳澤の姿はなかなか泣かせるものが……別にないか。終盤パンチをもらって数秒後に倒れてしまったが、ダメージが蓄積していたか、それとも拳が結構固いのかな。
ヨンヒョンがダウン一つ奪って判定勝利。まあ面白くなかったが、ヨンヒョンはもっとシュルト戦法を磨けば強くなりそうだ。問題はローへの耐性だが……。


▼第2試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
バダ・ハリ(モロッコ/K-1ヘビー級王者/ショータイム)
VS
ダグ・ヴィニー(ニュージーランド/世界最終予選2007優勝/レイ・セフォーファイトアカデミー)

お互いアウトボクシング、飛び込んでのラッシュを狙うダグに対し、ハリはなかなか効果的なローを決められない。ハイキックも距離が合わず空を切る。ダグもパンチラッシュをかけるが、こちらもタイミングが合わず崩れていないハリにはヒットせず。たまにはこういうアウトボックス同士もいいなあ。お互い軽快で、少しずつ距離が詰まっていく緊迫感。
1ラウンドはおたがい決定打のない展開。このままいくとローの当たり出したハリ有利かと思ったが、ダグの打たれ強さが未知数なのに加え、ハリのもろさも気になる。
が、フェイントに思わずガードを空けてしまったダグの顎に、ハリの長射程右ストレートが直撃! 出た〜! ダグは立ち上がれず10カウント。
ハリ磐石。同タイプとの技術戦を制し、まずは快勝。


▼第3試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
セーム・シュルト(オランダ/前年優勝・K-1スーパーヘビー級王者/正道会館)
VS
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/欧州GP2007優勝/チーム ミスターパーフェクト)

三連覇へ動き出す王者シュルトに、スロウィンスキーが挑む。
シュルト相手でも、スロウィンスキーはスタイルを変えず、淡々とコンビネーションを打ち込む。当然ローの前後でジャブを浴びるのだが、これはどうやら「我慢しよう」という作戦か。届かないまでもフックを振り、注意の届かなくなった前足にロー。パンチで前に出るシュルトを逆に下がらせる。
シュルトも下がったとは言え、これはあくまで無理せずに技術戦を展開しようという策であり、圧力に押されたわけではない。しかし、前に出ないシュルトならば、コンビネーションでポイントを稼ぎ、ローのダメージを蓄積させる目も出てくる。あとはレンガパンチさえ耐え抜ければ……。
だが、逆に詰めたシュルトがパンチのフェイントから膝を突き上げる! スロウィンスキーも一応、反応はしていたのだが、ジャブを浴びて集中力が落ちていたか、ガードが低かった……。
膝直撃でダウン。なんとかカウントぎりぎりで立ち上がったが、レフェリーが止めた。
うーむ、残念。やっぱりシュルトさんは強かった。今年も死角なしか。


▼第4試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
レミー・ボンヤスキー(オランダ/前年ベスト8/チーム ボンヤスキー)
VS
ステファン“ブリッツ”レコ(ドイツ/前年ベスト8/ゴールデン・グローリー)

ものすごい罵りあいの煽りV。レミーは相変わらずすごい身体してるが、レコさんも確かに筋肉の張りが去年とは違う。
試合展開はほぼ同じになるか……と思いきや、いきなりレミーが舞い上がる! 怪鳥の爪をかわし、ボディブローで応戦。さらにバックスピン! ローで返すレミーだが、これがレコさんの股間をかすり、雰囲気は一触即発! レミーは2003年アビディ戦を彷佛とさせる、首相撲から絡み付くような膝も見せる。
出入りを繰り返し、コツコツパンチからローへとつなぐレコさんに対し、レミーも打ち終わりのミドル、ローで応戦。レミーは下がりながら、左右のミドルを連発、追いかけるレコ……そこへ再び舞い上がったフライングニーがガードの隙間を突き抜けて直撃! 腰から崩れ落ちるレコ!
立ち上がってファイティングポーズを取ったレコさんだが、レフェリーはストップ。後でジェスチャーしていたところを見ると、ファイティングポーズ直後に前に歩いた時、足がもつれていたところを見て止めたのだろう。目も危ないし。まあ早めのストップというところで問題ないが、レコさん的には納得いかねえだろうなあ。なんか意地でも因縁をひっぱりたいのかと思えてくる。
それにしてもレミーは絶好調か。続けていても問題にしなかっただろう。これは俄然、アーツ戦、ハリ戦が見たくなってきた。


