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K-1WGP 過去ログその11

過去ログ
2005/9/23Kー1ワールドグランプリ開幕戦 一部カード決定

予選がまだ二つ残っているが、チケットの発売開始を睨んでか、一部の対戦カードが発表となった。

<K−1ルール 3分3R延長1R>
ボブ・サップ(アメリカ/チームビースト)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

<K−1ルール 3分3R延長1R>
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)

個人的には、やはり最終予選終了後、全てのメンバーが揃ってから3日ぐらい間を置いて、どかっとカードを発表してほしかった。その方がこちらもあれやこれやとカードを考えて楽しめたのだが……。

サップ対ホンマンは、ジャイアントシルバ対戦闘竜のようなカード。8試合の中に、ひとつぐらいこういうオモシロカードがあってもまあいいか、とは思うのだが、勝者が東京ドームに進出し、さらに来年の開幕戦にまで参加決定してしまうことには、いささか忸怩たるものを覚える。
小型のファイターが巨漢サップに真っ向勝負を挑む構図は実に絵になるし、今だ正統派との対戦のないホンマンが例えばアーツなどとどこまでやれるのか、そちらの方に興味があっただけに残念。

セフォー対ガオグライは、そこそこ楽しみなカード。実はこちらも、セフォー対ボタ、ホースト対ガオグライが見たかったのだが……。最近のセフォーは身体も絞れており、絶好調。ガオグライに対してスピードで対抗するか、プレッシャーをかけていくか、実は弱点であろうローで崩していくか、どんな戦法でも取れる。が、ガオグライもブーメランフックは当然見切ってくるだろう。セフォーは苦手なタイプだと思うが、あるいは……とも思わせる。

せっかくだから、残りのメンバーで希望のカード。

バンナ対シュルト
フランスのテレビで、バンナが次戦の相手として名をあげていたらしい。攻撃力が落ちたとはいえ、バンナならばシュルトの体格にも当たり負けはしないだろうし、打撃戦が期待できる。

ホースト対推薦選手(アビディ?)
アビディが予選にエントリーされていないのが、微妙に気になる。人気だけで意味なく出場権を与えられて出て来そうな……? ラスベガスにスーパーファイトで出てくる可能性もありそうなだけに、そこで勝って推薦とかもあるかも? もう実際に出て来そうなビッグネームはいないし……。いやね、ここでプライドのベルト取ったミルコが、手の平を返したように参戦したら面白いけどね。

アーツ対モー
ベスト8同士の対決、二試合目。アーツならじわじわとローを効かせて完封するだろうが、またもモーの一発が当たってしまう可能性もある。一発効いたらアーツも危ないか? が、モーもラッシュの回転が遅いしなあ。実はあまり面白くないかも。

武蔵対ハワイ予選優勝者(カーター? グッドリッジ?)
ここらへんに来るとなんとも言えん感じ。とりあえず、武蔵には無難に勝てそうな相手が用意されるような気がする。去年のアビディも実はそうだったし。

ボタ対最終予選優勝者(マクド? ケマヨ?)
なんだかんだ言って、ボタはドームに残したいのではないか? バンナやモー、アーツとの因縁もあることだし……。

ボンヤスキー対グラウベ
これはないかなあ……。谷川Pのグーチョキパー理論からは外れるが、けっこう噛み合うと思うのだが。ただ、これならボンヤスキーが押し切るだろうし、今年ようやく化けたグラウベを、東京ドームに進めるには、このカードは組んで来ないかもしれない。

こうやって並べてみると、メインがないですねえ。え? サップ対ホンマンがメイン? そりゃないよ。良くて休憩明けだろ。とりあえず、最後の推薦枠に期待ですな。


2005/07/14 20:00
(2)

2005/07/02

2005/8/13Kー1ラスベガス大会 カード決定

そして、世界最終予選となるラスベガス大会のカードも決定。こちらのメンバーも、正直さびしい。

<世界最終予選トーナメント>
マイケル・マクドナルド(カナダ/フリー)
アゼム・マクスタイ(スイス/ウィング タイ ジム)

<世界最終予選トーナメント>
フレディ・ケマイヨ(フランス/ファウコンジム)
ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム)

<世界最終予選トーナメント>
堀啓(日本/チームドラゴン)
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデン グローリージム)

<世界最終予選トーナメント>
富平辰文(日本/SQUARE)
スコット・ライティ(米国/ザピット)

<スーパーファイト>
マイティ・モー(米国/シャークタンクジム)
フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタ(南アフリカ/バッファローズ)

<リザーブファイト>
アマニー・リー(米国/シャークタンクジム)
マーク・セルビー(米国/ヴェロシティー・キックボクシング)

敗者復活戦となるはずのトーナメントだが、参戦資格があると言えるのは有力選手ながら負傷により機会を失ったマクドナルドと、広島大会の準優勝者である富平ぐらいである。先のハワイ大会に、前ベガスの準優勝者グッドリッジが参戦しているのを含めても、16人中3人しか正当と思える権利を持っている者はいない。
さらにヨーロッパでの大会を制したウスティノフ、ブレギーなども未参戦。そちらで敗退したマクスタイやケマヨが出場しているのも参戦基準が不明瞭との誹りを免れまい。カラエフやハリッドなど、予選未参戦の新顔が出てくるのはいいのだ。だが、富平をのぞく日本人やケマヨ、ライティ、カーターなどは今年はすでに一度完膚なきまでに敗北した選手であり、開幕戦への切符を争える立場には本来ないはずなのである。例えばパリ準優勝のナオフォール・アイアンレッグが、負傷など何らかの理由で欠場し、代わりに三位のケマヨが出てくる、これならば説明がつくが、そういったシステム面での釈明もない。原点回帰を目指すKー1だが、こうしたシステム面の不備がある限り、いつまで経っても競技としては成立すまい。今年のグランプリのシステム発表時に定めたはずの方針を、興行の都合でいとも簡単に覆すようでは……。
度重なる日本人の優遇措置もそうだ。正直、ヨーロッパの強豪やノルキヤ、グラハムなどの実力者を残りの二大会に集中させてしまえば、天田や堀などが勝ち上がる可能性は万に一つもなくなるだろう。一つの勝利は得られるかもしれない。だが、三つの勝ちは到底無理だ。予選レベルにもないライティや小兵ハリッドならば、まだ勝ち上がれる可能性がある、そう考えて組まれたトーナメントだとしたら虚しい限りだ。それは曙に角田を当てるのと同じレベルの行為である。

さて、トーナメントは本命不在だが、ボタ対モーは楽しみである。大振りの一発狙いのモーのパンチは、ボタに通用するか? ボタのボクシングテクニックは、攻撃よりもむしろ防御に見るべきところがある。昨年の開幕戦でバンナのキックを交えた猛攻をあれだけ浴びせられながらも、ついにパンチによるクリーンヒットは受ける事がなかった。パンチ主体の選手でも、バンナやセフォーはいざボタと対峙すれば蹴りを多用するだろうが、モーはパンチしか攻め手がない。打ち合いになるだろう。

そして、スーパーファイトが一試合ということはあるまい。人気選手のアビディは結局トーナメントにはエントリーしていない。隠し球として、誰かと開幕戦出場決定戦を行なうかもしれない。

開幕戦まで残り三枠……少しでも実力者が勝ち上がってくれることを祈るばかりだが、この顔触れではなあ……。


2005/07/02 00:43
(4) 1) |

2005/06/30

2005/7/29Kー1ハワイ大会 カード決定

開幕戦への残り三枠の内一枠を決める、インターコンチネンタルグランプリのカードが発表された。当初のロシア、オセアニアアフリカ等から選手が集まる予定は大幅に変わり、ハワイでの地区予選といった趣である。ベガス、パリがハイレベルなトーナメントであっただけに期待したのだが、一度消えたカーター、天田、藤本などが出ているあたり、予選の権威も何も感じられない。他の面子も総合出身者ばかり。知名度こそないが、モンスター路線の再来である。せめてスーパーファイトさえまともなら良かったのだが、ここで曙と武蔵だ。
……今日はここまで。次回のラスベガス大会のカードについての記事で、不満点を整理してみよう。