▼第5試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/前年ベスト8/極真会館)
VS
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/前年ベスト8/ゴールデン・グローリー)

接近戦を挑むハリッド、グラウベは蹴りで距離を取りたい。フックの連打を狙うハリッド……が、ここでカウンターの膝が直撃! いや〜これは相当練習してたか。ダウンしたハリッドは一瞬完全に飛んでいる。グラウベはさらに蹴りで詰めにかかるが、しかしハリッドも鉄の拳で猛反撃。まだ効いてたか、さらに左正拳でダウンを取られるが、2ラウンド以降も食い下がる。
あらゆる技で潰しにかかるグラウベだが、ここからがハリッドの真骨頂。カーター・ウィリアムスを戦闘不能に追い込み、グッドリッジを粉砕し、武蔵を圧倒したラッシュだ。手こずるグラウベだが応戦してポイントを取りかえさせない。
今日の本戦初の判定試合は、それが少しも残念でない大激戦。ハリッドの闘志が光った。来年以降、まだまだ盛り上げてくれるはずだ。
グラウベも安定感はさすが。決勝ではどんな内容を見せるか?


▼第6試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/前年ベスト8/Le Banner X tream Team)
VS
パク・ヨンス(韓国/KUAN GYM)

消化試合。
一夜漬けで澤屋敷の試合で予習してきたかのようなヨンスのフットワークだが、バンナはガードも上げて油断なし。左に回るところを右フックを被せ、一撃決着。
ああ……ルスランが出てればなあ……。


▼第7試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
藤本祐介 (日本/アジアGP2007優勝/MONSTER FACTORY)
VS
澤屋敷純一(日本/推薦/チームドラゴン)

なんだかんだ言って楽しみだった試合。
序盤、藤本がローを飛ばして澤屋敷を止めにかかる。公約どおりの攻めか。澤屋敷はジャブを飛ばして接近するが、藤本も大振りパンチで牽制してよく動いている。一発当たって澤屋敷は鼻から大量の出血。骨が折れたか。完全に藤本ペースのまま、第一ラウンドが終了する。
やはり藤本が経験の差を見せつけるのか、と思いきや、展開が変わる。ローの減った藤本に対し、ショートのカウンターパンチからテンカオを突き上げる澤屋敷。藤本はKO狙いで雑になったか、パンチは空を切り続け、がら空きの脇に膝が突き刺さる。金戦とおなじく、あっという間に息があがる藤本。澤屋敷にすがりつくように最初のダウンを取られる。
作戦どおりだろうが、試合で実際にやってのける強心臓は大したものだ。むきになって大振りのパンチを振り回す藤本だが、澤屋敷は冷静そのもの。ボディ打たれて呼吸が乱れてるとこにあれだけ振り回したら、余計にスタミナを消費するだけだろう。ハイキックを受け、2度目のダウン。
3ラウンドに入っても藤本の大振りは変わらず。自らへたりこむシーンが増える。金戦でもそうだったが、これは要は武蔵の背デスと同じく逃げでしかない。心の折れた「日本最強」は、今年デビューのルーキーの前に跪いた。3つのダウンもそうだが、いったい何度スリップしたことか。トライアウト組に混じって、基礎から鍛え直したらよかろう。
澤屋敷は日本人対決という等身大のレベルで見れば、文句のつけようのない内容。試合運びもクレバーで素晴らしい。決勝も誰とやっても厳しいだろうが、がんばってほしい。


▼セミファイナル 第8試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ピーター・アーツ(オランダ/前年ベスト8/チーム アーツ)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/推薦/レイ・セフォーファイトアカデミー)

セフォーは風邪気味という話だが……。
身体も緩く、開始前から弱気な表情のセフォー。終わったな……。
一発のパンチは鋭いものがでるが、続かないためにステップするアーツを捉えられない。アーツはローが面白いように当たるのに気を良くしたか、パンチ、膝も交えて攻勢に。これをなすすべなく受け続けるセフォー。
片足をあげ、横向いてボディを守るボブ・サップばりのチキンガード、抱きついたら延々離れないなど、セフォーは途中から戦意喪失。ダウン後の追い打ちに背中を向けて走り出す。
ラウンド終了後、完全にボディが効いていたか、嘔吐しかけているのを見てセコンドがタオル。
アーツの出来は良かったが、セフォーはひどすぎた。ビッグマッチ前の体調不良が多すぎるし、今回はファン投票で選ばれたのだから、何よりもパフォーマンスで見せなければならない試合。こんな内容を続けるようなら、引退すべきだろう。