<HAWAII GPトーナメント1回戦>
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバコ/フリー)
ウェスリィ“キャベツ”コレイラ(米国/B.J.ペンMMA)

<HAWAII GPトーナメント1回戦>
カーター・ウィリアムス(米国/チーム・ブードゥーUSA)
天田ヒロミ(日本/TENKA510)

<HAWAII GPトーナメント1回戦>
バタービーン(米国/バタービーン)
マーカス“XL”ロイスター(米国/チームブードゥーUSA)

<HAWAII GPトーナメント1回戦>
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY)
スコット・ジャンク(米国/B.J.ペンMMA)

<スーパーファイト>
武蔵(日本/正道会館)
リカルド・ノードストランド(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)
<スーパーファイト>
曙(日本/チーム・ヨコヅナ)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

<スーパーファイト>
B.J.ペン(米国/B.J.ペンMMA)
ヘンゾ・グレイシー(ブラジル/ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)

2005/06/30 20:48
(2)

2005/06/18

K-1ファン必見! 『世界の中心で愛をさけぶ』ディレクターズカット

魂の拳を交える事を至上の喜びとする格闘技ファンならば「ケッ!」と吐き捨てることは間違いない、昨年大ヒットした恋愛もの映画『世界の中心で愛をさけぶ』。だが、この作品の封印されたディレクターズカット版のクライマックスは、まさに想像を絶する内容だったのだ。

ざっとストーリーを説明すると、難病で死んだ高校時代の恋人アキを思い続ける男サクが、彼女との「一緒に世界の中心へ行く」という約束を果たすため、現在の恋人律子とともに、オーストラリアへ行くのである。アボリジニの聖地であるそこで、アキの遺灰をまき、サクは新たな人生を歩む事を決意する……。

劇場公開版ではスンナリと灰をまいて終わるのだが、ディレクターズカット版は大変である。

そもそも世界の中心と言われるそこは、現地のアボリジニの聖地。当然観光地でもなんでもなく、本来よそ者は入ってはいけないはずなのだ。目的地にたどりついたサク(大沢たかお)と律子(柴咲コウ)を、筋骨たくましい男が出迎え、こう言う。

「おまえたちの来る事は、精霊に聴いて知っていた。だが、この地によそものを入れるわけにはいかん」

その男は、アボリジニの中でも勇者と呼ばれる人物であり、その聖地の門番役を務める者だった。そしてこの役を演ずるのが、アボリジニでもなんでもないが一応オセアニア出身ということで、なんとレイ・セフォーなのである!
『セカチュー』は製作をフジテレビが全面バックアップしていたが、その縁もあっての特別出演。この後にはドン・フライ、グッドリッジと共に『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』にも出演している。

「オレは……どうしても、アキとの約束を果たさなきゃいけないんだ!」

叫ぶサク。アボリジニの勇者はこう言った。

「どうしても通りたくば……私を倒してから行くがいい」

ファイティングポーズを取るセフォー。大沢たかおは決死の表情で上着を脱ぎ捨てる。サクの必死の攻撃をかわし、アボリジニの勇者のブーメラン・フック! ふらつきながらも耐えるサク。
律子は涙ながらにそれを見守る。本当は制止したいが、彼は律子のために戦っているわけではなく、自分には止める権利がない……。
ブーメラン・フックの連発を辛うじて防いだサクは、ついに渾身のワンツーをヒットさせる。一瞬後退したアボリジニの勇者は、しかしニヤリと笑って自らノーガードに! サクが打って出て来たところに、だらりと下げた手からアッパーを突き上げる!
一撃で倒されたサクは起き上がれない。しかし、ここまでか……と思われたその時、渾身の力を振り絞って立ち上がる。足下はふらつき、拳も上がらない。もはや戦う力は残っていないことは明白。
が、とどめを刺すかと思われたアボリジニの勇者は、突然拳を引く。