▼メインイベント 第9試合 K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
VS
マイティ・モー(USA/フリー)

飛び込んでのフックを狙うモー、ホンマンはサウスポーに構え、迎撃態勢。
問題の2ラウンド。ホンマンがしつこく繰り出していた前蹴りが、モーの股間を捉える。顔をゆがめロープにもたれかかるモー。レフェリーは続行を促すが、なおもアピールするモーにダウンを宣告。
な、なぜ!? ローブローじゃないの!? 自主的にコマ送りで見てみると、玉を下から蹴りあげる軌道ではないが、竿があるかどうかの辺り、明らかにベルトラインの下に当たっている(すいませんね、下品で……)。で、横のレフェリーが、もしかしてモーの背中側から見ていたので勘違いしたのかと思ったのだが、きっちり横から見ている。ただ、つま先が完全に視界に入っていたかというと、微妙なところでもあるが……。

整理すると、

ホンマンの攻撃……ローブロー
それに対するモーのアピール……不当→痛そう→ダメージあり→ダウン宣告

という流れに、「確信犯的」になっている。これはミスではない。故意にそう判断している。つまりローブローが「有効打」として認められたということになる。
昨年からでた新ファウルカップとそれに関連したルールだと、確かにもう「ローブロー」は認めない、アピールした方が反則、ということになっていた。だが、いくら新ファウルカップといえど、160キロある選手の蹴りが当たれば効くのでは? それに香港の武蔵のケースはどうなる?

次にモーがアピールした時は、確かに直接股間には当たっていない。これは流して問題ないだろう。
しかし最初のヒットの際の対応はいったい……? レフェリーは明らかに自信を持ってダウンを宣告している。それも、「モーがローブローのアピールをしているのを確認してから」である。最初にロープにもたれかかった時点ではダウンを宣告しようとはしていない。そこでは即時再開をうながすのみだ。レフェリーが「不当なローブローのアピール」と判断したとして、そこではダウンを宣告するのが正しいジャッジングなのか? ローブローのアピールが反則ならば、イエローなり警告なりを出すべきでないのか。「ローブローのふりをしてダメージでのダウンをごまかす」という行為への対処か。

しかし、実際問題、股間に直撃しているのだから、この裁定はおかしいだろう。
後にビデオ判定などがあるかどうか? 注目していきたい。

やれやれ、おにぎりくんまでは面白かったのに、セフォーと大成レフェリーが水を差してくれたな。

さて、これで勝ち上がりは、

ハリ
シュルト
レミー
グラウベ
バンナ
澤屋敷
アーツ
ホンマン

……となった。明日の抽選会でどんな組み合わせが飛び出すか? 楽しみだ。



2007/09/29 22:20
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2007/09/07

2007/9/29 K-1WGP開幕戦 全カード決定!

ついにカード決定。
そして、さようなら武蔵!

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ピーター・アーツ(オランダ/前年ベスト8/チーム アーツ)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/推薦/レイ・セフォーファイトアカデミー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/前年ベスト8/Le Banner X tream Team)
VS
ルスラン・カラエフ(ロシア/前年ベスト8/フリー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
藤本祐介(日本/アジアGP2007優勝/MONSTER FACTORY)
VS
澤屋敷純一(日本/推薦/チームドラゴン)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
レミー・ボンヤスキー(オランダ/前年ベスト8/チーム ボンヤスキー)
VS
ステファン“ブリッツ”レコ(ドイツ/前年ベスト8/ゴールデン・グローリー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
セーム・シュルト(オランダ/前年優勝・K-1スーパーヘビー級王者/正道会館)
VS
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/欧州GP2007優勝/チーム ミスターパーフェクト)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/前年ベスト8/極真会館)
VS
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/前年ベスト8/ゴールデン・グローリー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
バダ・ハリ(モロッコ/K-1ヘビー級王者/ショータイム)
VS
ダグ・ヴィニー(ニュージーランド/世界最終予選2007優勝/レイ・セフォーファイトアカデミー)

▼K-1 WORLD GP 2007 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
VS
マイティ・モー(USA/フリー)

▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R延長1R
ランディ・キム(韓国/フリー)
VS
パク・ヨンス(韓国/T-ENTERTAINMENT)



ワクワクカードが並びながらも、内容は物足りなかった昨年の開幕戦。今年は逆にリベンジマッチや、パッと見は噛み合なさげなカードが並んでいるが……?