「精霊が、おまえの勇気を認めた」

律子に支えられ、世界の中心へと足を踏み入れるサク。アキの遺灰の入った瓶を取り出すのだが……サクはその瓶を取り落とす。はっとなる律子。

その時、灰をまくはずのサクは、すでに自らが、真っ白な灰になって燃え尽きていたのだった……。

「サクーーーーーーっ!!!!」

いやあ、ものすごい内容でした。いつかDVDがリリースされたら、セフォーファンは間違いなく買いですね。



2005/06/18 21:33
(4) 0) |

2005/06/15

マイク・タイソン、復帰戦で惨敗。Kー1参戦か。

ケビン・マクブライドを相手に迎えての復帰戦を、WOWOWで観た。
やはり、実際に試合を見てみないとわからないものだ。序盤から、手数とヒット数でタイソン有利。リーチの差もさほど苦にせず、じわじわと当てていく。マクブライドは片手でつかんでパンチを振り下ろすという、Kー1ファンが忌み嫌う戦い方で反撃する。
ポイントでは有利ながら、膝に違和感が出たか、タイソンはクリーンヒットさせながらもダウンが奪えない。クリンチからパンチというマクブライドの変わらない戦法にズルズルと追い込まれる。6ラウンド目に急激に失速。立ち関節で腕を極め(反則です)、ヘッドバッドを浴びせて反撃するも(反則です)、単調なパンチを終始受け続け、崩れ落ちた。
まあなんというか、凡戦もいいところ。ケビン・マクブライドもまるで強くなく、体格に頼った大味な攻めばかり。そしてそれに屈し、反則まで繰り出したタイソンはさらにひどいものだ。本当に終わった選手だった。
はっきり言ってタイソンなどいらん。ローキックを二、三回もらったところで、しようもない反則を出してくるだろう。こんな選手をビッグマッチ扱いで呼ぶなど、許しがたい。反則上等の曙戦やサップ戦でもなんでも組めばいいが、間違いなくつまらない試合になるだろう。



2005/06/15 21:20


2005/06/14

2005/6/14Kー1広島大会試合結果

皮肉……そんな言葉があてはまるだろうか。唯一弱点を克服し、難敵を退けた、この日間違いなくジャパン最強だったはずの男は、日本人としての超えられない体格の壁に突き当たり、再び弱点をのぞかせて敗れさった。
これが現時点の実力……そう言い切って差し支えあるまい。
以下はジャパン大会の感想である。

ジャパンGP一回戦Aブロック(1) 3分3R(延長1R)
天田ヒロミ(TENKA510)
富平辰文(SQUARE)

じっくり見て打ち合えば天田有利、と思っていたが、実際にじっくり見て来たのは富平だった。まるで熱くなる素振りを見せず、徹底的にローで攻め抜く。天田はパンチもフックとカウンターのストレート中心で、的確に当てるジャブなどが不足気味か。
3ラウンド、ローキックのダメージの蓄積か、明らかに天田の足が止まる。富平も時折パンチをもらうのだが、単発では崩れない。
半ば予期された延長もほぼ同じ展開が続き、スプリット・デシジョンをもぎ取ったのは富平だった。
熱くなりやすくガードが甘い、という欠点を持っていた富平だったが、この試合は終始ローキックで冷静に戦い、天田にラッシュを許さなかった。上体のパワーアップを図り得意のパンチを磨いて来た天田は、言わば長所の消し合いになる同門対決を、いささか甘く見てはいなかったか。テーピングした足は蹴って下さいと言わんばかり。カットも甘かった。
わずかな差であったが、富平の冷静さが光った試合だった。

ジャパンGP一回戦Aブロック(2) 3分3R(延長1R)
藤本祐介(MONSTER FACTORY)
森口竜(日本/極真会館)

さすが極真! お見合いファイトは得意だな!
……グラウベの優勝の勢いを見事に沈静化させる、森口の消極試合。藤本も無理に仕掛けない。まあ当然か。伸びのあるストレートは、パンチの技術の進歩を感じさせる。
判定で藤本完勝。

ジャパンGP一回戦Bブロック(1) 3分3R(延長1R)
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
中尾芳広(フリー)

さすがレスリング出身! タックルは得意だな!
サップがなぜかあまり出ず、お互い見合う展開。中尾は上下に打ち分けるなんて当然出来ないが、サップは一応ミドルもローも蹴られる。この展開ならポイントが傾くのは当然だ。時折圧力に押された中尾に、サップがパンチを出してしまう。また反則か、と思ったが、組んでは転がされタックル風に逃げる中尾もいかにもしようもない。
はあはあ言いながらもサップ判定勝利。しかしスタミナはともかく、ダメージはなさそうである。

ジャパンGP一回戦Bブロック(2) 3分3R(延長1R)
中迫 剛(ZEBRA244)
堀 啓(チーム・ドラゴン)

接近しては挑発し、インファイトを挑む中迫。至近でのパンチの精度は明らかに上で、アッパーで幾度も堀の顎を上げる。逆に挑発に応えながらも、わずかに距離を開け、ミドルとフックで返す堀。お互い目尻をカットしながらも、激しく打ち合う。
判定は堀。ポイントほど大きく差のあった内容とも思えなかったが、ルーキーに対してこれだけ互角の打ち合いを演じてしまう中迫は、もう一生一回戦負けではないか。気持ちは入っていたが、課題の修正できない選手は上には行けないだろう。その点で、一回戦を勝ち抜いた四人は、昨年からの欠点をきっちり克服してきていた。

ジャパンGP準決勝(1) 3分3R(延長1R)
富平辰文(SQUARE)
藤本祐介(MONSTER FACTORY)

若干、疲労とダメージで藤本有利かと思われた準決勝。だが、ここも冷静な藤本はパンチで打ち合わない。藤本が勢いづいたところに、カウンターのハイキックが直撃。
正直、思いも寄らぬ結末だったが、藤本はスタミナや大振りのパンチは修正しながらも、顔面のガードの甘さがここで出た。富平の成長ぶりと、優勝を見据えたクレバーな試合運びは見事。間違いなく、今日の日本人選手の中では、一つ上に出たと言えるだろう。

ジャパンGP準決勝(1) 3分3R(延長1R)
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
堀 啓(チーム・ドラゴン)

ふっふっふ、これは予想通りの準決勝だ。開始早々、かつてを彷佛とさせる猛ラッシュをかけるサップ。堀はミドルを返しながらも後退し、幾度もスリップする。サップが一気に決めるかと思いきや、必死に合わせていたボディへの膝がわずかに効いて来たか、徐々にサップの動きが止まる。ここから堀の反撃開始! コンビネーションに思わずサップが横を向くシーンも。来た! 予想通りボンヤスキー戦の再現である。
そして第二ラウンド、勢いの衰えたサップをさらなる波状攻撃で圧倒だ……と思っていたのだが……やはり堀はボンヤスキーではなかった。堀は一試合多く戦っていたとは言え、やはり奴のスタミナとバネは異常だった。よろよろとコーナーを出たサップに対し、堀もフラフラ。やや勢いを取り戻したサップの振り回しパンチでダウン。さらに加速した突撃に耐える力は、もう残されてはいなかった。
残念……! だが、やはり自分なりの緩急をつけて試合運びができなかった堀の敗北は明白だ。サップはスタミナと精神面を、目をみはるようなレベルではないが確実に強化していた。今までなんでいてるのかわからなかったサム・グレコトレーナーの、面目躍如だろう。