アーツVSセフォーは、決着戦。
セフォーは今年は連敗中だけに、推薦枠で選ばれても相性のいい相手とはいかなかった。アーツがここのところ好調なだけに、セフォー不利は否めないか。アーツもペタス戦のパンチのもらいようを考えても一抹の不安はあるが、開幕戦と単なるワンマッチでは仕上がりもちがうことだろう。

バンナVSカラエフは、体格差があるだけにミスマッチ感が漂う。
コンディションさえ整えれば、バンナ有利は間違いないだろう。パンチでもローでもカラエフは叩き潰されてしまうのではないか。ただ、スーパーヘビー相手に長丁場を戦うテクニックとディフェンスを身に付けない限り、カラエフの今後の浮上もあり得ない。バンナとて、ここで不覚を取るようなら本格的に世代交代に飲み込まれることになる。

藤本VS澤屋敷は、久々の開幕戦での日本人対決となった。
レベル的には他の選手より落ちる両者が、説得力のある勝利を見せられるか。ハリ、金に敗れ「日本最強」の名を泥にまみれさせた藤本に、新世代の日本人エース候補が制裁を加えられるか、というところがポイント。本来ならばアジアGPあたりで消化しておいてほしかった対戦だが、こういう下克上マッチは嫌いではない。

レコVSボンヤスキーも決着戦。
昨年は金的のせいでもつれたが、2002年の敗北以降、レミーが伸びた程にはレコは伸びていなかったのが明らかになった試合でもあった。
レコさんは前回、あれだけ金玉を蹴りまくったにも関わらず、散々こきおろしたパンチでダウンを取られての完敗。むしろリベンジ戦のごとき闘志を燃やしてきそうだ。対するレミーもこんなところで負けるわけには行くまい。

三連覇を狙うシュルトは、スロウィンスキーを迎え撃つ。
打倒シュルトを目論むホーストの秘策に期待したいが、昨年の開幕戦でもブレギーとの格の違いを見せつけただけに、そのブレギーを倒したスロウィンスキーと言えど、厳しい戦いになりそうだ。鬼のローと回転力を増したパンチでどこまで対抗できるか。

グラウベVSハリッドも初対決。
アーツ、レミーに敗れ一歩後退した感はあるが、未だトップコンテンダーであるグラウベに対し、負傷続きで試合の機会を得られなかったハリッドがどこまで食い下がれるか。武蔵の距離感を潰したステップワークは、グラウベにも通用するのか?

ハリVSヴィニーは新鋭対決。
勢いでも完成度でもハリだろうが、ヴィニーはどこまで迫れるか。アウトボクシングでもハリだろうし、なかなか厳しかろうが……。

いや〜な感じに噛み合なさそうなカードも多いが、逆に混沌とした印象。テーマのはっきりした試合が少なく、潰し合いの雰囲気もただよう。素晴らしいとは言わないが、これはこれで楽しみだ。


2007/09/07 00:51
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2007/08/27

2007/9/29 K-1WGP開幕戦 1カード決定

おそらくメインであろうカードで、ホンマンVSモーの再戦が決定。
推薦枠の一人めはセフォーに。



とりあえず1カードだけということだが、まあ悪くはないかというカード。今回はホンマンも仕上げて来るだろうが、苦手意識があるようなら地元で叩き潰される可能性もあり、リスキー。
てっきり藤本あたりが「日韓戦」とでも称して生け贄に捧げられるかと思っただけに、新鮮味はないながらも緊張感のあるカードとして悪くない。

今年二敗のセフォーも推薦枠をゲットしたが、あまり貯金はないとみていいだろう。今年の開幕戦で敗退を強いられるようなら苦しくなる。調整に失敗することも多いだけに、人気にあぐらをかいてレコに敗れた昨年の再現になるまいか? スロウィンスキー、ハリッドあたりにも苦戦するのではないか。ルスランなど相性のいい相手とは対戦済みなだけに、厳しいマッチメイクも予想される。

さて、他のカードはどうなるか?
噂では、バンナVSカラエフ、ハリVSヴィニーなどがあるそうだが……。もう一人の推薦枠が澤屋敷になるか武蔵になるか、微妙なところだ。日本人対決はやめてほしいのだが……。

バンナVSカラエフ
ハリVSヴィニー
レコVSグラウベ
レミーVSセフォー
シュルトVSスロウィンスキー
アーツVS藤本
澤屋敷VSハリッド

うーん、こんなところか?

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