ジャパンGP決勝 3分3R(延長2R)
富平辰文(SQUARE)
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)

一回戦すべて判定ながら、準決勝は二試合ともKO。息を吹き返して勝ち上がって来た二人が対峙。
開始早々、サップの猛攻撃が始まる。富平はガードの上から頭をがんがんに叩かれ、あっという間に2ダウンを喫する。圧倒的なパワーの差がここで出た。ジャパン戦士の中で最も軽量の富平の体躯は野獣の突進を止められない。万事休すとなった富平は、なり振り構わずクリンチ! クリンチ! クリンチ! ついにここで出てしまった。このどうしようもないしょっぱさ、これがジャパンだ。これが富平だ。一発の攻撃も出さず、ひたすら組みついて時間稼ぎ。ダメージを回復するにはこれしかなかったのだろうが、あまりにこれはせこい。コーナーに詰められてのラッシュをぎりぎり凌ぎ、辛うじて1ラウンドを耐え切った。
この時点で最低4ポイント差。富平が勝つには、もう倒すしか道はない。だが、藤本や天田なら期待が持てるところだが、哀しいかな富平の持ち札はボディへの膝しかない。そして起死回生の金的を叩き込んだ富平! 青ざめて震えるサップに、しかし有効打を当てられない。
3ラウンド、スタミナも切れ、失速したサップにボディ狙いで攻める富平だが、サップの心が折れそうで折れない。ここまで打ち続けて来たローとミドルで距離を取り、ついに最後まで立ち続けた。
判定は無論サップ。
自分を乗り越えた者だけが勝利を掴める。そんな言葉を想起させたトーナメントだった。富平は他のジャパン戦士を凌ぐ強さを身に付けていたが、あまりにサップとは相性が悪かった。最後の最後で弱点も出た。

これでボブ・サップは開幕戦進出。……ホンマン戦だったら嫌だなあ。

スーパーファイト 3分3R(延長2R)
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー)
ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム)

久々のリングになったレイ・セフォー。余談だが、彼は最近イグナショフと一緒に練習をしていたらしい。パリ大会のイグナショフはその成果か、セフォーが乗り移ったかのようなスウェーを見せていた。そして、セフォーは昨日の記者会見でこう言った。
「対戦相手のことは全く知らないが、美しい試合を見せたいと思います」
……なぜかイグ発言! おたがい何か影響しあっているのか? とにかくこれでセフォーもイグナショフ軍団に加わった。チヌックジムの天下取り計画は、着々と進んでいる。
試合もセフォーは圧勝! カラエフは素質を感じさせる動きだったが、あまりにバカ正直に行き過ぎた。ハリもレコに粉砕されたし、第二世代はまだまだ衰えてはいない。

スーパーファイト 3分3R(延長2R)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
トム・ハワード(アメリカ/UPW・シャークタンク)

やはり動ける分、ホンマンは曙より遥かに強い。トム・ハワードはガオグライ戦のビデオを見て練習して来たような動きだったが、回って距離を取るのが精いっぱい。ジャブの蓄積したところを、膝をくらって叩き潰された。
どうということのない相手だったが、格下をきっちり倒したのは評価しよう。試合後にあのテクノダンスを踊らなかったホンマン。ファイターとして変身したから、これからは勝利の後にダンスを踊ることはない、と語った。ストイックさを感じさせ、いい発言だと思うが、なにげなくホースト先生に喧嘩を売ってしまっている。あの大人げないこと並ぶものなしのフォータイムス・チャンピオンが、これを見過ごすとは思えない。

ハイレベルではなかったが、それなりに楽しめる大会だった。ジャパン勢にとっては厳しい結果だ。誰もがサップなど眼中にないということを言っておきながら、ベルトの海外流出を許したというのは、来年の日本大会の存続に関わる。この結末は真摯に受け止めてほしい。


2005/6/14Kー1広島大会あれこれ

今年からフジテレビでの放送となったジャパングランプリが近付いて来た。
面子的に若翔洋、曙、角田の揃ったソウル大会ほどひどくはない。が、この日本大会もいささかコンセプトがばらけている感が否めない。

先のパリ大会で一回戦KO負けを喫したノブ・ハヤシが、まずは欠場となった。顔面にパンチをまとめられてのノックアウトなのだから、大きなダメージがあるのは当然で、欠場自体は妥当な措置と思われる。
かかる結果を主催者側は予測しなかったのだろうか。今回は森口竜の登場となったがリザーバーのタケルなどもいる。正直な話、仮にノブが欠場したところで、主催者は興行的に痛くも痒くもなかろう。昨年準優勝のノブを直前の大会にエントリーしたのも、考えなしにそうしたのではなく、そうなったとしても何のリスクもないからに過ぎない。
ノブ自身はどうだろう。負ける事を考えて試合に臨む選手などいない、正論としてはそうだろうが、彼自身は強豪ひしめくパリ大会で、勝てる、あるいは深刻なダメージを受けない自信でもあったのだろうか。彼が個人の意志でこの連戦のオファーを受けたなら、残念な話である。
主催者側がマンネリな面子に危機感を抱き、ノブを潰したかったのならば可哀想な話であるが……。


トーナメントへのボブ・サップのエントリーは、他の地域の予選に日本人が出場していることを考えれば、ある意味妥当にも思える。そもそも日本人がアジアはともかくよその地域に首を突っ込むのはおかしいので、当然サップが日本に出て来るのもおかしいのだが。
外敵の打倒、というのは鎖国の続いた日本らしいテーマで、別に嫌いではない。去年はベルナルドが不甲斐なさすぎたが、サップがジャパン勢を脅かせばそれなりに盛り上がるだろう。

オープニングファイトには、MAXに参戦した山本優弥が登場……ってなんで中量級の選手が出てくるんだよ! 広島出身だかららしいが、全日本キックというきちんとした戦う舞台を持っている選手が、ヘビー最強を決めるシリーズに前座で出てくる意味を感じない。それならば、リザーブファイトをもう一つ組んで、グレート草津などにチャンスをやっても良かったのではないか。山本はいい選手で、面白い試合をすると聞いている。見られるものならば見たいのは確かだが、この大会には相応しくないだろう。

徒然に書き綴ってみたが、こうなった上は各選手に試合の内容で盛り上げてもらいたい。究極的に言うと、純格闘技ファンは選手の顔触れや実績に踊らされることなく、その場の試合のみを評価する目線が必要なはずだ。
寒いメンバーとの批判を吹き飛ばす、好試合を期待したい。予想は来週投下予定。




ジャパンGP一回戦Aブロック(1) 3分3R(延長1R)
天田ヒロミ(TENKA510)
富平辰文(SQUARE)

ジャパンGP一回戦Aブロック(2) 3分3R(延長1R)
藤本祐介(MONSTER FACTORY)
森口竜(日本/極真会館)

ジャパンGP一回戦Bブロック(1) 3分3R(延長1R)
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
中尾芳広(フリー)

ジャパンGP一回戦Bブロック(2) 3分3R(延長1R)
中迫 剛(ZEBRA244)
堀 啓(チーム・ドラゴン)

ジャパンGP準決勝(1) 3分3R(延長1R)
ジャパンGP準決勝(1) 3分3R(延長1R)
ジャパンGP決勝 3分3R(延長2R)

スーパーファイト 3分3R(延長2R)
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー)
ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム)

スーパーファイト 3分3R(延長2R)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
トム・ハワード(アメリカ/UPW・シャークタンク)

リザーブファイト 3分3R(延長1R)
タケル(正道会館)
新村優貴(大誠塾)

オープニングファイト 3分3R
山本優弥(BOOCH BEAT/全日本ウェルター級1位)
濱崎一輝(シルバーアックス)
2005/06/02 20:20

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